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「生物学的」という言葉を振り回せばどんな屁理屈ももっともらしく聞こえると考えているのかもしれないが、論理的な破綻は隠しようもなく、要は(アメリカでいう宗教保守過激派の日本版みたいな)科学の精神から最もかけ離れた層に向けた目配せなのは明らかだし、「生物学的」が聞いて呆れるんですわ。
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今年は(新刊作業に忙殺されて)遅くなってしまいましたが毎年恒例 #2021年映画ベスト10 イラストです。未曾有の危機の中で劇場公開してくれた、ありがたき映画たち(鑑賞数108本)から「これぞ」と思う10本+1を厳選したのでチェックしてね。(今は見る手段ない作品もあるけどいずれ配信などでぜひ!)
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コアラ、ついに絶滅危惧種に指定される。火災の被害が深刻だったニューサウスウェールズ州では40%〜70%も減少した、という絶望的な推計もあったので無理もない。元から深刻だった感染症などの問題もさらに悪化した。気候変動の被害を真正面から受けてしまった動物といえる。 www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
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豆乳ベースの植物性100%チーズというのを見かけたのでピザに使ってみたが、普通に違和感なくて風味もあっておいしかった。ピザは動物性食品をあまり使わないでもおいしくなる料理だけど(マルゲリータなんか超シンプルだし)、チーズがネックよな〜と思ってたが、食品技術もずいぶん進歩したものだ。
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「サイゼリヤに苦情言うヴィーガン」とかは露骨に釣りでマジしょうもね〜なと思う一方、植物ベース食品の技術はどんどん上がっていることだし、実際にサイゼとかの大手が(コメダやモスみたいに)植物性100%メニュー推し進めてくれたらぜひ試したいけどね。イタリア料理は実はかなり相性いいと思う。
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ヴィーガニズム、動物倫理だけでなく環境や健康などの複合的な問題への対処策としての面も大きく、実践が難しいにしても(ネットのノリを間に受けて)安易にバカにしてると「こうした問題に全く関心ありません」表明に等しくなり、どこかで思わぬ火傷を負う率が高まっていくと思うのでオススメしない。
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高山で暮らす「エチオピアオオタケネズミ」というげっ歯類がインパクトでかいので図解しました。ネズミといいつつほぼモグラな生活をしてるのですが、食事のため地上に出てくる無防備っぷりで、天敵のエチオピアオオカミに食べられ放題…と思いきや、意外な「仲間」と共にピンチを切り抜けるようです。
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「2022年2月22日は800年ぶりとなるスーパー猫の日だから宇宙の巡り合わせと全てのネコ科に感謝を捧げたいのに、宇宙とネコ科を兼ね備えたスタンプなどあろうはずもない…!あと200年待つしかないのか…?」とお嘆きの皆さんへ。あるよ store.line.me/stickershop/pr…
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#猫の日 にして #スーパー猫の日 である2022年2月22日を祝し、もっふもふネコ界のエース「マヌルネコ」を図解しました。もっふもふ毛皮はダテじゃなく、極寒と酷暑のシビアな自然を生き抜く(文字通り)ロックなネコです。ネコ科の多様性に思いを馳せながら、きたる2222年2月22日を待ち焦がれましょう。
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『国家はなぜ衰退するのか』は収奪的・搾取的・独裁的な政治制度がいかに国を破滅に導くかをじっくり解説する本だが、独裁者に権力を集中させ続けると何が起きるのかが現実世界で(本よりもずっと明快に)リアタイ進行している今、目に焼き付けておく必要があるかもしれない。 twitter.com/numagasa/statu…
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NYタイムズ「プーチンは歴史的な過ちを犯している」。戦争被害はもちろん甚大だがそれ以上に、こんなことをすれば(長期的には)ロシア自身に重大な惨禍を引き起こすのは明らかだろうと。『国家はなぜ衰退するのか』の記述通り、国自身にとっても独裁者は有害で危険な存在…。 nytimes.com/2022/02/23/opi…
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ロシア軍がチェルノブイリ原発を占拠し、戦闘が激化した際は生態系災害の懸念も…。ソ連崩壊を受け入れないプーチンにとって、その契機となったチェルノブイリの占拠は象徴的な意味をもつのかも、と聞いてクラクラしてくる。狂った権力者の暴走はどんな災害も上回るほど有害。 bbc.com/japanese/60518…
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チェルノブイリ原発があったウクライナの地域が、人がいなくなった今は野生動物の「楽園」のようになっているのは有名な話なのだが、異常な迷妄に取り憑かれた独裁者が再びその「楽園」に乗り込んで無意味な攻撃を繰り広げていると知り、なんというか、言葉を失ってしまう…。 natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/0…
