951
未だ続く米軍の占領体制。今月13日は沖縄国際大の米軍ヘリ墜落から17年であったが、墜落現場は即座に米兵が占拠。日本側は立入れず、捜査できないのは今も変わらない。この様な主権喪失の状況と危機は日本全国で同様。横田、岩国、沖縄等の空域返還、日米地位協定改定、日米合同委員会の解消を訴える。
952
9月2日は、東京湾に碇泊する米戦艦ミズーリ号の甲板上で降伏文書の調印式が行われた日だ。日本は戦に敗れたのである。なぜ日本軍が敗れたのか、その組織論的研究を試みた書物は玉石混淆で数多くあるが、とりわけ『失敗の本質』(ダイヤモンド社)は、専門家による客観的な分析であり、良書だ。薦めたい。
953
満州で大勢の日本人を置き去りにした外務省の卑劣がまたも繰り返されたのか。カブール陥落時、日本大使館だけが500人ものアフガン人職員を置き去りにし、日本人職員12人だけが英軍用機でさっさと撤退したというのだ。しかも外務省幹部の多くは「やるべきことはやった」と開き直ってる。本当にそうか。
954
菅首相の総裁選出馬見送り。支持率低迷とコロナ対策の迷走を受け、党内からも「看板塗り替え」の突き上げがあった結果だ。安倍前政権の詰め腹を切らされた一面もある。首相自身にポリシーがあったわけでなく、官僚人事権を笠に着ただけで、指導力も求心力も乏しかった。腹心の不出来にも足をとられた。
955
米国バイデン大統領が、菅首相退陣コメントで、いみじくも日米関係の本音を口走った。「菅首相が辞めても、日米関係は盤石だ」。つまり首相が誰になろうと「盤石」な支配構造は安泰ということだ。差異は徹底ポチか、普通ポチかの程度差だけ。官僚出世プロセスと新自由主義路線を改める事が必要なのだ。
956
自民総裁選で高市早苗氏にも勝ち目が出てきた。キングメーカーと思われる安倍元首相が支持を表明、女性総裁として日本型・サッチャーを作り上げようとしているからだ。また二階幹事長を引きずり降ろした論功行賞で、岸田文雄氏が幹事長になる可能性が出てきた。野党にこの流れを凌駕する力が出せるか?
957
自民党のある国会議員が私立予備校の日本史資料の記述に抗議し、中身を修整させたと意気がっているが、随分スケールの小さい話だ。いやしくも愛国政治家をもって任ずるならば、狭い土俵で内輪ノリの歓心を買うのではなく、悪名を甘受しながらでも、対米自立・主権確立の声ぐらい挙げてみてはどうか。
958
959
昨日、色川大吉氏が亡くなられた。96歳の大往生だ。氏とはあの討論番組「朝まで生テレビ」で何回か議論をご一緒させて頂いた。近現代史・民衆史の大家であり、鶴見俊輔氏や竹内好氏に通じる市民派・アジア派であったが、筋を通す民族派には理解を示して頂ける、そんな懐の深い方でもあった。合掌です。
960
自民党総裁選に向け、高市早苗氏は戦略的な財政出動など「サナエノミクス」を提言、岸田文雄氏も「小泉改革以来の新自由主義路線の転換」まで言明した。その言やよし。問題は、財務省や御用経済学者に振り回されず、国民生活のために理想を実現する実行力だ。言うだけなら安倍前首相だってできていた。
961
高市氏の思想を「極右」「いや右翼に失礼だ」と喧しい。だが対抗する石破・河野両氏も、規制緩和や女系天皇の容認など、上っ面のリベラル受けだけでスタンドプレーを繰り返し、「私は保守です」とアリバイめいたことを言いながら自身の立脚点を見失っている。真っ当な国家観と実行力のある宰相を望む。
962
約3千人が犠牲になった9.11米同時多発テロから20年。犠牲になられた方々に、まず哀悼の意を表したい。合掌。一般人を標的にした無差別テロは卑怯であり、許されない。だが、一方で米国の不当で犯罪的な軍事介入で殺傷された人々が多くいる。米国の罪は未だ裁かれずだ。このことを忘却してはならない。
963
2年前から河野太郎氏の無節操ぶりは批判してきたが、官僚からも朝令暮改のパワハラ暴君ぶりで非難囂々という。誰に入れ知恵されたのか、総裁選出馬会見では唐突な「保守」アピールに余念なく、いつもは胸にないブルーリボンまで。「まこと」のない人間に宰相はつとまらない。
twitter.com/issuikai_jp/st…
