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晴明が来た
「道満久しぶり〜」
(嫉妬丸出しで来るかな?)
「ああ晴明殿、拙僧はガッツ2回バフかけまくりの超絶有能サーヴァント、マスターから聖杯を賜りレベル120
た〜っぷり寵愛を受けております
早速案内いたしますぞ?新米晴明殿をこの超絶有能サーヴァント道満が」
「…楽しそうでなにより」
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子供がお墓で遊ぶ
「キャッキャ」
「こら!遊んじゃいけないよ、危ないし」
「えー、せっかくおかあさんと遊んでるのに」
(おかあさん?母親が墓に入ってるのか、可哀想に)
「お母さんの名前は?」
「ふじまるりつか」
…
後で和尚に聞くと
「藤丸立香さん?90歳で亡くなったしあの方独身だぞ?」
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カルデアに来たばかりの道満
「頭がとれてもガッツがございます
腕が取れても咥えれば印は結べます
足がもげても式神で
拙僧はサーヴァント、道具ですので」
絆10の道満
「あー敵の攻撃で膝を擦りむいてしまいました!
マスターに愛されし道満の肉体が少し減ってしまいました!
愛されし道満が!」
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藤丸立香の葬式
1人の女が来た
和尚にむかい
「情欲の矢を放ちましょう、溺れされてあげます」
しかし効かない
「小癪ですね、一般人の癖に」
「藤丸さんから頂いた護符です
「カーマは和尚さんを試そうとするから」と」
「…マスターを送る者が、魅了されてお経が読めないなんて、あり得ませんから」
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ある日新所長の部屋に行った
「どうした藤丸?」
クマだらけの顔を向ける新所長
「ジムさんは、よく俺を気にかけてくれました、キャシーさんはクッキーを焼くのが得意で…」
「…私の毎晩を知っていたのか
彼らの人生を、未来を、うう、うわああ」
「うっ、うわああん!」
2人で抱き合って泣いた
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ゴルドルフが就任したての頃
毎晩コソコソ
「あのおっさん、怪しいぜ」
ムニエルと一緒に部屋を覗く
「殆ど名しか知らんが…ジム、キャシー、マサアキ、フランチェスカ…
… … … すまなかった、本当に、ううっ」
「…カルデア襲撃で死んだ奴らの名前だ」
『毎晩犠牲者に謝り続ける新所長の話』
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「正直あなたに食べられるなら本望なのですが…」
「何いうてはるの!
うちがマスターに怒られるやないの
それにみんなで一緒に汎人類史守るんやろ?しっかりしいや!」
「…はい!」
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酒呑童子が好きな職員
彼女に物を渡そうとすると断られた
「私が嫌いですか?」
「そうやない、前にもよう物渡してきた細いのがいて、カルデア襲撃で死んだんや
その時思うた
ああ、なら早よ食っとけばよかったって
だからいま物貰うたら
あんたはんのこと食うてまう
だから断るんや」
『鬼の愛』
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「やーい、お前の母ちゃん教祖様!」
「うえーん」
…
「ごめん、俺が間違ってた、キアラ様は最高だ!」
「…」
…
「皆私の信者にして取り込んであげます」
「でも、私のママが皆のものになっちゃうの、ちょっとやだ」
「…私を獣にしない唯一の楔なのです、人を特別扱いしない私の、特別なあなた」
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キアラを召喚した瀕死の藤丸
「あら、私を召喚など…」
「お願い、単独顕現でこの子を育てて、病気がちなの」
…
「キアラ様!」「キアラ様!」
「ふぅ…教祖は毎日疲れますわ」
「ママおかえり!ゲホゲホッ」
「ほらねんねして、今日は何の絵本にしましょう?」
「人魚姫!」
「…私に似ましたね」
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晴明が来て焦る道満
「きっと拙僧お役御免!
