お馬さんあるある。輸送。実は一番ストレスかかるのが陸路の馬運車。ストップ&ゴーの前後の揺れが苦手。2歳馬の最初の関門が北海道からの輸送。輸送熱を発症プラス内地の暑さのダメージで肺炎を起こすお馬さんも。治る頃には筋肉落ちて、調教やり直し。ホントにね。出走してくる新馬全てを褒めて欲しい
お馬さんあるある。馬(草食動物)は捕食される側である。だから警戒心が強い。よって横になって寝る時間は極わずかである。って一応教わったんですが。いま目の前で横になって爆睡しているんですけど。なんならイビキかいてるんですけど。さらには身体を揺すっても起きてくれないんですけど。
お馬さんと仲良くなる方法あるある。亀甲のすぐ上(首の付け根、立髪が終わる辺り)辺りをモミモミ。そしたらお馬さんの顔に注目して。ほらほら。鼻先が伸びてウニョウニョし始めた。コレはクシャミ出そう!ではない。気持ち良いの顔。もうソウルメイト。けどもし耳がぺタッと寝たら。速攻で離れてね。
お馬さんに乗る人あるある。大事なのは馬に堂々と乗ること。おっかなびっくり乗っていると伝染する。気が小さい人がずっと乗っていると、馬もどんどんナーバスになってくる。悪い相乗効果。じゃあ気楽で能天気な人を乗せるとどうなるか。やっぱり馬は落ち着いてくる。能天気すぎて落馬する人を除けば。
お馬さんの仕事したい人あるある。新卒でも転職でも、さらには未経験でも。気軽にトライしてみて欲しい。自分に合わなければ辞めちゃえば良いだけの話です。変な覚悟もいらない。無数にある仕事のうちの1つに過ぎない。なんなら馬が好きである必要すら無いと思う。私もそうだった。馬が育ててくれる。
お馬さんあるある。馬のハエ対策。皮膚だけブルブルっと動かして追い払う事ができる。けど動かせるのは前半身のみ。お尻側は尻尾でバシッとはたき落とす。問題は人が側にいる時。気にせず尻尾を振り回す。顔面へまともに喰らう事も。一瞬呼吸が止まる程の衝撃。コンタクト吹き飛んだ事ある人手を上げて
お馬さんあるある。暑さに弱い。夏バテの兆候のひとつ。目の周りが黒くなる。これは顔の被毛が抜けて地肌が露出するから。実はどの毛色(白毛以外)の馬でも地肌は同じ色。皆んな黒っぽい。クマが出てきた、なんて言う。けど目の周り全体が黒くなるからクマってよりパンダっぽいのよね(クマ違い)
お馬さんあるある。夏バテ。暑さに弱い。牡馬限定の兆候がある。それは「陰嚢が腫れ上がる」こと。玉袋がホントにパンパンに膨れる。水を入れ過ぎた水風船のようになる馬もいる。もはや歩きにくそう。擦れてゴリョゴリョと音が出る。牝馬が夏に強いと言われる理由は「◯玉が無い」からなんです(ウソ)
競走馬あるある。暑くなると体調管理がホントに大変。トレーニングは緩めない。けど疲れは溜めさせない。更に食欲も維持。常に馬をハッピーに。馬の様子を良く見て、予定を把握して、最適解を考える。高度な観察力と的確な判断力。これを人相手に発揮すれば相当なモテ男になれたはず。アレおかしいな。
お馬さんあるある。辛いことを忘れたい人。乗馬が最強。「フトした拍子に思い出す」時間を馬は与えてくれない。つまり100%の全集中。更に「負の感情を持ち込む」余裕を与えてくれない。つまり100%の全排除。最後下馬した後にギュッと抱きしめれば。癒しのフルチャージ。乗れるパワースポットを体感せよ
お馬さんあるある。ウマ娘で競走馬の仕事に興味を持った人。貴方は間違いなく適正ある。初心者がぶつかる大きな壁。それは「真の1馬力の迫力」。怪我して抱く恐怖心。辞める人も多い。けど凶暴な馬を「個性的」。振り落とす馬を「賢い」。前向きな変換フォーマットを既に持ってる。それってもう最強よ
お馬さんあるある。今年のセレクトセール終了。超良血なお馬さんのセリ市。凄まじい。ラノベっぽく言うと「異世界に転生したので(帯付き)札束で戦ってみた」世界。生まれて数ヶ月の仔馬に億の値がバンバン付く。見終わる頃には「2000万かー安っいなー」なんて言ってる自分に震える。僧侶なんですけど
お馬さんあるある。努力は裏切らない。けどどんなに努力をしても「馬は裏切る」。必死に技術を磨いて、準備しても。怖いものあったら急に止まるし、逃げるし、跳ねる。けど不思議と腹立たない。そんなもんだと達観できる。思い通りにならなくても凹まない。気が付いたら気持ちが太っい人間になってるよ
お馬さんあるある。消極的な人。自己肯定感の低い人。お馬さん一択。最初はデカくて怖い。けど徐々に慣れる。乗れなくても良い。焦る必要もない。馬は待ってくれる。手入れ、裏掘り。出来ることが増える。馬が認めてくれるのが体感できる。自信を持って良いのだと教えてくれる。自分も好きになれるよ。
お馬さんあるある。部下が無能だと騒ぐ人。馬に乗ろう。蹴るだけじゃ動かせないのよ。自分の重心は?コブシは?脚は?何より馬の気持ちは?思い込みじゃダメ。問題を自分に帰着する。相手の事を考える。一緒に解決する姿勢。果てしない学びがある。経営者のみなさん、企業研修にお馬さん、如何ですか?
