826
「潜入作戦成功!次はマスター待機で頼光と酒呑童子だけで頼むよ!」
「…」
「…」
…
「はいママ!あーんして?」
「あらアイスを?ありがとう〜」
「親子なのに友達みたい、娘ってのは良いわねえ」
「…うん、ママだーいすき!ね!」
…
「めちゃくちゃ疲れるわ」
「早く終わらせて帰りますよ」
827
「なあに赤くなっとるん?」
「さっき俺のこと「うちの」って言ってたから…」
「アハ、アハハハ!
あれは
うちの獲物やさかい、後から来たもんが横取りすなって脅したんよ!
旦那はんたらほんまにあぁ、おかし」
828
その子はその後も度々夢に出てきて
「今日はいつもの大通りを通らないこと」
「〇〇時発の電車には乗らないこと」
色んな忠告をしてきた
そして何年かたったころ、こう言った
「今日、献血をしに行こうと友達に誘われるから
一緒にいきなさい」
それで俺はカルデアに来た
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「シキブにキモノをかりようよ!ぜったいにあうよ!」
「まあそれは素晴らしい、是非!」
「じゃあアフタヌーンティーのセットを借りてくるわ!おめかししてお茶会をするの!」
「まあ!」
「見てみいあの顔、あれが鬼の顔にみえる?武人の顔?遊んであげとる大人?
はしゃいだ子供の顔や」
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#FGO
「オベロン、オベロン、ぼくらの王さま、おきておきて!!」
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前髪を切り過ぎたぐだこちゃん
恥ずかしくて唸っている
「戦闘の時邪魔になると思って…」
非常事態に浮ついたことを頼めないと悩んで自分で切ったようだ
次の日
マシュが長い前髪を額の上でばちりと切っていた
「切り過ぎました!」
新所長も何故かヒゲを剃り過ぎていた
「剃り過ぎた」
皆、笑った
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アビーは二度と現れなかった
僕は結局中学の時にまた転校になり
あの村にはそれっきり行ってない
でも今でも鮮明に思い出す
最後の最後 夕日の中微笑んで言ったあの言葉
「いつか私の所に来て
私を倒してね
私を倒してもころさなかった優しいあなた」
「あなたの旅路に幸多からんことを」
おわり
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「藤丸あんた何か憑かれてんじゃないの?」
「…確かにね、でもいいんだ」
これでいい
そう思ってた
前と違い何一つ不足なく、結婚しようとしてた婚約者が倒れるまでは
「私を独占したかったんだね…分かったよ道満」
それでも藤丸は符を捨てなかった
「沢山貰ったあなたに、私の全部をあげる」
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「おーい 藤丸!」
青空が覗く窓の外からムニエルが
「装甲が痛んでる 一緒に見てくれ」
わかった、とハッチを開けようとすると
「何してる!!」
所長に襟を掴まれ引き戻された
「だってムニエルが…」
「寝ぼけるな!今は虚数潜航中だぞ!」
もう一度窓を見る
虚数の海が広がり
勿論誰もいなかった
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フォローサポートから帰還したサーヴァント、沈痛な面持ち
「何があったの?」
「先の戦闘で敗北しました
人理修復を始めたばかりのマスター、敵の宝具でマスターごと焼き払われ、
あなたと同じ顔のマスターが必死に助けを求める中帰還することしか出来ず、
……きっとあのカルデアは、もう」
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fgoの素材
危険なものが多いから取り扱いマニュアルがありそう
【呪獣胆石、蛮神の心臓は結界内に保管し、耐性〇〇以下の職員の一分以上の接触を禁ずる】
【混沌の爪、万死の毒針を扱う際は必ず加護付きの手袋を着用すること】
【禁断の頁保管庫に入る際は視覚を遮断し、感知センサーで行動すること】
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その日は日曜日
だが水面化の聖杯戦争による
緊急事態で休校が続き、臨時登校と
教室に入った頼光の目に飛び込んだのは
「おかあさんいつもありがとう」
の文字
子供達が作ったのだ