晴明を倒せば、しかし!このままでは
マスターに…見放される…
拙僧、やっと認めて貰えたのに」
「道満、話がある」
「ヒィ!」
「レベル120まで上げてもいい?」
「…はい?」
「道満お世話になってるから、形で示したいんだ!」
『代わりじゃないよ』
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映画やドラマの
「恥をかくシーン」
「信じてもらえないシーン」
「誤解されるシーン」
が耐えられなくて見るのがつらーいとなってしまう現象
何なんですかね
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「以蔵!酒ばっか飲んでると思ってたけどやるじゃん!」
「うるさいのう小癪なガキ!」
「お弁当あるよ〜」
「お、ええのお!」
…
大きくなってから知ったけど
ぐうたらしてると思ってた親戚の以蔵は、実は凄腕SPだったらしい
「それにしても、親戚の中でなんで以蔵だけ土佐弁なんだろ…?」
40
母ちゃんはシングルマザー
「運動会の保護者競争…」
周りは父ちゃん出るから、負けて母ちゃん笑われるのやだな
「助っ人呼ぶね!」
…
「藤丸んとこ来ねーんだろ!」
「親戚の兄ちゃん来る」
「任しちょけ!」
「あいつ速え!」
「結構カッコいい」
一位とった
「以蔵さん、ありがとね」
「おう」
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「なぎこちゃんに化粧されてンンンン言ってるのも可愛い」
「かわいい」
「あと晴明晴明言ってるけど私道満一筋だからちょっと妬ける!」
「やける」
「はぁ…そうですか」
…
(かわいい、やける、かわいい)
「マスターの言葉がグルグル回る!この道満が言葉に心乱されるなど!侮れぬマスター!」
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マスターが本音しか話せなく
「フフお世辞の皮を剥がします」
「道満来ちゃダメ!」
「ン〜言いにくい事でも?」
「道満は…怖いキャラ目指してるけど全然怖くない!」
「はい?」
「甘露〜てチマチマあんみつ食べてるの可愛い」
「可愛い」
「あと毎回驚いたフリしてるけど裸慣れたから」
「慣れた」
43
「緊急隔離だ」
「本当に風邪のような症状だ、命に別状は全くないだろう」
「しかしおかしい、あのシュメル熱すら罹らなかったマスターが、しかもマスターだけが発症するなんて」
「原因をつきとめ直ちに滅菌しなければ
大丈夫です、貴女の命を奪ってでも、救ってみせる」
「……あ、ありがとう…」
44
「ケホッ、ゲホッ」
「どうしたマスター、むせたのか?」
「ううん、なんか今朝からちょっと熱っぽくて、最近疲れてたし風邪かも」
「…そうか」
マスターは医務室に担ぎ込まれ、
ナイチンゲールとアスクレピオスら
つきっきりの治療を受けることになった
『あの「藤丸立香」がかかる病』
45
最初に召喚された道満
(ンン〜籠絡して最後に裏切り絶望する顔がみたいですな!)
…
「痛いよ〜」
「はい、式神印の絆創膏」
「道満もご飯食べよ?」
「不要…ですが、いただきます」
…
マスターが深傷
「助けて…」
(いざ!)
「必ず生きて連れ帰りますぞマスター!」
『籠絡されたのはどっち』
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「お母様なんて言ってた?」
「…きらきらしちょって綺麗じゃと」
「良かった…」
…
「以蔵!これやるよ!」
「なんじゃ、新品の革靴!?」
「…二度はいわねぇ
いつも、ありがとな!」
「へへ、おまんもお母ちゃんの前でそんくらい素直ならのお!」
「うるせえんだよ!!」
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モルガンがバーヴァン•シーに
「お前からの贈り物は何一ついらない」
「…おまんからは幸せ沢山貰っとるからこれ以上はええ」
「…足のサイズ採寸させて」
「お母ちゃんにぴったりの靴渡したいんじゃ」
「…わかりました」
…
「以蔵、私には派手すぎませんか」
「似合っちょるよ、お母ちゃん」
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「死ぬのが怖くなくなってきたんだよね」
マスターがいう
「だって死んだとして
どこいくかわかんないけど、冥界?地獄かな?でも皆いそうだしさ、なら怖くないかなって」
それを聞いた一部のサーヴァントは喜んだが、大半は悲しんだ
「我々がマスターをこうしたのだ
人として当然の恐れすら奪った」
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「私の娘からこれ以上、爪のかけら一つも奪うな!」
「私は彼女を救う義務がある、命を救う義務がある!
例え彼女の命を、奪ってでも!」
『バーサーカーと、バーサーカー』
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ナイチンゲールとモルガンが乱闘
原因は明白
「あのアーチャー、明らかに手足の指が壊死しています
なのにあのような負担となる格好、直ちに脱がせ治療すべきだと判断しました」
……
「やだっ、やだやだやめて、お願い聞いて
お母様から貰ったものなの、大切なものなの
たすけて、おかあさま」