#描写がすごすぎて言葉を失った映画 『加藤隼戦闘隊』のパレンバン降下作戦シーン 特撮等を使用せず、実際の陸軍落下傘部隊(挺進聯隊)を降下戦闘させた至極の一作です。
以前、パレンバン降下作戦に関する戦争美談について、日英両資料精査の結果、『創作である。』と断定した事がありました。 ですがこの度、当事者である某挺進将校の新たな回想を発見し、同人が『装甲車で体当たりした。』と証言している事が判明しました。続
パレンバン降下作戦で精油所急襲部隊が危殆に瀕したKNIL(蘭印軍)の大規模な夜襲については、オランダ側では全く記録されておらず、まるで無かった事になっている。 夜襲を受けた日本側だけに『あの夜襲すごかったなぁ』と記録されているのはなんとも不憫な話だ。
烈號作戦(沖縄へのグライダー空挺特攻)の武装自動車隊隊長のH大尉は、終戦を受け入れられず、自隊の武装自動車で首相官邸を襲撃する計画を実行しようとしていました。 それを知った滑空飛行戦隊のF中佐は、その武装自動車の弾薬が保管されている弾薬庫の鍵を持って基地から消えてしまいます。続
映画『空の神兵』撮影時のこと。 輸送機から跳び出したある練習員が、恐怖の為か跳出口の両側に取付けられた手摺りの片側を掴んだまま輸送機の胴体下方にへばりついてしまいました。 これを見た機上のA教官は咄嗟にその練習員の手を蹴り飛ばして大空へと放り出し、なんとか開傘と相成りました。
それを聞いた男は警察に届出をし、所定の手続きを済ませると、晴れて習志野駐屯地に所蔵する事が決まります。 所蔵の日、男は二式小銃を担ぎ、息子に弾薬箱を持たせると、意気揚々と駐屯地へ入っていきました。 これが挺進兵が生命を託した二式小銃を今日でも多くの人が見る事ができる理由なのです。
空挺館に展示されている二式小銃(テラ銃)にはちょっとした逸話があります。 終戦直後、第一挺進團では爾後に備え一部将兵に兵器持参で帰郷させていました。 これは後に当該兵器使用による犯罪や売買を巡って大きな問題となり、進駐軍や地元警察の取調べや関係者の公判出廷となる事態となりました。続
【挺進聯隊長 白井恒春 伝】 「なあに武者震いですよ。」 マラリアに臥し、身体を震わせながら取材を受ける彼の瞳はその病状とは対照的に爛爛としている。 伸び放題の頬髭を黒々と蓄えた彼こそ、伊予の肉弾聯隊で『鬼』の異名をとった白井恒春大尉その人である。続
輸送船が沈み、部隊が戦わずして壊滅するケースをよく聞きますが、挺進第一聯隊も海難の憂き目に遭った事がありました。 …が、この部隊は一味違ったのです。 挺一は、降下作戦の為に輸送船『明光丸』で南方を目指していましたが、その途上、搭載していた焼夷弾が発火、船は大火災に包まれます。続
男塾名物!!!直進行軍!!! 塾生たちが決して曲がる事なくただひたすらに突き進むあの恐ろしい訓練を実際に行っていた日本軍の部隊がありました。 『呉鎮守府第一〇一特別陸戦隊』 通称S特と呼ばれた海軍の特殊部隊です。続
今日はパレンバン降下作戦の日ですね。 この作戦の実相はいずれ私が形にして皆さんにお届けしますので、今日はひとえに彼ら挺進兵が成し遂げた世紀の空中挺進作戦に想いを馳せましょう。
【横須賀軍港奇襲演習】 S特は米本土上陸作戦準備の総決算として、警備厳戒の横須賀軍港に潜入する演習を敢行しました。 葉山・長者ヶ崎に潜水艦から夜間上陸した想定で演習は開始、地元の憲兵、警察、地域住民に発見されぬようS特は忍者の如く三浦半島を横断し、横須賀軍港に忍び寄っていきます。続