お馬さんあるある。ウマ娘のおかげ。知ってもらえた。勝った負けただけでは無い世界。理解してもらえた。こんなにも取り憑かれる馬の魅力。こんな幸せな事はない。今度はコッチのターン。敷居が高いと思われている、この馬社会。情報発信していかなきゃ。このムーブメントが馬の幸せに結びつくように。
お馬さんあるある。基本的に警戒心強め。で、新馬戦。初めての競馬場にパドック。何よりまだ幼い。大人しく歩いているようでも、内心ドキドキ。優しい目で見守ってね。あまり知られてないけど「傘」は苦手です。古馬でも怖がる。勿論「パドックで傘は禁止」では無いのだけど、クルクル回しちゃダメよ。
お馬さんあるある。馬に興味を持ってくれた人。まず触ってみたい、乗ってみたいと思う。以前はそうだった。今は少々違う。最初から「もっと知りたい」と思う人が多い。どんな気性?癖は?エピソードは?最初から踏み込んでくる。既に沼。それから実際の馬だからもう抜け出せない。その理由は明確。ウ
お馬さんあるある。空前の芦毛、白毛人気。それは分かるんだけど、ブラッシングをしていて1番気持ち良いのは「青鹿毛」。ビロードの様な滑らかさ。吸い込まれる様な深い海の蒼色。日本刀の様に妖艶な輝き。ブラシを入れる度に色の鮮やかさが増していく。もうたまらん。皆さんが好きな毛色は何?
お馬さんあるある。自己肯定感を上げたいのなら馬が絶対。たとえ人に褒められても案外素直に受け入れられないもの。その点、馬は忖度無いから。自分が出来るようになった瞬間、ガラリと馬の態度が変わる。動きが変わる。嘘偽り無く、進歩した自分を体感させてくれる。人相手は余計な要素が多すぎるのよ
お馬さんあるある。馬運車。見かけて窓から馬が見えないかなーなんて思ったりする。実は輸送中は窓を開けない。勿論、空調完備。直接の外気は喉をやられるから。以前、空調壊れた馬運車が窓全開で競馬場へ。到着後、馬の咳が止まらずに出走取消の事例もある位。だから窓開いてたら馬は乗ってないのよ。
お馬さんあるある。真夏。何より夏バテ心配。騎乗して馬場へ。アレ?なんか元気無い?気になり始めると止まらない。歩くの遅いし、下向いてるし。ちょっと今日の調教はやめておきましょうか。馬場から出て帰り道。急に元気に歩き始める。無茶苦茶グイグイ歩いてる。ただのサボりだったんかーいという話
お馬さんあるある。真夏の新馬戦に2歳未勝利戦。早く勝ち上がることが至上命題。惜しいレースが続けば休めない。次こそが続いていく。まだ未熟な馬体に蓄積される疲労。深刻なダメージを負ってしまうこともある。勝てばじっくりと休んで馬体の成長を促せる。運ひとつで雲泥の差がつく。全馬無事に。
お馬さんあるある。騎手のお仕事。密集での全力疾走。前後の距離感や進路変更。突然の故障。馬乗りだった私には全てのレース映像が恐ろしい。ジョキーが持つ研ぎ澄まされた技術。底知れない胆力。互いを思いやるフェアプレイ精神。それでも事故は起こってしまう。覚悟を持って挑む全ての騎手に敬意を。
お馬さんあるある。やっぱりしんどい時ってある。そんな時は慰めてもらうのが1番。相手は人それぞれ。恋人?ペット?推し活?私のお勧めは馬。スゴいの。首に抱き付いてジッとしてるだけで負のオーラを吸い取ってくれる。もう根こそぎ。やっぱり体の大きさや少し高い体温ゆえだったりするんだろうな。