大野左紀子(@anatatachi_ohno)さんの人気ツイート(古い順)

26
預金残高が三桁になってるのに煙草を買ってしまう人の感覚を問うツイを見た。うーん‥‥三桁しかないからこそ煙草という選択になるんじゃないかな。無論客観的に見たら「他に使い途が」と言われるのはわかってるだろう。でも三桁のお金で自分を維持できるものは煙草なんだ。元愛煙家なのでわかる。
27
ずっと前ネットで少し話題になってたが、日雇い労働者が受け取った賃金を煙草や酒に使ってしまい、貯蓄に励んでその環境から脱しようとしないという話、自分がその日雇い労働者の立場で考えてみたらどうかと思った。日々削られていく自分をいっときでも取り戻すために、煙草や酒が必要なんだよ。
28
この間まで五輪中止するか否かの話だったのに、観客入れるか否かになって、いつのまにか観客人数の話になって、今はなんと酒類提供云々の話になってる。
29
ほとんどの人は、公共なら性的な表象はNG、個人の表現ならOK、企業の広告などはケースバイケースくらいに捉えて、今回は不適切と言っているのに、「公共の場に私の嫌いなものがある、傷つくから配慮せよと言っている。「脆弱」を盾に取ってる」とか言う人は一体何を見てるんだ。
30
開会式は最初の方を見ただけだがTLから想像するに、職人技とか江戸とか鎮魂とか医療関係者リスペクトとかレインボーカラーのドレスとかマンガとかゲーム音楽とかイマジンとか、「世界からこう見られたい」というものを寄せ集めてみたけど何か芯があるわけではないという、今の日本そのものらしかった。
31
RT あるある過ぎる。自分の好きなものを少しでも批判されたり相対化されたりすると、自分を否定されたかのようにめちゃくちゃ傷ついて攻撃的になる人が増えている。自分が肥大化して自他の区別がつかなくなっている。9年前の自著にも書いたが、この20年くらいの間に顕著になってきた現象だと思う。
32
ところで最初の「好きなものを少しでも批判されると攻撃的になる人」の増加、自著では戦後教育の一部に原因を求めているが、好きなもの=全面永久肯定でないと気が済まないのって一種の信仰だから、どこかで信仰を心の支えとして必要とする人間には「好き」がその代わりになっているのかもしれない。
33
修正されたルックバック、加害者が同じ領域にいる、地続きだという設定だったからこそ、もっと書き手の足元を自ら抉るような批評性を持てたはず(そこまで踏み込めてなかったが)なのに、加害者を完全に外部化することで逃げてしまっていて、まったくダメな感じがする。
34
閉会式見てなくてまた例によってTLで知ったが、国旗入場のBGMが小津の『東京物語』って何で? 家族の崩壊を描いたあの名作とオリンピックが、一体どういう関係? まさか「東京」繋がりで小津が世界的な監督だから使ったってだけ? ふざけるなよ‥‥。
35
ガチガチのホモソーシャルの中で必死でのし上がってきた女は、男たちに認めてもらうためにホモソーシャルの価値観を人一倍内面化していることが多いんだろうなと思う。どこまで行ってもそこでは「女だてらによくやってる」という目線でしか見られないわけだけど。
36
「妻も夫の性欲処理機ではない」。一般論として言われれば「そうだね」としか思わないが、他でもない自分の夫の結婚前の性的行いについて散々批判した後で言ってるのが聞こえてきたら、「言葉に気をつけろ」とは思うね。もし自分の目の前で言われたら、机ひっくり返すかもしれないね。
37
「温泉むすめ」というキャラが全国の有名温泉地にあるのを今頃知った。観光庁が後援しているらしい。一人一人にいろいろ細かい設定まであるとな。「鉄道むすめ」ってのもあったよね。すごいな。広報はとにかく「むすめ」なんだ。日本の経済は「むすめ」の姿をしている‥‥。
38