「…令呪を使われなくて良かった、ふふ、
でも本当は貴方達を守ってあげたかった
ごめんなさい」
バーサーカー、脱落
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その後
藤丸立香そっくりなのに素手で敵を切り裂き
口から火まで吹く『最強つよつよ式神』が出来たというが、それはまた、別のお話
「マスターもなかなか豪胆ですなあ、普通あんなにもっさり髪の毛を下さいますかな?まあ、あればあるだけ良いのですが」
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「助けてと聞こえたのだ
だからわらわは参った、安心せよ、この淀がおる」
そう、茶々が応じたのは子供達の叫びだったのだ
「徳川の世が続いたか…憎い!!子を犠牲にする聖杯戦争とやらをまだやっておるのか…憎い!!!全てが憎いわ!!!滅びの定めをもつわらわが根絶やしにしてくれる!!!」
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誰もいない廊下から声
「寒い」「寒い」
眠れなかった
ある夜、いつもと違う声
「大丈夫、すぐ毛布と治療を」
「ありがとう ありがとう」
声は止んだ
翌日ムニエルが語った
ナイチンゲールが暗闇に話しかけ、彼女の後を足のない職員達がついていったと
「あいつら、カルデアからここまで来てたんだな」
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「苛められているの?かわいそうに…」
「殴ったりは三人だけど、他の皆もジロジロ見るだけだし
大人の人たちも…」
「どこの集落も同じなのね」
「分かったわ 私がなんとかしてあげる
だからしばらくはここに来て一緒に遊んでちょうだい?」
「ど、どうやって」
「私じつは、かみさまだから」
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「みたところ本当に軽い風邪のような症状だ、命に別状は全くないだろう」
「しかしおかしい、あのシュメル熱すら罹らなかったマスターが、しかもマスターだけが発症するなんて」
「原因をつきとめ、直ちに滅菌しなければ
大丈夫です、貴女の命を奪ってでも、救ってみせる」
「……あ、ありがとう…」
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何日もログインしてないフレンドのサーヴァントは、サポートに上がってこないから借りられない
(今までずっと、ログインしなくなった人はゲームを辞めたんだと思ってた
でも、もし…もしこれが『人理修復に失敗した人』も表示されるとしたら……)
彼らのカルデアがどうなったかは、誰も知らない
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優しい職員がいた
私やマシュを寝ずに看病し、見舞いにも頻繁に
私達の怪我や痣を撫で目を伏せる癖があった
ある日その人はサーヴァントに殺された
「なんで!」
「あの部屋を見れば誰でもそうする
お前達は見ない方がいい」
部屋は一面写真だらけだったらしい
横たわる私達の白い顔と、怪我のアップ
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戦闘でマシュの盾が吹き飛ばされ、藤丸立香を直撃した
「マスター!どうして…この盾はマスターを、先輩を守る為のものなのに…」
「マシュ…
いつもこんな重いものを振るって、敵の前に出て戦ってくれてたんだね…」
「「ごめんなさい…」」
(いつも本当に、ありがとう)
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fgo、期間限定でいいから
食堂をメニューから選んで
QPでご飯を買いマイルームのサーヴァントに振る舞えるシステムが欲しい
キャットやエミヤのご飯は値段が高かったり
日替わりがあったり、季節の特別メニューがあったり
あげても何も起こらなくていいから
頑張るサーヴァントに食べてもらいたい
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「藤丸君、君しかいないんだ!」
(はー、ガッカリ)
「期待してるよ、はやくサーヴァントを沢山召喚しておくれ!」
(そうじゃなきゃ価値ないよ君)
(はぁ
怒鳴ってやりたい、ふざけんなって)
「食堂いこっか!」
(…私、色々思われてるんだろうなあ)
(マスターはそんなに鈍感じゃないのに)