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他の人たちを幸せにするということは、自分を犠牲にすることではありません。常に成功するとは限りませんが、他者を幸せにしようと努力することは、大いなる満足の源です。怒りや憎しみは弱さのしるしであり、一方で、慈悲の心は強さのしるしです。#ダライ・ラマ法王
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私たちが生まれ、死んでいく様は王様から乞食に至るまで皆同じです。私はどこにいても、誰と会っていても、お互いの間にあるバリアをなくすため、人類はひとつであるという考えを推進する努力をしています。私が笑顔を見せれば、相手も笑顔を見せてくれるのであり、自分も相手も幸せになれるからです。
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怒りや攻撃は、時には特定の状況に耐えるエネルギーを与えてくれるように見えるので、自分を守るために役に立つような気がしますが、そのエネルギーは盲目的です。さまざまな角度や視点から物事を考えることができるようになるには、その土台として穏やかな心が必要です。
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私もたまには怒ったり、腹を立てたりすることがあります。そういう時は、怒りの感情は放っておくことにしています。放っておけば、怒りの感情が長く心にとどまっていることはないからです。『ダライ・ラマ 希望の言葉』# ダライ・ラマ法王
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【お知らせ】法話会のネット中継を行います
2020年1月2日から6日までの5日間、連日午後12時半〜14時に、ブッダガヤでのダライ・ラマ法王による『三十七の菩薩の実践』の法話などの模様を中継します。下記URLのページから日本語通訳でご視聴いただけます。
brew.social/mp5f #ダライ・ラマ法王
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誰もが幸せに暮らせる世界を築くことは可能です。理想を追い求める若者たちがこの世界を支えているからです。夢を持ってください。平和な世界、戦争のない世界、貧困のない世界を作りたいという夢を持ち続け、輝く星に手を伸ばしてください。そうすれば、世界はきっとより良い世界になるのです。
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私はいつも、幸せな未来がやってくるかどうかは私たち自身の手の中にあると思っています。過去は過去であり、変えることはできません。しかし、未来はこれからやってくるのですから、今この時から若い世代の人々が努力するならば、より平和でより良い世界を構築することができるのです。 #ダライ・ラマ
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いつも正直で誠実でいるならば、心の内側から偽りのない喜びと幸福感が湧いてきて、不安やストレス、不信感がなくなります。正直で誠実になれば、周りには穏やかな雰囲気が漂い、本物の友情が育つでしょう。たとえ問題が起きても、心はそれほど乱されなくなります。『ダライ・ラマ英語スピーチ集』より
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他の人たちを幸せにするということは、自分を犠牲にすることではありません。常に成功するとは限りませんが、他者を幸せにしようと努力することは、大いなる満足の源です。怒りや憎しみは弱さのしるしであり、一方で、慈悲の心は強さのしるしです。#ダライ・ラマ法王
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自分が持っているものに満足することは、幸せになるために欠かすことのできない要素です。肉体的に健康であり、物質的なものに恵まれて、友人を得ていても、それに満足する気持ちがなければ、幸せになることはできません。 #ダライ・ラマ法王
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苦しいのは、自分の悩みばかり考えているからです。他の人たちのことを気遣えば視野が広がって、自分の悩みが些細なものに思えてきます。あなたがすべてを失った時でさえ、人との絆は慰めの源泉になってくれるのです。#ダライ・ラマ法王
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死後に阿弥陀仏の浄土に行けるようにと祈ることよりも、今、自分が生きている場所を浄土に変える努力をすることの方がよっぽど現実的でよいと思います。そのためには、自分のかき乱された心を鎮め、内なる心の平和を築くことが必要です。 #ダライ・ラマ法王
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多くの人たちが、耐え忍ぶことのできる人はその人が弱いからだと考えているようです。しかし、これはおおきな間違いです。弱さのしるしは実は怒りであり、怒りっぽい人は寛容さという素晴らしい資質に欠けています。忍耐のできる人は、内面的な強さを持っている人なのです。 #ダライ・ラマ法王
