新型コロナウイルスワクチン接種で"抗原原罪"は起きているか? 広島大学から研究結果(International Immunology) ・従来型接種後にオミクロン株感染すると複数系統に対しても幅広く中和抗体価が大きく上昇 ・初期株による先行免疫がその後のオミクロン株への免疫応答を抑制する抗原原罪は確認されず
・出典 bmj.com/content/379/bm… アルゼンチンの研究で3-11歳は不活化ワクチンを使用、12-17歳はmRNAワクチンを使用 日本の調査で、小児の新型コロナ関連の死亡は、発症から死亡まで1週間未満が73%と経過が早いことがわかっている 今回、新型コロナワクチン接種が死亡も減らしうることが示唆された
子供への新型コロナワクチン接種で、新型コロナ死を減らせるか? 新研究(BMJ掲載、11/30発表) 【結果】 オミクロン期の新型コロナ感染に関連する死亡に対するワクチンの有効性 ・3-11歳 66.9% ・12-17歳 97.6% これを受け、接種が子供の死を防ぐのに効果的であることを示唆すると結論している
・実は日本でも研究があり診断時ステージⅠやⅡの大腸がんの減少と診断時ステージⅢの同がんの増加が指摘済 jamanetwork.com/journals/jaman… ・今回の研究 jamanetwork.com/journals/jaman… ターボ癌などの造語で、診断遅延が大きな要因とされる進行期がん診断の増加等を誤解釈するむきが一部に認められ注意を要する
新型コロナと「がん」 受診控えや医療負荷での対応遅延等によりパンデミック期のがん診断の遅れが指摘 新たな研究(JAMA)では大腸がんで調査するとパンデミック前と比べ「進行したがんでの発見が多い」と判明 今後死亡率の増加も予測 一方で予防接種と結びつける一部解釈は一般的でなく注意が必要だ
気になる研究 HIV感染患者から採取したサンプルを6か月観察すると、長期感染している新型コロナウイルスが変異に伴い次第に病原性を高め武漢の最初のウイルスと類似するまでに 変異で必ず弱毒化というのはデルタ等で否定されたがオミクロンでも可能性がゼロではないとのこと bloomberg.co.jp/news/articles/…
・出典 cdc.gov/mmwr/volumes/7… オミクロン株対応二価ワクチンで実世界での有効性が示されたとの研究 アメリカでの研究で、BA.4/BA.5対応型の結果 接種の追加で有効性の改善を認め、一部に流れている、新ワクチンを打つとさらに感染しやすくなるなどの主張を否定的なものとした
オミクロン株対応ワクチン接種と有効性 ”最初に公表された推定値”(CDC) 症状ある新型コロナ予防の有効性、従来型2回以上接種と比較し 前回接種後6-7か月,8か月以上経過後の追加接種での有効性 18-49歳 46%,56% 50-64歳 38%,48% 65歳以上 36%,43% 新ワクチン接種で追加防御が提供されると結論
塩野義の新型コロナ治療薬ゾコーバ承認が話題になっているが既に承認済の治療薬パキロビッドで新たな研究結果(CDC) 40-64歳の入院予防で明確な効果を示せずとの以前の結果に反し今回は 入院 ・18-49歳 41%減 ・50-64歳 60%減 との結果 特に持病が複数ある場合等は18-49歳でも良好な結果だった
新型コロナ感染と糖尿病の新研究(BMC Medicine) 約4000万人、9研究で分析 非感染者と比較して ・1型糖尿病 48%高 ・2型糖尿病 70%高 ・18歳未満でも感染後の糖尿病発症は72%高 すべての年齢層で予防の重要性が強調される結果とし、感染後は糖尿病の新規発症に注意を払う必要ありと結論づけた
「接種でADEや抗原原罪」などと一部で言われているが、実際に悪さをしているならば、接種率が高いほうが新型コロナに関して悪い結果になるだろうし、接種が超過死亡を増やしているなら接種率が高いほうが多くなるはずだ 今回の結果は逆で接種率が高いほうがコロナ死も超過死亡も少ないとのものだった
・JAMA掲載 jamanetwork.com/journals/jama/… 超過死亡とワクチン接種を関連づける解釈が一部で為されてきたが様々な否定的分析が揃ってきた 新型コロナ感染が続発する心血管疾患等を招きやすいことが指摘され、それを防ぐことによる正の効果が考えられるなど、その種の一部解釈と逆と言える結果が続いている