今年も、 『パレンバン降下作戦で空の神兵は植民地の白人を放逐してアジア解放に一役買った。』 …みたいなツイートを連続で目にしなければならない憂鬱な時期が近付いてきました。 先に言っておきますが、パレンバン降下作戦の目的は“”飛行場”“精油所”のみです。
映画『加藤隼戦闘隊』 パレンバン降下作戦のシーンを再現する為に実際の落下傘部隊『挺進聯隊』が出演。 この映画の出演後に戦雲急を告げる比島戦線に出動、残念ながら彼らの多くは日本の土を再び踏む事はありませんでした。 #映画に出演したモノホンの人
今日は赤穂浪士が吉良邸に討ち入った日ですね。 実はこの赤穂浪士、挺進聯隊には非常に縁深い存在なんです。 と言うのも、挺進聯隊で強く指導していた降着直後に手近な3人で速やかに集まり、それを一つの戦闘単位とする通称『三人組戦法』は赤穂浪士討ち入りの故事に着想を得たものでした。続
さる方提供の証言資料により高千穂降下部隊に阪神タイガースの外野手が所属していた事が分かりました。 巨人の川上哲治や千葉茂に匹敵する打撃力を持つこの選手は、ルソン島の要衝バレテ峠付近で戦死された様です。 当該選手名は想像に難くありませんが、証言内ではあえて仮名にしてありました。
横山孝雄『少年兵レイテに消ゆ』を入手しました。 オムニバス形式の反戦漫画で、その中に高千穂降下部隊の章があるのですが、よく調べられており大筋は割と正確です。 反戦を謳っていますが、一〇〇式機関短銃が大活躍したり、鹵獲ボフォースで対戦車戦闘するなど結構好き放題な内容となっています。
一式落下傘予備傘です。 主傘のトラブル用として装帯の胸前に接続します。 パレンバン降下作戦の際には、多くの将兵が傘体を抜いて弾薬や手榴弾、爆薬を詰め込みました。 中身を全て抜くとバレるので、手動索(写真左上、橙色の持ち手)だけ見せかけで残したそうです。
華やかで勇壮なイメージの強い落下傘部隊ですが、当事者にはこういった葛藤がある事も忘れてはなりません。
挺進聯隊の拳銃装備に関する話。 当初は小銃を縛着して降下できず、物料箱回収に頼るが故に拳銃を部隊全員に配備しました。 程なくして二式小銃を縛着して降下する技術革新を迎えますが、それでも拳銃は全員に配備されます。 これは『降下戦闘の要訣は近接戦闘』という運用思想に基づくものでした。
サイパン島で玉砕した海軍落下傘部隊唐島隊(横一特)生還者の手記から。 補給を受けようとする拳銃の弾が合わない一幕が印象的です。
【サイパン島海軍落下傘部隊最後の突撃】 突如ラッパが鳴った。 前方を見れば、大隊附下士官が道路上で軍艦旗を振って居る。 『何をしてるんだ』 左後方で日章旗を振っているのが見える。 『陸軍だ!!陸軍がついて来るぞ!!』 不安が喜びに変わった。 百萬の味方を得た様な気がする。 『前進!!』
挺進聯隊の火焔発射機によるトーチカ攻撃です。 同聯隊は九三式小火焔発射機や一〇〇式火焔発射機を装備していました。
今日の成果を一つ紹介 精油所急襲部隊の某軍曹は、精油所に至る道で乗り捨てられた一台の高級乗用車を発見しました。 数人で箱乗りして精油所に一番乗りした所で、部隊主力方向に銃声を聞き慌てて転進します。 敵前まで来た軍曹達は、なんと乗用車内に重機を据え敵にぶっ放しこれを撃退したのです。
挺進聯隊が降下戦闘に於いてとにかく重視したのは『降下即突撃』『三人組戦法』の2つでした。 『降下即突撃』とは読んで字の如く、 部隊集結等に時間を割かず、降着と同時に攻撃を発起する事で、急襲による敵への心理的効果を高める狙い等がありました。続