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娘②が退院したらやる事が多くて白目むいています。ややもすれば
「もうええわ…」
とケツをまくってしまいそうな自分の尻を釘バットで殴る為に書きました。日記というか日誌。
娘②はリハビリでPTに歌と踊りを強要中。
クララは5月の荒野に立つ。|きなこ @3h4m1 #note note.com/6016/n/n4ba1e7…
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ひとの子の親になってもう12年も経つというのに、未だ例えば
「早くお風呂入っちゃいなさい、明日学校なんやから」
だとか
「セーターね、洗濯機に入れちゃ駄目よ、痛むから」
など子ども達に言う時に
「うわ、わたしお母さんみたいや」
と思ってしまう私はほんま一体はなんなのでしょう。
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循環器内科の医師の専門決定理由に「心停止で運ばれてきた患者が歩いて帰るダイナミックさ」というのがあるらしくて、それは娘②がTCPC術後循環機能一切を機械に任せて先に進めず「覚悟して」とさえ言われたICU逗留2ヶ月後自力で歩いて退院する娘②を見送った先生の表情を見た私にもわかるのです。
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「いい人だと思ってたのに!」
「助けてー!ここで飼ってください!」
「カイガー!」
砂抜きしたアサリを煮立った鍋に投げ入れるその時に絶対息子娘①娘②が3人して謎のアテレコをしてくるのでとても作りにくいし火の近くに来ないで欲しいしお前達もボンゴレにしてやろうか。
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育てにくいタイプの子を育てる親が這う這うの体で支援の場にやっとたどり着いた時、支援側の方は「よく頑張ってらっしゃいますね」じゃなくて
「死の谷を越えてきた者よ、よくぞ生きてこの場に。さあ火の傍へ」
位のテンションで迎えて欲しい、皆人の形状を保つのが精一杯の状態でそこに来るから。
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時折お外で出会う首の座った位の月齢の赤ちゃんというものは、夏の陽の光を真白い積乱雲を遠くに眺めて目を眇めながら
「わたくしこの世界はまだまったく不慣れなもので、あのきらきらとふわふわしているものは一体何ですか」
と生真面目に困惑した顔をしていることが多くて大変に可愛いですね。
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期末考査期間に入った12歳が普段より早めに帰宅して丁度おやつのクッキーをふざけて粉々にしていしたのを「やめなさい」と私に怒られていた4歳に向って
「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな」
そう言ったので、さては国語の範囲にヘッセの「少年の日の思い出」が入ったなと思う今日。
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4歳はいろいろの経験の少ない疾患児なので幼稚園にサンタが来るこの日
「さんたさんがくるねん」
つい昨日行った小児科でもそう言い、張り切って登園したのだけれど、出がけにサンタってどんなんと私が聞くと
『緑の服で白いのをはいててあとモシモシするのを持ってるの』
それ多分外科の先生。
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そういうボランティアサークルの方達というのは大体上品な60~70代の女性で、舞台の上では黒いお洋服と黒いパンツをお召しなのですけれど、子どもらが拍手喝采を送る中、エアのドレスをちょんと持ち上げてお辞儀をされていて大変にキュートでした。うちの4歳ですか、いちいち感動して叫んではった。
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早朝娘②を連れて散歩したら朝靄の街も散歩の犬も挨拶してくれるじぃじもみんなみんな新鮮で嬉しかったらしく次いで立ち寄ったコンビニでジュースをひとつ選び
「さ、お会計だよ」
と言ったら
「ウワーイ!オカイケイタノシミー!」
凄い金払いのいい幼児が発生してバイトのお兄さんに超笑われた。
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4歳が5歳になりました
世の中にはかつて手術で死線を越えた日が今日でそれを人生2度目の誕生日にしている人も、今日が誕生日の人も、まさに今日生まれる赤ちゃんもいると思います、おめでとうございます、どうぞ皆良い誕生日を。
誕生日、年2回。|きなこ @3h4m1 #note note.com/6016/n/n1e28b5…
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テレビでマラソンの映像を見ていた4歳が、先頭集団から1人だけ遅れていく選手の様子を見て
