26
27
「君と秋」
あの日の君は 今何処に
幾年過ぎても
忘れない
秋たけなわの
燃ゆる里
繋いだ君の手 温もりを
ともに見つめた 花の園
思い出します
遠い日々
長い睫毛の
横顔に
やわい口づけ 過ぎた秋
コスモス畑の その中で
あの日の君に
逢ったなら
摘んだ一輪
黒髪に
飾ってあげよう 花の秋
#詩紺碧
28
「ひ弱じゃない」
僕が歩いた この道を
一人で歩いて
みてごらん
山坂茨も
多いけど
汗と涙の
その先に
苦労の成果が
待っている
光輝き 待っている
君を伴い アルプスの
表銀座の
縦走だ
岩壁ガレ場の
稜線に
臆病風は
吹かすなよ
見事縦走
幾峰で
もうひ弱な 君じゃない
#詩紺碧
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「秋の里」
錦秋の里は 透き通り
日差しは白く
降り注ぐ
温もり遠き
父母よ
クヌギに泪の 我が家跡
連なる山の 頂の
先は紺碧
秋の空
友らを思いて
名を呼べば
声の限りの 木霊かな
黄昏なれば 鳴く虫の
悲しさひびく
幾年か
思い出だけの
山里に
ポツポツ灯る 軒明かり
#詩紺碧
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「あの夏」
もしも僕が鳥ならば
過ぎた夏の日
追いかけて
南に向かい
飛ぶでしょう
海原見下ろしただ一路
はるか南の砂浜で
あの夏の日を
見つけたら
直ぐに思い出
探すでしょう
あの日の君とあの海の
やがて夏が暖流と
ともに日本に
向かうなら
僕も一緒に
帰ります
思い出連れて君連れて
#詩紺碧
32
「縁があったら」
別れとなれば
仕方ない
サヨナラなんて
言わないで
黙って行けば
いいものを
名前も呼ばず
声掛けず
後ろ姿に
手を振ろう
またも何処で
知らぬ間に
ふたたび袖が
触れたなら
手繰り寄せましょう
赤い糸
縁は異なもの
味なもの
何処で泣くやら
笑うやら
#詩紺碧
33
「昔に戻れたら」
もしも昔に戻れたら
逢ってみたいな
お下げの子
僕の姿を
見掛けたら
初な顔して照れるかな
幼なじみの二人にも
仄かな恋も
あったやら
あれから何年
お下げの子
駆けて来るかな僕の側
共に語るも遊ぶのも
それも有りだが
春の夢
桜の花の
一枝を
飾って上げたいお下げ髪
#詩紺碧
34
「渋柿の味」
おかっぱ頭の 女の子
思い出します
深い秋
もぎ取り落とした
渋柿を
知らずに齧り 泣いた顔
やがては移ろう 山里は
今が錦秋の
真っ最中
今年も小鳥が
渋柿を
啄み鳴いて いるような
秋は足早に 駆け抜けて
間もなく山野は
辛子色
泣き虫おかっぱ
故郷へ
甘柿食べに 帰らぬか
#詞紺碧
35
「忘れ得ぬ君」
そこに君が 居るのなら
僕は直ちに
駆けて行く
花野の径か
城山か
教えて欲しい 秋景色
もしも君に 逢えたなら
両手広げて
迎えたい
果てなく広い
青空と
優しい雲の その下で
澄んだ瞳に 片えくぼ
時は過ぎても
忘れない
爽やか秋は
束の間に
思い出残し 行くけれど
#詩紺碧
36
「夢を見た」
夢を見ました 君の夢
可愛い笑顔の
夢を見た
くれない春の
陽のような
ほのぼの君の 夢を見た
夢を見ました 旅の夢
優しい君と
旅をして
春の日差しの
長閑さに
君と同じと 知った夢
夢を見ました 嫁ぐ夢
綺麗な君の
嫁ぐ夢
潤ませ
僕を見て
花嫁衣裳で 行った夢
#詩紺碧
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38
「妖精」
頃は錦秋の 山の里
黄金のリボンの
女の子
木の葉を眺め
微笑んで
なぜに独りで 森の中
木の葉が風に 揺れる時
真っ赤なモミジの
樹の下で
あの子が踊る
ヒラヒラと
木の葉が風に 舞う様に
やがて枯れ木の 森の中
