451
近所に噂の奇妙な一家が住んでる
若い男、若い女、女の子2人
単なる若夫婦だと思うだろ?
でも違う
「どうも、藤丸立香です」
男が自己紹介した
「私は立香の母です」
「わたしは皆のお母さんです」
「わたしたちのお母さんは藤丸立香です」
どうだ?理解できたか?
しかも全員血は繋がってないんだと
452
可愛い後輩、立香ちゃん
今夜こそ…
「うちおっきな猫いるけどいい?」
「勿論!」
…
白黒の長毛種
「つまみ持ってくるね」
バタン
猫と2人きり
「立香に不埒な気を抱いていますねぇ」
猫が、喋った
「ヒィ!し、失礼しますっ!」
慌てて彼は帰った
「またなんか言ったでしょ、道満」
「ニャア〜ン」
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「君さあ、マシュを1人の人間だって思ってないでしょ」
「オベロン…」
「過保護も行き過ぎ、お人形とでも思ってる?」
「そうじゃない、そうじゃないんだよ」
だってあの子は瓦礫で死にかけていた
だってあの子は私の前で燃え尽きて消えてしまった
「あの子は私にとっては
『死んでしまう子』なの」
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「やあ、マスター!この間の戦闘では…」
召喚直後のサーヴァントに言われて困惑
よく見れば絆も「8」
そう、同一サーヴァントは絆を継承する
だからきっと記憶も……
でも彼はもう宝具5なのだ、だから
「じゃあ霊基変還(売却)だな!これからもオレとよろしくな!」
変還後、藤丸立香は嘔吐した
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汎人類史を救った藤丸立香
日常に戻るもゾンビウイルスが流行
「ウ〜」
「ガア!」
藤丸は噛まれるも発症せず
「そうか、毒耐性…」
スマホに着信
「藤丸くん!またもや人類の危機だ!マシュも招集してる、すぐ来てくれたまえ!」
「…父さん母さん、必ず元に戻してあげるから」
『FGO番外編 始動』
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誰もいない廊下から声
「寒い」「寒い」
眠れなかった
ある夜、いつもと違う声
「大丈夫、すぐ毛布と治療を」
「ありがとう ありがとう」
声は止んだ
翌日ムニエルが語った
ナイチンゲールが暗闇に話しかけ、彼女の後を足のない職員達がついていったと
「あいつら、カルデアからここまで来てたんだな」
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藤丸立香の母がロクスタを召喚
「どなたを毒殺したく?」
「娘です、若いのに体がボロボロで苦しんでます、楽に殺してあげたい、お願いします」
「…娘さんには毒が効かねーんですよ
それに母の子殺しの命には…もう従えません」
「…」
「なので薬効のあるキノコを沢山あげます、キノコ食らえー!」
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バビロニアで戦ってた時
熱帯雨林の奥の奥でサラリーマンを見た
黒いスーツに眼鏡の
街中なら普通だったよ
でもその時はどんな魔獣に逢った時より恐ろしかった
「見ない格好の方ですね、声をかけてみましょう」
マシュはこの異常さが分からない
引っ掴んで逃げたよ
「絶対やばい 絶対絶対やばいから」
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聖杯戦争
魔術師の男はあるサーヴァントを召喚
「弱そうだな」
「そうおっしゃらないで、何でもいたしますわ…早速魔力供給などいかがです?」
……
「それでは最後の令呪は、私のために一滴残らず魔力を譲渡する、にお使い下さい」
「…はい、キアラ様ぁ」
その日
一騎のアルターエゴが単独顕現した
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「アホのわしでもわかる!お互い想い合っとる!ええから言葉にせんか!」
「なっ」
「お母様に無礼な口聞くなコラ!」
「なんじゃあ!?」
…
「言葉を…多く…
バーヴァン•シー、いつもありがとうございます、私は幸せです、愛してます」
「おおおおかあさ
バターン
「バーヴァン•シーが倒れた!」
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大学の友達と帰る途中
不審者が出る道
いた
半裸の大男、あれ?
