自分達が50、60の年齢になった頃、雁屋哲が海原雄山を、板垣恵介が範馬勇次郎を、庵野秀明が碇ゲンドウを「討つべき敵」として描かなくなり、「和解すべき肉親」として描くようになった一方、同じ歳の頃に富野由悠季だけは相変わらず横っ面に右ストレート叩き込みたくなる父親を描き続けていた。
この話には種明かしがあって、ブレンパワードの2年後に刊行されたエッセイ中で、ここ数年の出来事として「太い実家の恩恵を受けれずアクセク働いた事を悔やむ父親」と「息子の嫁の葬儀ではしゃぐ母親」に「マジ縁切りてえコイツら」と思ったと書いてあって、
還暦直近にしてもまだ「両親との確執」が未だに現在進行形で続いていた富野由悠季という男の特殊性があったりするのだ。
玉袋ゆたかの作者、エログロ描いてた中国人絵師をツイフェミ仲間で結託して中国当局に通報して、最終的にマジでその絵師が逮捕されて「フェミニズムの勝利です!」って勝鬨挙げてた過去がマジにソース付き(捏造が不可能なツイート保存サイトの記録)で暴かれてて、流石に暗澹とした気分になってる。
やっぱり面白おかしく取り扱って良いような人じゃないよ……。
北島三郎とキタサンブラックで印象深いの、実はゴールドシップのラストランでゴールドアクターが勝ったあの有馬記念だったりする。レース後に引退式始まるまで屋内ひっこんで「さみぃ〜」つって暖取ってたら急に聞こえてくる祭りの歌。慌ててスタンド出たらサブちゃんがゴール板前で高らか歌ってるのよ
愛馬が3着止まりで悔しかったろう。今いる客もあくまでゴールドシップ目当て。決してその日サブちゃんもキタサンも主役じゃなかった。なのにそこで「寒い中皆さん退屈でしょう」つって、芸能界で栄華を極めた演歌界の大大御所が、繋ぎの前座役として持ち歌うたってるんだぜ。マジかよって。
全く笑い事でもなんでもないので本当に不謹慎極まりないのだが、遅めの昼飯食いながらニュース動画流してたらここの流れで普通に笑ってしまった。 いやてかマジでギャグだと言ってくれ......。
フィクションの「少年兵」問題、この10何年かですっかりエヴァの大人勢は「子供を戦わせる酷い大人」扱いになった訳だが、アムロをガンダムに乗せるブライト・ノアは何故そういう扱いにならなかったのかってのは考えてみても良いと思ふ。
少なくとも「ブライト自身が19歳の準少年だから」ってのは成り立たないと思うんですよね。ガンダムの年齢設定はあくまで作品外情報でしかないので。少なくとも作中で描かれるブライトは、せいぜいエヴァ作中のミサトやリツコのちょっと下くらいでしょう。
雑に一個仮説を立てると、エヴァやっぱり「日常」が近すぎたってのはあるとは思う。シンジ君は学校通ってるし、ミサトさん仕事終わりに晩酌してるし。ファーストガンダムほどの「戦場の極限状況」感が無いのが強制徴兵感に繋がってる節が。
ブライトの「俺が自分でガンダムに乗れるんならとっくにそうしとるわ」の悲壮感と納得力がやっぱりあるんですよね。「極限の緊急状態でそうするしか生き延びる道が無かった」って説得力があればその辺視聴者的にも見てても許しちゃうよねって話がある。
設定的にはエヴァとガンダムのこの辺の対比ってのは実はむしろ逆なんすよね。 エヴァ初号機はマジでシンジ君以外に誰一人動かせねえからシンジ君に頼る以外に街を守る方法無いけど、ガンダムは曲がりなりにも軍人として訓練受け取るリュウとブライトがまだ乗れるやろって話になる。
それでもリュウもブライトも「民間人の少年を兵器に乗せて戦場に送り出す大人の軍人達」として批判対象になるという解釈は、結局放送後約45年経ってもなされる事が無かった。エヴァと違って。
いろんな複合要因で成り立ってる話だとは思うので、簡単にバシッと答え出そうとするのは良くないと思うんだけど、その差がどこで生まれているのかってのはちょっと考えてみても良いと思うんだよね。
少年兵問題、シンカリオンに微妙に乗り切れなかった理由の一つではある。そこまでリアリティライン高めにしちゃうと「本人の意思を尊重して」で認めて良いことじゃなくなってないか?的な奴で。 まあ結果序盤で見るのやめちゃったから何か上手いこと決着させたんか知らんのだが。
スポーツ漫画で選手生命の危機を承知の上で怪我を押してプレイを続ける高校生をどう描写するか問題もまあ近い話というか、ほぼほぼ同相の話ではある。
まあ「富野の言ってる事なんて反射だからコロコロ変わる」ってのもそれはそれで真理なんですけど、富野監督の言いたい「Gレコはガンダムじゃない」ってのが「機動戦士ガンダムから続く宇宙世紀作品の続編ではない」と言ってる訳じゃないであろう事はある程度文脈から読めるは読めるので。
富野アニメの場合、鉄仮面にしても強化人間にしても「戦闘兵器のための改造人間」ってタームで出てくるのが「人間的な感情を失って無機質になる」みたいな類型パターンでなく、むしろ感情が強化されてエゴイズムが暴走する方向になるんだよな。
書けたよーーーーーーーーーーーーーー。 「チ。―地球の運動について―」感想。〜歪で不誠実で不愉快なこの傑作漫画について〜 - 銀河孤児亭 adenoi-today.hatenablog.com/entry/2022/07/…
GレコIV、怒涛の如き新規作画の嵐の中で、このGセルフがそのまま(そのままだったよね?)残ってたことに謎の感動があった。
「調理場は清潔に保つよう掃除しなさい」という当然の一般常識を今まで一切してなかった上に「してます」と何年も嘘つき続けた店舗と、その嘘を何年も看過し続けた本社とが、保健所から言われたら突如豹変して粛々と従うようになるはずだと考えれる方がおかしい。 まあド正論。
「猫を飼育していたことが判明」「衛生検査当日は猫を他の場所に移動していたため本部は把握できてなかった」って報告書に対する「大阪王将の検定時に研修センターから先生が来てたけどその先生が猫に餌上げてる写真も持ってる」が強すぎてゲラゲラ笑ってしまう。
しかし何つーか、最終的に齢80になって作った遺作になりかねん最新作が、過去作全部ひっくるめても一番「うおおおお!!! 人生これから!! 旅立ちだ!!!」って感じの作品になったの何かのバグだよなw #Gレコ
「電車で30分でGレコやってる映画館に行けて何ならまだIVも見れる都会民め、許せないぜ」 「フォトンバッテリーの利権を専有するキャピタルめ、許せないぜ」 同じ。