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付記しておくと、ポリコレと言われる傾向が、単発でなく長続きしてるというのは、それなりに商業的成功を収めてるからです。
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売れると思ってやった結果、コケることもありますが、それはどんなネタも同じですわな。
日本の漫画だって新企画、新連載なんてのは、商業的には殆どがコケて、ごく僅かが生き残るわけで、アメコミも同じです。
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そういえば「指輪物語」が、アメリカではヒッピー世代のバイブルだったわけで、小さな、見過ごされていたものたちが立ち上がり手を結び圧制者を倒すという、反体制、革命の話として受容されていた、というのも、日本だと気づきにくいかも。
ハリウッドとかではその文脈が今も生きてる気が。
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本日は、まんがタイムきららフォワード7月号の発売日です。そして『がっこうぐらし!』連載開始の十周年にあたります!
多くの人にお祝いいただいてて、感無量です。
サドル先生や、フォワードの担当様をはじめとした多くの方、何よりファンの皆様に支えられてきた十年でした。ありがとうございます!
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公共の福祉を公の秩序と言い換えた件、「反国家的な行動を取り締まる」ことを意図しないと言いつつ「個人が人権を主張する場合に、人々の社会生活に迷惑を掛けてはならないのは、当然のことです」と、すぐ先に書いており、「社会生活の迷惑」を取り締まれることを肯定しています。
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スーパーマンの息子(Superman: Son of Kal-El)、エピソードが一区切りついたので、タイトルが変わって新展開( Adventures of Superman: Jon Kent)という発表があったのだけど、新展開のとこを無視して、打ち切りだ、というとこだけ広めてるサイトを幾つか確認。
スルーしてよいかと。
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昔、「ボディスナッチャーズ(盗まれた町」と言うSFを読んだ。見知った隣の人々がエイリアンに入れ替わってゆくやつで、そのタイプの話を初めて読んだ自分は、心底、ドキドキして眠れないほどだった。
で、確か、解説に「これは、当時の、アメリカの共産圏への恐怖を題材にしたもので」とあった。
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選挙は「○○が勝つと/勝たないと日本が終わる」みたいな文をよく見ますが、実際問題すぐに「終わる」ことは少ないでしょう。でも長期では影響がある。
「さんざん警告されたけど別になんてことなかった」という肩すかしは「投票なんか意味ないじゃん」に繋がりやすいので、そこは気をつけないとなと
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これだとデモもストも、出来なくなるのでは?
また、たいていの「反国家的な行動」は「人々の社会生活に迷惑がかかる」と見なせる気がします。
個々人の人権と、社会生活の迷惑が対立するとき、調停するのが「公共の福祉」で、ある程度は迷惑をかけてよかったのですが、それが変わると読めます。
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どういう表現が公の場でふさわしくないか、というのは、簡単には言えない話で、内容、文脈、時代性もろもろによって変わる、曖昧な部分を多く含んでいます。
かといって「客観的な基準がないから全部無視していい」となると、幼稚園前で大画面、大音量で陵辱エロ動画流していいのかってなるわけで。
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差別は、その時々の社会構造と組み合わさっていることが多いので、変えるためには社会構造自体を変えていく必要がある。単に「差別心を持つ悪い人がいる」という話ではないのだ。
でも、そこから「だから、差別改善は、非現実的」みたいに開き直るのは、単なる「差別心を持つ悪い人」の例だろう。
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小学校の体育の授業のサッカーで下手なやつにはパスが来ないのは当たり前っていうのを見たが、強制参加であることと、サッカーが教育目的であること、の、二つを加味すると、必ずしも正しくはないのよね。
サッカーを通じて運動を親しむための授業なわけで、サッカーが嫌いになったらダメなはず。
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「私たちはここにいます」は、『がっこうぐらし!』をまとめるフレーズとして、最初からあったかのように、ここぞというところで使わせていただいてますが、くまのきよみさんが作詞されて、藤本貴則さん、佐々木裕さんが作曲・編曲されて、生活部の皆が歌い上げた曲からなんですよね。
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自分の中の普通を描く時、あるいは、読者に伝わるように、読者にとっての普通を描こうとする時、そこには、自分や社会の様々な偏りが反映されることがあり、人に指摘され、また、自分で過去の作品を見返して、偏りのヤバさ、無神経さに、ギョっとすることは結構あります。
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「社会的にアリかなしか」というのは、結局のところ、個別の表現について、綱引きして決めていくしかないわけです。で、綱引きなので、大抵は中間、つまり「どっちも不満」なところに落ち着きます。
「譲歩しても相手は満足しない」という意見がありますが、それはまぁ綱引きなのでそういうものです。
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身長5mの人型メカが、即死レーザーを撃ってくる時、どれだけ離れれば、地平線に隠れられるかを必死で計算して、移動速度と比べて逃亡計画を立て出すと、TRPGは、面白くなってくる! twitter.com/RavnicaD/statu…
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選挙というシステムで、応援してる候補の活動を追って、開票にドキドキして、その果てに落選すると、結構、精神的ダメージが大きいですよね。そのせいで、(主張内容とは別に)勝つほうに入れたくなってしまう。
実のところ、政党や候補者が勝たなくても、票が入ること自体に意味はあるのですが。
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創作が人を傷つけないというのは勘違いで、「どう見てもダメだろってくらいに人を傷つける創作(ド直球で差別的なやつとか)」は、たいていの商業では企画が通らないので、目につきにくいだけです。
その商業基準というのも時代ごとに様々な話し合いを経て作られてるわけです。
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例えば、スーパーマンやキャプテン・アメリカがベトナム戦争に反対するコミックがあって、それは、その時、アメリカがベトナム戦争を行っていて、コミック作者も会社も、そこに反戦の意を表明した、ということにも価値があると思うんですね。
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どんな意見、立場にも、穏健なものも過激なものも、Aは賛成だけどBは反対とか、その逆とか色々いるわけで、細かく見ていかないと、相手がひとまとめに「過激なことを言って、何もかも反対して、絶対に譲らない集団」に見えてしまう。
対立陣営を悪魔化しないのは、大切だなぁと思うのです。
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デウス・エクス・マキナは、ゲームとかより前から、「機械仕掛けの神」という訳語が多かった気がする。
その訳語を見た自分は、吊されて登場する舞台装置である神=機械ということだと思ったのだけど、文法的には「機械(舞台装置)から出てくる神」で、神は機械じゃなかったんですな。
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あと、他人に迷惑がかからない趣味を否定すべきでないのはいいとして、趣味、好き嫌いの範囲にとどまらない批判はあるし、それまで否定してはいけませんわな。
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だからといって、様々な話し合いや意思表示が無意味ということはなくて、毎回、全力で綱引きしてくことが大切なのだと思います。
表現のラインについての「議論自体を否定」してしまうのは、綱引きを降りることを意味するわけで、長期的には、損になると思うのです。
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小説において感情を直接書かず描写する、というのは、小説の持ち味の一つである「読者に自分で想像させることで心を揺さぶる」という技術なんですが、逆に言うと、読者に想像させるのが目的でない時、あるいは、直接書いたほうが深く心を揺さぶれる時なら、感情を直接書くことも有効なわけで。
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崩壊スターレイル、さすが、三体の国だなって感じで、SF的な小ネタがあちこちにあって面白い。
不老不死を達成した民族の盲目の才女。不老不死故に、身体の安定性が強く、手術などで治療できない、といアイディだけで面白いのに、彼女の日記の中で、様々な試行錯誤が語られてて、これが良い。