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遠藤周作は狐狸庵という別名で老翁のコスプレをしてふざけた文章を沢山書いていたんだけど、確かどこかで三島由紀夫について「あの人は若くて美しいペルソナしか持たないからムキムキになって最終的に死ぬはめになった、自分はこうして老人のペルソナを持つことで生き延びている」みたいに言っていた。
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何年も前に、「Twitterに恋人のことを恋人と表記して自慢する人はいつまで経っても恋人が恋人がと(相手が変わっても)言っている一方で結婚する人は突然結婚する」と何の根拠もなく八つ当たりで言ったんだけど、長い時間をかけてその正しさが一つ一つ証明されていくので少し怖い
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昔のメディアでやっていた犯罪者の「共感できなさ」を強調して「自分たちとは違う種の人間だ」と思わせる手法(たとえば犯人の自宅に大量のオタクビデオが…)が批判されてできなくなっているためか、今度は「こんなに共感できる犯人」という反対の表現が目立ってるように思えますね。
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自分で自分を肯定できないと生きることは厳しい(誰かに肯定され続けないといけないなんて…)、でもその自分で自分を肯定する能力は経済とか学力に匹敵する恐ろしい格差がある、というのが今のところの見解です。でもすごい格差があるからといって一生埋められないものではないと私は思ってます!
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@Alps3000_M 嘘だけが生きがいだから
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これって、他人じゃなくて自分に対しても絶対やったほうがいいことだと思います、たとえば意味のない苦労(糞みたいな人間の存在に耐え続けているとか)に対して「偉い」と自分を肯定してしまうとそれからも耐え続けることに意味が生まれてしまうんです
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われたらめちゃくちゃ迷惑なんですよね。でもインターネットの人って「誰かが搾取されてる」みたいな話大好きだから「好きでやってます」と言っても「こいつもおかしくなってる!」とか言い出すに決まってるので納得するまで説明するつもりないし、これからも漫画描きたいときは描かせてほしいですね。
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でももちろん、「他人の言動のうち悪意を探しまくってると全部が悪意に見えてきて先に自分が参ってしまう」というのは知っておいたほうがいいとも思います、頭のおかしい人は探せばいくらでもいるものなので…
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カービィが何の能力もない敵を吸ったときに吐いて流れ星にしてあげるのは”善意”
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休業を要請しておきながら保障はしない、みたいなのは社会に責任があることで、社会に批判が行くべきだけど、そうでなくて疫病で行動が制限されること自体の責任を社会に求めてるのは社会を偉大視しすぎだと思う
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自分の場合ですけど、オモコロは漫画サイトじゃなくてネット記事サイトということは承知の上で原稿料と整合性保つならアイコン会話みたいな形式にしたりもしますし、それでも漫画を描くのは単に漫画描いて読んでほしいときなので「世にいう平均的な原稿料が払えないので漫画を禁止します」と言(続く)
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「自殺する人はバカだ」と言えるのは、自分は不利条件の中でもガンバったから死ぬのは逃げだという自負があるんだけど、その人に生まれてその人の環境に置かれたら死ぬんだから結局は条件が違う。頑張ろうと思えること、そして頑張れる環境があることも「恵まれている」の一種だと思います。
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「会社にこんな無能な奴がいるのでこんなことを言って/やってやった」系のツイート、だいたいリプライでも「やってやりましたね!」みたいな雰囲気になってるんだけど全く正視できない(無能のほうに共感してしまうので)
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そもそも生きることって不要不急なんですよね
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全然誰でもよくなってない >警視庁によりますと、調べに対して容疑を認め、「幸せそうな女性を見ると殺したいと思うようになった。誰でもよかった」などと供述しているということです。
www3.nhk.or.jp/news/html/2021…
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問題のある言動などで「失望」された人や組織がもはや改善を望めないものとして唾棄される「キャンセル・カルチャー」は有効なのか、倫理観を善と悪の二元論で管理することの是非を絡めて文章にまとめました。 ”一発アウト”の文化 キャンセル・カルチャーに未来はあるか note.com/onoholiday/n/n…
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「資本主義ゾンビ」第一回です。あれが欲しい、これがしたい、という感情は他の願望との比較の過程で消失してしまう、という話をしています。主観は客観に淘汰される、という仮定です。この記事は無料公開です。 note.mu/onoholiday/n/n…
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で、個人の苦痛を「物語」にしてしまうのって構造の問題から目を背ける一因になっていて、たとえば育児の過剰負担による産後うつを問題視する視点は「こんな状況で子育てしていたなんてお母さん凄い!尊敬!」と美談として扱うと母性神話に回帰して無かったことになったりしますね
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差別を悪として象徴化すると無意識的な差別への否認が働くなど、ポリコレに「全体重を預ける」のは実はリスクが高いという記事を書きました。ものすごく長いけど読んでみてください。→ ポリコレが抱える6つの脆弱性 note.com/onoholiday/n/n…
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悪意を向けられた人に対して「世の中そんなものだから」という安い諦観を持ち出す人、単に自分が他人に悪意を向けるときに「これは世の中がそうさせるからだ」という自己正当化のために世の中を利用してるだけで、言ってみれば自分で考える主体性がないことを自慢してるようなもん
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人が物語の「伏線回収」を好きなのは「人生に意味があると感じさせてくれるから」、つまり自分の人生の些事もいつかの時点で大きな意味を持ち得ると感じさせてくれるからだ…という言説を見て、逆に自分が「伏線回収」が「好きじゃない」理由が分かった。
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全ての個人が、自己責任論の行く末にある、負けるやつは弱いから死ねばいいという社会と、人はいつ弱者の立場になるか分からないし、未来のために多様性が必要だから福祉があるべきだ、という社会を自由に選択可能になったとき、どちらが繁栄するのかというのにすごく興味があります
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感情と論理が対立しているという空間だと「相手を感情的にさせたら論破」だということになってしまうのですが、昔の匿名掲示板はまさにそういう謎のゲームが支配する空間だったので、そこで覚えた「怒らせたら勝ちのゲーム」を外でそのままやっている人はいるのかなあと思います。 twitter.com/GengoTalk/stat…
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「Hey Siri、友達になって」って言ったら「最初の日から友達でしたよ」って言われただけで泣きそうになったけど、こんなの本気でやって人間が人工知能に貢ぐようなシステム作られたらやばくない?
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コロナで分かりやすかったのはほとんどの人にとっては「死とか病気より日常が揺らぐことのほうが怖い」ので、たとえそれによって現実の死のリスクが高まるとしても既にある日常を死守しようとする人が多いということでした(病気だと分かるのは嫌なので健康診断を受けない、みたいな)