401
マスターが本音しか話せなく
「フフお世辞の皮を剥がします」
「道満来ちゃダメ!」
「ン〜言いにくい事でも?」
「道満は…怖いキャラ目指してるけど全然怖くない!」
「はい?」
「甘露〜てチマチマあんみつ食べてるの可愛い」
「可愛い」
「あと毎回驚いたフリしてるけど裸慣れたから」
「慣れた」
402
手だけの幽霊が出る
岩の隙間、ベッドの下
探すような動きをし消える
無害だが俺しか見えない
「ちょっと不気味…」
攻撃がきた時、その手に引っ張られ助かった
手の感触に覚えが
次の日瓦礫から手
そっと握ると静かに消えた
「どこかの俺が手を握れなかったんだな
…君だったんだね、マシュ」
403
その魔術師は未熟
師からバーサーカーを喚べと
「狂乱の檻に囚われし者…!」
召喚成功
「バーサーカー、茶々なるぞ!そなた…」
茶々の目に映る
魔力補填に使った瀕死の子供達
「弱そうな小娘とは!全く…
「わらわが喚ばれた理由、よくわかった、焼き尽くしてくれる!」
『アヴェンジャーの誕生』
404
藤丸立香は特別じゃなくても
サーヴァントと歩んだ道はきっと特別で
特別なクラスの子達なら
それを記録としてもったまま、或いは記憶したままの姿で来るかも、なんて
それで懐かしい気持ちで召喚に応じたら
目の前にはホルマリンに浸けられたかつてのマスターの指、耳、目、があったら
許せないよね
405
ゴッホが召喚
「おお、クラスフォーリナー!」
喜ぶ魔術師
ゴッホが見たのは藤丸立香の、切られ保存された耳
「ああ、ゴッホと違い自ら切ったのではないですね、マスターさま」
「フォーリナー!バーサーカーを殺しに「ご覧ください、星月夜」
「繝舌メ縺悟ス薙」
ゴッホは静かに耳を抱え、消えた
406
アステリオスがミノタウロスとして召喚
触媒は、藤丸立香の遺骨
「あ、ああうころす!」
魔術師を殺害
「これ、なんだっけ、たいせつで、あったかい、ここにあっちゃだめなもの」
…
寺に
「これ、しまって」
「ヒィ化物!」
「これ弟子!分かりました、お預かりしますからご安心を」
「…よかった」
407
「りつかちゃんかみのいろ、へん!」
「本当の子供じゃなかったりして」
「藤丸!頭髪規定違反だ染めてこい」
「…」
……
「マスターの御髪は太陽のようですな」
「太陽?」
「拙僧の暗黒太陽とは違いますぞ、暖かく眩く焦がれる色」
「…そう、ありがと道満」
『コンプレックスじゃなくなった日』
408
清姫がマスターに火傷を負わせた
より正確には、負傷した出血の多い箇所を焼いた
「ますたぁ、わたくしますたぁを治せません、わたくしに出来るのは燃やすことだけ、」
「ありがとう…清姫」
「いたくはございませんか?」
「…うん、痛くないよ」
「お願いですどうか、嘘をつかないで下さいまし…」
409
カルデアに戻ったら突如罵倒され叩かれた
「出てけ!」
「出てって下さい!」
マシュも泣きながら叩く
「…どうして?」
「あなたはここにいてはいけません!」
もう私のなのに…私だって藤丸立香なのに…
「いいえ、ここはあなたのカルデアではないです!先輩の体から、出て行って!」
『乗っ取り』
410
#FGO
メルトリリス
泡になって消えたりなんてしない
411
藤丸立香は老いて孤独死
ところが葬式の時
「妻です」
突然配偶者が
…
「藤丸さんと歳離れてるし、財産目当てかな」
「美人だったな」
下世話な弟子に和尚が
「馬鹿者!」
…
「頼みます」
「はい、女王陛下」
式には赤髪の外国人も
「お母様の娘だから来た…でもアイツとは血繋がってねーから!」
412
#FGO
太歳星君
「ワガハイどーこだっ!!