964
タリバンのスハイル・シャヒーン幹部が11日、殺害された中村哲医師について「(米軍などの)占領者とは異なる立場で活動し」「人々のため、国づくりのために尽くした特別な存在だった」としてその死を悼み、「犯人逮捕に向け再捜査する」と語ったという。困難の中で志を実践した、日本の誇りであろう。
965
新総裁に期待するのは「忖度政治」からの脱却だ。安倍・菅政権で官僚は官邸の意向を気にするようになり、モリカケに見られる隠蔽、不祥事が続いた。黒塗りの開示文書など不都合な部分を隠す在り方は国民を愚弄し、公共サービスとは言えない。「決済」過程の開示をしなければ、行政不信は払拭されない。
966
菅首相は来週訪米し、日米豪印(Quad)首脳会談に出席する予定。コロナ対策に専念する割には、訪米してワクチン供給確保以外の話しにエネルギーを費やす事になる。「辞める首相にわざわざ訪米する意味はない」。Zoom会談で充分だ。個人的な思い出作りも、江戸時代の参勤交代じゃあるまいし止めるべきだ。
967
小泉進次郎氏、石破茂氏に続き、ついにあの竹中平蔵氏までもが支持を鮮明にした河野太郎氏。「小石河連合」反既得権派・刷新の人物とメディアが扱うが、脱原発、脱炭素、選択的夫婦別姓容認、女系天皇容認などを封印。その本質は新自由主義者である。その事は彼の著書からも明らかで、巧言令色の輩だ。
968
事実上の次期首相を決定する自民党総裁選では、各メディアで報道が白熱している。各候補の、パンケーキならぬ「河野氏はドリアンが好き」「岸田氏はカープファン」という情報が飛び交う。メディアは趣味比べより、体力測定を打ち出した方がいいのでは。途中、腹痛などで政権を投げ出されては困るよね。
969
森友の公文書改竄では真摯な官僚が憤死。総裁選の各候補は「再調査は〜」と歯切れが悪い。野田氏のみ「必要とあれば調査」と発言。前首相の国会での虚偽答弁は百回を超え、美しい国を目指し嘘を繰り返す。やるやる詐欺で、何でも達成できない理由にした。嘘つきを放置せず自浄作用を発揮すべきである。
970
公務員の憤死をまねいた森友問題について、総裁候補の中で対応を提起したのは高市氏。「公務員の虐待、パワハラを根絶させる。二度と起こさない」。その決意はよし。だが対応の大前提は再調査であり、公文書改竄をこそ断ちきるべきだ。社会的共通財産を私する権力の発想は、新自由主義の虜に陥るのだ。
971
アフガン撤退間際、米軍の誤情報による無人機攻撃は、子供を含む10人の民間人を殺害。軍は当初「テロリストを攻撃」と表明したが、中央軍司令官が誤爆を認め謝罪した。いい加減な情報を鵜呑みにし、大量破壊兵器保持を口実にイラクへの侵略も同じベクトルだ。「対テロ戦争」名目で何でもアリではない。
972
共産党参議院議員が、線路を横切っただけで書類送検。ネットでは様々な反応があるが、それを言うなら10月1日からの「反社認定者」への東京ガスの供給ストップこそ大問題だ。実に社会の敵として生存権は奪われ、足を洗ってからも5年が条件。社会同調圧力の典型であり、地下化、陰湿化を促すだけだ。
973
総裁選討論会で野田聖子氏が拉致問題に関し「安倍・菅政権で前進したとは言えない。ルートがないのが問題」と核心を突く発言。他候補の勇ましい意気込みは結構だが、窓口がなければ話にならない。弊会は戦後レジームからの脱却を動的に目指し、訪朝など交流を継続している。無から有を形作らなければ。
974
東京ガスの約款変更。『これらに違反した場合はガスの需給契約を解約することがあります』。「これら(反社)」と認定されると、ある日突然ガスを止められる可能性がある。大阪ガスも10月から東京ガスと同様の変更、この2社だけで都市ガスシェアの6割以上を占める。これって、何でもアリのゴングですか?
975
難民を救出した「トウケイ丸」の話を紹介したところ、「日本人という民族は本来このように侠気を持ち、他者に優しく、功を誇らないつつましさを持つ民族なのだと思う。こういう美徳を忘れ、功を捏造・過大宣伝し、罪を隠蔽するのに必死な今の日本人は恥ずかしい」とコメントを頂戴した。仰る通りです。