「道満じゃん」
「藤丸あれ不審者!!」
「不審者が出ぬよう見張を!」
「いや道満が不審者だから」
「…知り合い?」
「藤丸立香の下僕なれば!」
「ヤバ…」
「誤解を招く表現やめて」
…
次の日例の道で
下半身露出した男性の変死体が
465
負けて『藤丸立香』を剥奪された、彷徨い続ける少女
「おいたわしやマスター」
「あんなに頑張ってきたのに」
「あんまりだ」
せめて1日だけでも楽しい思いを
「エリザベート、お前が1番マスターと縁深い」
「お前に我々の霊基全てを託す、どうか」
「…わかったわ!最高の1日を作ってあげる!」
466
#FGO
モルガンとバーヴァン•シー
「ただ幸せになってほしかっただけなのに」
467
ジャックがカルデア内で女性を殺害
「ジャック!何で!」
慌てて皆で駆け寄るが、おかしい
女性の事を誰も知らないのだ
調べるとサーヴァントでも職員でもない
「彼女はどこからカルデアに?」
ジャックは側で遊んでる
「ねぇ、あの人は誰?」
「わるいもの」
女性は首を切られ絶命し
腹は無傷だった
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子供がお墓で遊ぶ
「キャッキャ」
「こら!遊んじゃいけないよ、危ないし」
「えー、せっかくおかあさんと遊んでるのに」
(おかあさん?母親が墓に入ってるのか、可哀想に)
「お母さんの名前は?」
「ふじまるりつか」
…
後で和尚に聞くと
「藤丸立香さん?90歳で亡くなったしあの方独身だぞ?」
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道満とカルデアに帰還しようとするも帰れない
「どうしてだろ?」
「…」
「道満、いい手はない?」
「…仕方ありませんな」
道満は藤丸立香を抱きしめ
藤丸の心臓を爪で突き刺した
「自らが死んだことも気づかぬとは…このままでは彷徨います故、介錯をば
ご安心を、拙僧が地獄までお供しまするぞ」
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何かあると道満が疑われる
「アイツに違いない」
「前科もある」
…
「道満真犯人分かってるんでしょ?」
「拙僧が被れば全て収まります故」
「それやめて」
「なら道化衣装は脱ぎ捨て全裸になりましょう!」
「それもやめて」
道満は、藤丸が懐いていた真犯人の職員を庇ってた
『マスターの為なら』
471
晴明が来た
「道満久しぶり〜」
(嫉妬丸出しで来るかな?)
「ああ晴明殿、拙僧はガッツ2回バフかけまくりの超絶有能サーヴァント、マスターから聖杯を賜りレベル120
た〜っぷり寵愛を受けております
早速案内いたしますぞ?新米晴明殿をこの超絶有能サーヴァント道満が」
「…楽しそうでなにより」
472
頼光、酒呑、マスターで潜入任務
変装し歩く
現地の人が声を
「親子で旅行いいねえ」
「おっ!?…そ、そうですわねホホ」
「特に奥様とお嬢様はそっくりだ!」
「牛と!…はい、よく言われます!ね、ママ」
「ええ、自慢の子達でして」
……
「吐き気するわ」
「こっちのセリフです!虫の娘など!」
473
道満は最初に召喚したサーヴァント
正直怖かった
でも、何度やられてもガッツで復活して守ってくれた
何度も宝具で敵をやっつけた
「だから道満大好き!これからもよろしくね!」
人理修復終了目前のマスターは笑う
(はてさて、このマスターが『リンボ』を見た時、拙僧をどう思うか…見ものですな)
474
マスターが聖職者のサーヴァントを遠ざける
仲の良かったジャンヌ、ゲオルギウス、マルタ
そして部屋に篭り独り言を言うように
「…一体どうしたんでしょう」
「俺、聞いたよ」
ムニエルが言う
「最近、死んだ両親の幽霊がマイルームにでて、励ましてくれるらしい
…消えて欲しくない、ってさ」
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