「みんなまってーっていってるのに!モウ!」
置いてけぼりは可哀想だと憤慨していて、マラソンなんだからそれだと勝負にならないよと笑ったけれど、生涯マラソンを走ることのできない子の世界はやさしい。
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月曜日は夏休みの夫に娘②を預けてひとりで外出するので、普段は2歳児の荷物を満載するLL beenのトートじゃないモロッコのカゴを持つし、あのゴツい酸素ボンベリッュクを背負わないからワンピースを着るし、カバンに文庫本も入れるし、音楽が聴けるからイヤホンも充電するし、行き先は健康診断です。
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2階が吹き抜けになっているスーパーの反対側からにこにこと手を振るおじいさんがいて、4歳がそれに気づいて手を振って、よく見るとおじいさんは4歳と同じ酸素ボンベを携えていたのできっとあっちの星から「仲間ですよ」と交信しているのだって、そういうことだった。元気ですか、元気ですよ。
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春休みの13歳が9時を過ぎても起きてこなくて、あんたいい加減に朝ごはん食べなさいと怒ったら「俺さっき食べたやんけ」て怒られたんですけれど、お母さん朝の4時から起きてるおるけどあんた一回も来てないでと言ったら
「俺は一体どこの異世界で飯を食うたんじゃ」
なんかノブになった。しらん。
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初めての自転車は14インチで、すぐ坂でコケて泣いていた子が、今日久しぶりに一緒にスーパーに言ったら、26インチの自転車で上り坂をどんどん先に行くし、スーパーでは16㎏の妹を抱き上げて普通に後ろをついて来て、出かけて3秒で即迷子になってた子やったのに、いつからそんな大人みたいになったん。
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湯舟に小さな柚子がふたつぷかぷか浮かんでいるのを見た4歳がキッチンの果物カゴの温州みかん5個とレモンをひとつ、つまり家中の柑橘類を全部お湯に放り込んで
「ぜんぶきいろい!」
『正答を導き出し我を褒め称えよ』という顔でいるのを誰が叱れようかと言うことで今日はみかん風呂。
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我が家の小学生(6年・3年)ふたり
「昔々、ワシが子供の頃にガッコウという子供だけを密に集める場所があってのう..」
「もーおじいちゃんまたその話ィ?」
という未来のディストピアごっこに興じる程度にはこの休校期間もメンタル堅強かつ既に新時代を生きている感じがする。
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夫が息子に教える為に二次関数の問題を解いていて突然
「うわ!めっちゃ久しぶり!動いてんなあ相変わらず」
かつての親友にミナミの繁華街の人混みで偶然巡り合ったみたいに喜んでいてなんでどうしてそんなアイツが好きなの私は15歳の時あんなにアイツが大嫌いだったのに。
動く点P。
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その安心もつかの間、幼稚園でコロナ以外の、でももしこの子が感染したら状態が壊滅的に悪化するタイプの感染症が発生していて、3歳の今月の登園は断腸の思いで断念。
そういう突発的な予定変更の多い人生なんだろうと思う、何か楽しい予定を作るから、気持ちの切り替えの上手な子になろう。娘。
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遠雷が聞こえて川向うの町がすっかり雨に煙って見えるので「こっちも雷雨になるね」と子どもたちに言ったら、末っ子が鮭のおにぎりをもりもり食べながら
「あたしもむかしはカミナリこわかったけど、いまはへいきなの」
と言うけど4歳の『むかし』っていつ。
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毎回子どもが3歳になる頃に絶対思ってきた事で、今3番目の娘②が2歳11ヶ月。3歳の発育と発達に最後の猛追をかけているので本当に心からそう思って娘②に
「ねえ、そんな急がなくていいからもう少し赤ちゃんでいたら?」
と聞いてみたら回答は
「ヤダ!」
さよなら私の赤ちゃん。
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最初は週に1、2回の2時間程度、親も登園する形で、先生や看護師さんの負担を最小限に周囲のお友達と本人の安全の確保の為にはどうするのがいいか、まずはそれを考える事に。本人は話し合いに行った段階で既に出入り口の細い柱に酸素のホースを絡ませて軽く憤慨。ウン、早く慣れようね。
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