昔は政治家が少々頼りなくても、官僚がしっかりしてるからまだ何とか持ってるみたいなところがあった。安倍政権の7年半の間に、多少残っていた信頼も徹底的に崩された。ここまで毒が回っていては取り返しようがないと思う。そして怒りを溜め込みつつ、誰もが生活の防衛で手一杯で為す術がない。
39
怒れるエネルギーのある人はまだいいかもしれない。生活基盤がぐらぐらだとそれどころではないと思う。そういう人間的な感情すら根こそぎ奪っていくような社会になっている。
40
CMで洋服を「高見え」と言ったり化粧品を「若見え」と言ったりするのが商品PRとして有効とされている世界が、貧乏臭くてほんとに厭だ。なんでそんなに剥き出しなのか。
41
RT これはオタクの人だけではなく、ある世代以降に見られる傾向の一つだと思う。芸術系大学の講義を持っていた頃、ゼロ年代に入ってから批判に弱い学生が増えてきたと感じた。作品についての指摘を、自分自身を否定されたように感じてしまうとか。
42
不思議なのは、他人の作品についての批評(批判含む)すら「それを好きな人を否定することになるのでダメ」という考え方が見られること。自他の区別がついていないだけでなく、批評自体が成り立たない。全肯定でなければクソを投げ合うという極端な世界しか想定できないのかなと思う。
43
ネットでも何か言うと「それは単にあなたの感想に過ぎませんよね」という言葉で批判的な要素を無化しようとしに来る人がいるけど、感想だけどだから何?って感じで戸惑う。誰かに批判されたら即台無しになるようなものなのか。それぞれがそれぞれの感想や意見を言い合っている状況で別に良くないかと。
44
幼い子供は全肯定の世界を生きている。まず肯定感を得ることが子供には必要だ。「褒めて伸ばす」はそれを表す言葉。そのうち嫌なことが避けられないとわかってくる。自分にとって良いことだけで世界はできていないと。そうして否定性の世界に入っていく。否定性を受け入れた上で強く生きることを学ぶ。
45
ピンクリボンの乳がん検診ポスター、批判殺到のグランプリ作品はじめ、いろいろ見てげんなりした。新しい広告表現もいい加減出尽くしている中で、なんとか捻った表現や小技で目を引きたいとするあまり、本来の目的や対象者の心理を置き去りにしている。
46
♡「優等生や学校の風紀委員」という揶揄の比喩を好んで使う人いるけど、興味深いのはその当人はその比喩とは正反対の「教室の一番後ろで常に斜に構えてる屈折したはみ出し者」か何かのつもりなのかなぁということ。大概そういうふうには見えないし、そういう自己像って中学生までだと思っていた。
47
「アンステレオタイプアライアンスとかいうのに加盟しとくと先進的な企業ということになりますな」「そうですな、入っときますか日経のイメージアップのために」程度で加盟しちゃうからでしょ。考えることの底が浅いんだわ。最初から「無理かも」と思ってやめときゃあんなとこから文句つけられないの。
48
進んでそうなものはウケるので取り入れる、広告も読者にウケそうなのは取り入れる、という見境ない商売根性なんだろうな。ずっとそれでやってきたから、急にご立派なポリシーに従おうとしても地が出る。日経だけでなく日本中の多くの企業がそうじゃないかと思う。
49
単に「胸の大きな女性の表象が含まれる広告」ではなく「女性の大きな胸を男性の癒しとしているのがわかる表象を押し出した広告」。日頃、胸にばかり注目されて嫌な思いをしている女性にとってはエンパワーメントどころではなく、「自分はそこしか見られてない」という「疎外感」を持つ場合があります。 twitter.com/WmcJpn/status/…
50
メディア文化研究ならもう少し対象の分析の解像度を上げるべき。今回つっこむところは、「広告のステレオタイプを完全になくそうという方向は、良くも悪くもジェンダーをアイデンティティの基盤の一つとする多くの人間にとっては不自然な方向なので、無用な反発を生む」しかないと思う。