カサコソ落ち葉と
戯れる
夢か現か
幻か
もしやあの子は 妖精か
#詩紺碧
39
「望郷」
都会の街に 憧れて
上京しては
みたけれど
喧騒渦巻く
人の波
右住左住の 日々ばかり
ビルの谷間に 囲まれて
この身を削り
幾年か
望みは叶わず
街角で
故郷をしのび 空あおぐ
華やぐ心は すでになく
望郷の念は
募るのみ
遠い故郷の
父母の
老いは如何にと 泪する
#詩紺碧
40
「林檎色」
夕焼け空の 赤い色
恋したあの子と
同じ色
北国育ちじゃ
なかったが
あの子は初な 林檎色
夕焼け空を 眺めれば
あの子の微笑み
見えて来る
恥じらう横顔
片えくぼ
遠いあの日の 林檎色
夕焼け空は 空焦がし
あの日のように
村染める
遠いあの子の
恋の色
今も何処かで 林檎色
#歌詞紺碧
41
「夏草の径」
君と歩けばそよ風が
木立をサヤサヤ
撫でていく
円らな瞳を輝かせ
見上げる君の
その頬に
緑の木漏れ日降り注ぐ
逢いたい時には草笛を
吹けば笑顔で
駆けて来る
麦わら帽子の似合う君
蜻蛉が後おう
草の径
隣の僕を知らぬ気に
夏日の中の初恋は
日差しに焦げて
小麦色
#歌詞紺碧
42
「悔い」
いつか僕を見たならば
声を掛けて
くれないか
もうあの頃に
戻れぬが
忘れて何か居ないから
あの頃僕は無知だった
世間知らずが
強がって
意地を通して
別れたが
失くして知った大切さ
知らぬ仲ではない二人
時にお茶でも
飲まないか
君が許して
くれるなら
笑って話そう過去の事
#詞紺碧
43
「お月様」
広い夜空のお月様
独りぽっちで
淋しかろ
泣いたあの子も
今夜から
独りぽっちさ 恋失くし
あの子の家の屋根の上
冬の十五夜
お月様
あの子を明かりを
注いだら
似た者同士と 包みなよ
やがて薄れるお月様
独りのあの子を
思うなら
月の女神や
かぐや姫
合わせて夢を 語りなよ
#詩紺碧
44
「人生街道」
苦しいだとか辛いとか
不平不満や
愚痴ばかり
言っていないで
腹据えて
元気に歩こう前向いて
生きてる限り人間の
歩む道には
苦難あり
平々凡々
いいけれど
苦難に勝てば輝くさ
性根を据えて歩くなら
たとへ躓き
転んでも
立ち上がれるさ
君ならば
人生街道なんの其の
#詩紺碧
45
「日記帳・花栞」
秋日が注ぐ 縁側で
少女の頃の
日記帳
開いて中を
見たところ
花栞ひとつ 残ってた
お別れあの日 その中で
乱れた文字と
泪あと
花の栞は
知らぬ気に
何も語らずに 眠ってた
秋も深まり ホロホロと
木の葉は散って
終うけど
閉じる日記の
ひと頁
栞は無口で 何時までも
#詞紺碧
46
「春の夢」
夢を見ました 春の夢
桜の花の
木の下に
少女の儘で
変わらない
お下げの髪の君が居た
僕に気付いて
駆けて来る
桜の花びら 身に纏い
すでに薄れて いた筈の
里の景色や
お下げまで
昔の儘でよみがえり
帰っておいで と
ささやいた
長閑な春の
夢を見た
可愛い君の 夢を見た
#詩紺碧
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@yukika112233 「アジサイの花」
君は可愛いアジサイの花
そぼ降る雨に
濡れながら
傘を差し出す
人もなく
泪隠して咲いている
空を見上げりゃ虹の橋
花の雫を
輝かせ
まるで乙女の
謙虚さか
神秘に咲いて七変化
夏の日差しが注ごうと
辛抱強く
咲いている
命の限り
ただ一途
恋も夢見るアジサイの花
#返詩紺碧
50
「星空に泪」
私永遠に 生きたいと
言ってた君は
なぜ死んだ
美人薄命と
言うけれど
数奇な運命 君までも
あの日嵐が 来なければ
あの日あの道
避けてれば
今頃君は
しあわせに
星空眺めて 僕のそば
儘にならない 運命に
翻弄されて
星となり
見つめているのか
僕のこと
瞬きながら 何年も
#詩紺碧