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Netflixで『ウィンター・オン・ファイヤー:ウクライナ、自由への闘い』視聴。EU協定を見送った(親ロシア的な)当時の政権に対する2013年の民衆の抗議を映すドキュメンタリー映画。権力による剥き出しの暴力に晒されてきたウクライナ市民の苦難と不屈の精神を映す、今の状況と完全に地続きな必見作。
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2013年のウクライナの混乱と抵抗を映し取っていた『ウィンター・オン・ファイヤー』見て、今回の侵攻のような(教科書に載る級の)本当に深刻な事態は"いきなり起きる"わけではないと思い知る。希望のあるラストも今見ると辛いが、今に繋がる不穏さも確かに映し出している…。 netflix.com/title/80031666
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『ウィンター・オン・ファイヤー』、暴政に立ち向かうウクライナの一般市民が沢山出てきて、今回のロシアの侵攻でこうした人々も命の危機にさらされるだろうし、「計○○人が死傷」的なニュースが余計しんどくなりそうだが、それこそが映像作品の意義でもある。人が単なる数字ではないと伝えることが。
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『ウィンター・オン・ファイヤー』、抗議活動を禁じるために理不尽な悪法を作った(親露的な)政府に対して、ウクライナの市民は皮肉なユーモアで対抗。権力の横暴に晒されてきたがゆえのタフな人々だからこそ、プーチンのような狂気の独裁者は(建前も何もかもかなぐり捨てて)排除したがるのだろう。
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本日公開『チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー』、試写で観たけど絶句ものの一作。ロシア支配下のチェチェン共和国で、国家ぐるみで同性愛者を文字通り「狩る」暴挙が加熱。プーチンが侵略を始めた直後という凄いタイミングでの公開となったが、だからこそ今見るべき映画。 madegood.com/welcome-to-che…
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『チェチェンへようこそ』、「狩り」の標的となり(活動家の協力を得て)命懸けでチェチェンから逃げ出した同性愛者の人々が登場するのだが、身バレすると本当に命が危ないのでディープフェイク技術で顔を加工し、正体を伏せたままで見る者の心に訴えかける取材を可能とした。凄いけど、壮絶すぎる…。
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『チェチェンへようこそ』を見ても明白だけど、プーチンを中心とする独裁者サークルの連中は(過激な国粋主義者なだけでなく)揃いも揃って性差別主義者でもあり、性的少数者のように「伝統的な男女観」から逸脱したと判断した人間を本気で殺しにかかる。国家主義と差別の強力な結びつきは本当に危険。
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『チェチェンへようこそ』、テーマ的に絶対に必要な上にそれなりの配慮はあるものの、目を背けたくなる実際の暴力シーンや(個人的にはさらにしんどかった)被害者の自傷シーンなど含まれるので、とても意義深い作品とはいえ一応ご注意を。まぁ公開規模も小さめだしうっかり観る人は少ないだろうけど…
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『チェチェンへようこそ』に登場するチェチェンの首長・カディロフはマッチョ思想に取り憑かれた独裁者で、プーチンの操り人形なことは明白なのだが、傀儡ならではの軽薄さが逆に凄く怖い。「民族浄化のためだからさ〜」みたいなおぞましいセリフをカメラの前でさらっと言う。 twitter.com/vinyl_tackey/s…
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『ウィンター・オン・ファイヤー』はウクライナの抵抗運動を映す作品だが、「なぜここまで必死に(ロシア勢の支配に)抗うのか」という理由は、「ロシアに支配され傀儡政権を置かれることがどんな事態を招くのか」を捉えた『チェチェンへようこそ』を観ると納得するしかない。 twitter.com/numagasa/statu…
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映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』(2019)視聴。恐慌下でも"繁栄"を遂げるソ連に潜入した記者が目にしたのは、ウクライナの地を地獄に変えた非人道的な施策「ホロドモール(人工的大飢饉)」だった。ウクライナが強国に踏み躙られてきた(現在へと繋がる)歴史を知るためにも、今観られるべき。
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『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』、旧ソ連のホロドモールがウクライナにもたらした地獄の描写は強烈だが、それ以上に、権力に取り込まれた記者が「世界は複雑なんだよ」みたいな言い訳に浸ることで、ジャーナリズムがどのように歪んでいくのかが細かに描かれて恐ろしい。 video.unext.jp/title/SID00530…