重要な研究結果が出た 超過死亡とワクチン接種(JAMA) 米国の接種率高い州と低い州で比較 ・低い州は10万人あたりの新型コロナ死が146人と高い州(75人)の倍近い さらに ・接種率高い州は「全死因の」超過死亡率も低い つまり、打つほど重症化での死や超過死亡を増やすとの一部見解を否定的と示唆
今後流行の主力になると見られているBQ.1.1ケルベロス等 各"抗体治療薬"がBQ.1.1に対してどうか調べた新研究(Lancet Infectious Diseases) 来るべき時が来たというべきか右下の様にBQ.1.1は既存抗体薬いずれにも耐性 流行ってくると抗体薬では厳しく高リスク者には経口抗ウイルス薬の検討必要とした
・出典 jamanetwork.com/journals/jama/… 新たな結果ではあったが、正直、あらかた結論が出ている事柄であるため、あえてまた紹介する意義に乏しいかと考えて見送ってきたが、イベルメクチンに関しては何度も何度も話が復活して驚くばかり イベルメクチンは今回も有効な結果を出すことはできなかった
イベルメクチンの新型コロナ感染症への効果につき先日また新たに結果が発表(JAMA) 軽症~中等症の外来患者の回復を早められるかプラセボを用いた比較試験が行われた 結果 ・回復までの時間を改善できなかった ・入院、死亡、救急受診等の抑制でも治療効果欠如 結論 ・イベルメクチン使用を支持せず
新型コロナワクチンと帯状疱疹リスクにつき新研究(JAMA Network Open) 接種の影響を受け難い時期との同一人での比較及びインフルワクチン接種との比較 結果 ・接種は帯状疱疹リスク増加と関連なし ・インフル予防接種と比較しリスク増加と関連なし 帯状疱疹を明らかに増やすとの結果を認めなかった
2022年の米国とヨーロッパの超過死亡は何によって説明できるか?(Health Feedback分析記事) ・新型コロナ ・熱波(22年7・8月) ・医療負荷 一方 ・2022年8~10月の期間、接種率と超過死亡の間に相関関係なし ・一部の主張に反し、超過死亡に寄与していないのがわかっていることの1つはワクチン と結論
新型コロナ再感染の影響 前紹介したpreprintがNature Medicineで発表 1回感染と比べ再感染で下記リスク高い ・全原因の死亡 ・入院 ・後遺症 ・健康への悪影響(心血管障害,糖尿病等) 3回感染で更に高い "初感染の結果としての健康障害は再感染時に健康への悪影響のリスクを高める可能性あり"と結論
・出典 nejm.org/doi/full/10.10… preprintで少し前に出ていたがNEJM掲載 なおマスク着用維持学区は感染において不利(例えば校舎古く換気不良等)だが差がついた 「今日までマスク着用が学習を阻害したり発達に害を及ぼしたりとの明確な既存の証拠はない」「コロナ後遺症予防の観点からも重要」と記載
新型コロナ感染とマスクの新研究 NEJM掲載 マスク着用を維持した学区と終了学区で比較 感染の発生率は前は同様だったが、要件解除後に発生率の傾向は分岐、着用維持の学区より解除した学区で大幅に高い発生率が観察 着用解除で1000人の学生とスタッフあたり44.9件感染が追加されることに関連と判明
帯状疱疹と新型コロナワクチンに関して話題になっているようだ 最近のまとめによると ・ワクチン接種後に帯状疱疹が増加するかどうかは相反する結果がある ・コロナ感染後に帯状疱疹は増加 ・ウイルスの再活性化が原因と考えられるが、そのメカニズムは複雑。広範に免疫を抑制するという話とは異なる
子供の新型コロナ後遺症の実態(National Geographicの記事) ・子供のよくある長期症状は頭痛、疲労、気分のむら、集中力の低下、睡眠障害、腹痛 ・感染後90日での小児の発生率5.8% ・別研究では患児の3.7% ・研究(記事にリンク有)で小児の12週超の症状の相対リスク 重症例  3.6倍 非接種例 2.44倍
世界の最新変異株状況(Nature News) 「バリアントスープ」と呼ばれるほど様々なものがあったがやはりBQ.1.1ケルベロスとXBBグリフォンが主導権を握ってきたよう 下図の赤がXBB、橙がBQ.1等 欧州はBQ.1置換進み英国40%超、米国も急増 シンガポールやインドはXBB優勢 日本では双方検出済との現況
小児と10代のオミクロン感染へのワクチン接種の有効性(NEJM) 【感染への有効性】 ●10μg2回 ・5-7歳 46.3% ・8-11歳 16.6% ※但し有効性早く低下 ●30μg2回 ・12-14歳 35.6% ・15-17歳 20.9% ※10μgより効果低下は遅い 小児では特に、感染そのものより重症化などの予防への企図が中心と示す結果