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私が戦史を語る上で絶対にしない事が『例え話』です。
例え話は、例える物に対する正確な知見が必要になりますが、多くはステレオタイプに基づいているので、それ自体が頓珍漢な事がままあります。
これで揚げ足を取られて失敗している人を多く見るので、私は例え話はしない事にしています。
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某中隊付将校、パワハラ聯隊長にカメラを向けて『聯隊長、一枚撮りましょうか!』と一言
聯隊長、カメラの前で勇ましくポーズを披露
満足気に去る聯隊長を背に不敵な笑みを浮かべる中隊付将校が部下に一言
『フィルムの入ってない写真機で写したのに格好をつけておったぞ』
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以前、史料批判は大切ですよね、と言う主旨のツイートをしたら、まぁまぁいい大人に、
『参考文献のあるWikiとアジ歴の一次史料は信頼に足るかと。』
と言われ、やっぱり史料批判は大切なんだなと思いました。笑
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挺進聯隊が降下戦闘に於いてとにかく重視したのは『降下即突撃』『三人組戦法』の2つでした。
『降下即突撃』とは読んで字の如く、
部隊集結等に時間を割かず、降着と同時に攻撃を発起する事で、急襲による敵への心理的効果を高める狙い等がありました。続
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そして、
当事者やその家族の名誉を守る為に、関係者が押し黙っていた事実を、後世の我々が暴き出すが如く公開して良いのかと言う点については非常にデリケートな問題です。
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対戦車の話になると、
まるで自分がどこかで戦車を撃破してきたかの様に雄弁に語る人が必ず現れてリプするので、悪いと思いながらもつい笑ってしまう。
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そうは言うが、一線将兵はアジア解放を目途として戦ったではないか、首脳部は資源獲得を目指したかも知れないが一線がその意識であった以上は双方正しいではないか。
と言う論者がいますが、戦争は国家の意思であり、その正当化方策や従たる目的を論って主たる戦争目的とすり替えるのは誤謬です。
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知らない電話番号から着信したと思ったらとある兵器の解説書の注文先でした。
いい加減な相手には売りたくないとの事でしたので、挺進聯隊を研究している旨と最近読んだ書籍として『戦車第七聯隊史』を挙げた所、売って下さる事になりました。
ただ売れれば良いと言う発想では無い所に男気を感じます。
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今年も、
『パレンバン降下作戦で空の神兵は植民地の白人を放逐してアジア解放に一役買った。』
…みたいなツイートを連続で目にしなければならない憂鬱な時期が近付いてきました。
先に言っておきますが、パレンバン降下作戦の目的は“”飛行場”“精油所”のみです。
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後期ブーゲンビル島戦の明兵団は、
濠州軍に対する攻撃の際に、これまで行っていた操典通りの散開や匍匐による攻撃前進を一切止め、
小銃や軽機を腰だめでぶっ放しながら突撃した所、敵が度々潰乱し、胸のすく様な戦闘が出来たとのこと。
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『歴史戦』と言う語彙自体が、
既に歴史へのアプローチ方法を間違えている気がしてならない。
歴史はあくまで紐解くものであって、
無闇に戦いの道具にしてしまうと、場合によっては戦う為の歴史に構成し直された『まがい物』を国として推す破目になりそうです。
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