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人にやさしくするといいことがあるのかと言えば、やさしさや慈悲の心は、健康、幸福な家庭、幸せな人生を築く上で重要な鍵となっています。多くの科学者たちもこれに同意しており、脳の活性化や脳機能の発達のためにも、穏やかな心ややさしさはきわめて大切なものと言えるでしょう。# ダライ・ラマ法王
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成功とは意義ある人生を送ることです。できるだけ人の役に立つ人生、少なくとも相手を傷つけないこと、それが意義ある人生です。富や権力に恵まれても、人に疑いと恐れをもたらすような人生は成功とは言えません。貧しくても多くの友人がいて、友人と信頼で結ばれていれば、それは成功した人生です。
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時に困難な人生はとても役に立ちます。何の問題もない安易な人生では、考える機会がなくなってしまうからです。逆境に直面した時は、冷静にその状況を分析し、困難を克服するための方法を思索することで、どんなことにも負けない強い精神力を培うことができるのです。
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心が穏やかで平和なら、やさしい行動につながります。そのような時は、肉体的な病気の苦しみさえ克服することができます。その逆に、心がかき乱されている時は、どんなに裕福で豪華な家に住んでいても、幸せを感じることはできません。精神的な体験は、肉体的な苦しみさえ克服できるものなのです。
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他者への思いやりを育めば、個人の問題などさほど重要ではなくなります。逆に他者のことは考えず自分のことだけを考えていると、小さな問題であっても耐えがたく感じるでしょう。自分のことだけを考えると心は狭くなってしまいますが、他者のことを思いやれば、自然に心はオープンになるのです。
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苦しいのは、自分の悩みばかり考えているからです。他の人たちのことを気遣えば視野が広がって、自分の悩みが些細なものに思えてきます。あなたがすべてを失った時でさえ、人との絆は慰めの源泉になってくれるのです。
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私たち一人一人が他の人たちへの思いやりの感覚を育めば、個人の問題などさほど重要ではなくなります。しかし、自分のことだけを考えていると、心が狭くなってしまうため、小さな問題であっても耐えがたく感じてしまうでしょう。一方で、他の人のことも考えると、心は自然に開かれていくのです。
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多くの人たちが、耐え忍ぶことのできる人はその人が弱いからだと考えているようです。しかし、これはおおきな間違いです。弱さのしるしは実は怒りであり、怒りっぽい人は寛容さという素晴らしい資質に欠けています。忍耐のできる人は、内面的な強さを持っている人なのです。
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私たちの生活は、間断なく流転していくものであり、その中で多くの困難に直面していかなければなりません。平静で明晰な心をもって接すれば、問題も満足に解決できますが、嫌悪、利己主義、嫉妬、怒りのために心のコントロールが失われると、正しい判断力もなくなってしまいます。
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新型コロナウイルスの発生により、私たちは今大変な苦難の中にあります。しかし、どれほど大きな脅威に直面しようとも、人間は生き抜くために素晴らしい能力を発揮してきました。困難な状況であっても、私たちは科学技術と人智を尽くし、勇気をもって立ちはだかる問題を乗り越えなければなりません。
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他者を思いやる心こそ、私たちの毎日の生活を豊かにしてくれる鍵となるものです。あなたがあたたかな心で満ちている時は、怒りや嫉妬、不安などが起きてくる余地はありません。健全で幸せな家族、そして平和な国家は、やさしさと思いやりに基づいて育まれてくるのです。
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誰でも困難に直面することがありますが、そんな時、私はインドの偉大な導師のお言葉を思い起こすようにしています。「もし改善策があるならば、嘆く必要はなく、それを実行すればよい。もし何も改善策がなければ、嘆いて一体何の役に立つというのか」。これは役に立つ実用的なアドバイスだと思います。