……あれ、そもそもどっからどこまでがワガハイだったっけ……??」
413
レイシフト後、怪我を隠してると、オベロンに会った
「やぁマスター、無事に戻ったんだね!怪我はないかい?」
「…うん、ありがとうオベロ」
バコッ
顔を思い切り、殴られた
「これで無能な奴らも気づくだろうさ、見ためもばっちり怪我人だからね!
さっさと医務室に行けってんだよクソヤロウ」
414
どこかの四次聖杯戦争
切嗣がアサシンを召喚
「ええ目やねぇ、うち、根こそぎなら得意や」
雁夜はアサシンと因縁のバーサーカーを
「マスターはおろか子供を蟲漬けにするなど!」
蟲蔵壊滅
時臣はギルガメッシュを召喚する、筈だった
「時臣っち、そう落ち込むなよ〜なんとかなるって〜チェケラ!」
415
日常に戻った藤丸立香
が
アンプルの打ち過ぎが祟り痩せ細り入院
足繁く通う1人の男
「世界を救った代償がこれか」
「無様だな」
「メロンを持ってきた、勿論君は食べられないからね、俺のだよ」
…
いよいよという時
「いつも来てくれて嬉しかった
ありがとうオベロン」
「最期まで、気持ち悪い奴」
416
女の一人暮らし、襲おうと入ったら猫に手を噛まれた
痛ぇ!起きそうだったし逃げた
…
噛まれた所が痛え
病院で抗菌薬を貰った
…
薬が効かねえ、痛え、痛え
腕まで紫色に腫れて、どうなって
…
「こないだ窓割れてたじゃん?一歩間違えたら危なかったかな?」
「拙僧がおります故ご心配なく」
『呪』
417
419
戦闘中腕をぱっくり切った
「痛ぁっ!」
回復系サーヴァントは不在
「ならば」
道満が裾から針と糸を取り出し傷を塞いだ
「器用だね」
「ンフフ
拙僧多才なれば、後で専門のサーヴァントに見せるとよいでしょう」
帰還後ナイチンゲールに報告
「完璧な縫合です…ただ
使われてるのは、彼の毛髪ね」
420
父から白と黒のミサンガを
「お守りだ」
学校で見つかった
「藤丸の癖に!」
「いーけないんだ!」
「没収です」
引っ張られたミサンガが千切れて
1本ずつ皆の口に入った
…
「おはよう!」
あれから学校生活は快適
でもなんか違和感が…皆人形みたい
「「「そうですとも!拙僧の傀儡ですからな」」」
421
藤丸立香は結婚した
だが相手が悪かった
「殴られた、料理が口に合わなかったらしい」
「殴られた、服に皺があったらしい」
「でもいつか、変わってくれるはず」
…
「殴られない!ご飯も食べてくれる」
「優しい!心を入れ替えてくれたんだ!」
(そうです、文字通り心を入れ替えたのです、拙僧と)
422
毒耐性を失った藤丸立香は全てを忘れる病になった
「道満ずっと嫌いだった、さっさと退去して」
「嫌です」
…
「お前段蔵を壊したリン…
違う、道満だよね、なんで分かんなくなっちゃうんだろう
はやく帰ってよ
私が私じゃなくなる前に」
「それでもお供します」
…
「誰?」
「…あなたの相棒です」
423
#FGO
オーロラとメリュジーヌ
奇跡の出会い
「……なんであんな、らしくないことをしたのかしら」
424
「ぽぽぽって鳴くの!?」
「ンンンンン〜?」
「…なんか違うや
子供を連れ去るって本当?」
「いいえ、まあ、将来的に連れ去られますがあなた」
「?」
…
カルデアで召喚された道満
「あー!6.5尺様だー!」
「相変わらず変わったお方だ
ポポポポポ〜!!あれ、なんか混じってます?」
425
お気に入りのサーヴァントが変還されたマナプリズムを持ち去る職員
悪趣味だが貴重な技術者だった為黙認
ある日様子を見に行くと
洗面台に溜まった緑の液体に頭を突っ込み溺死してた
日記には
「もうすぐだ」
「意思を持ち始めた」
「体が必要みたいなのであげます」
とあった
遺体はすぐ焼却された