草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(古い順)

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Kuroi Hanaya その名前の通り黒い花にこだわり、会員制で販売する花屋。詳しいことは、公式のサイトを見ていただければいいと思うが、花についてもアート・ディレクションについても、それなりに名のある人たちが参画している。この12月から販売と都内限定にはなるがBtoBの展開を開始する予定。
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Cynara scolymus アーティチョーク、キク科チョウセンアザミ属の多年草。アーティチョークとアザミがイメージとして結びつかなかったがその花を見て納得。口にしていたのはその蕾。食用部分は水溶性食物繊維に富み葉には肝臓解毒作用がある。昔の人は何だってこれを食べようと思ったんだろう?
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Thismia abei (Akasawa) Hatus. タヌキノショクダイ、絶滅危惧IA類に指定される徳島県などの限られた地域にしか自生しないヒナノシャクジョウ科の腐生植物。自ら光合成することなく落ち葉などが微生物に分解されたものを養分として成長する。花の部分を含んでも5cmにも満たない小さな植物。
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昨日に引き続き腐生植物について、「腐生」なんて言うと腐った死骸の上に咲く植物を想像してしまうかもしれないが、彼らが好むのはカビなどの菌類であって腐った死骸ではない。またこれ等の植物を「奇花」と呼ぶこともあるが、まさしく奇妙な植物だと思う。この色と姿は「奇花」と呼ぶに相応しい。
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イバン バレネチェア著「ボンバストゥス博士の世にも不思議な植物図鑑 」amzn.to/2zUhTHQ 19世紀の自然哲学者ボンバストゥス博士が語る植物たちはどこか子供の頃聞いたことのある植物ばかり。もちろんボンバストゥスなんて学者は存在しない。絵本の世界で遊べる人たちには、どうぞ。
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花の咲く植物は白亜紀に発生し短期間に多様性を拡大させたという。その事を「忌まわしき謎」とダーウィンが言うくらい何もわからないのが真実だが、現存する植物のデータベースから導き出した地球に初めて咲いた花。直径は1cmにも満たなく、低木樹に咲いた花だったのではないかという研究結果だそう。
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Ginkgo biloba イチョウ、街路樹などとして身近な樹木として知られるイチョウだが、実は「生きている化石」としてレッドリストの絶滅危惧IB類に指定されているほど貴重な植物。また広葉樹と思われがちだか、むしろ特殊な針葉樹として分類される。そろそろ黄葉したイチョウが綺麗な季節。
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澁澤龍彦が偏愛した博物学者プリニウスは「香水はあらゆる種類の贅沢品の中でもっとも不必要なものだ......。材料となる素材はあっという間にその香りを失い、使われるそばから息絶えてしまう」と言った。しかし香りの記憶はいつまでも残り、燻る。その香りの多くは植物に由来し、姿と併せて魅了する。
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dracaena draco ドラセナ・ドラコ、リュウケツジュ、赤い血のような樹脂を分泌することから龍の血を流す樹木として知られてきた。赤い樹脂は薬として、染料の原材料として重宝されている。また中世ヨーロッパでは錬金術や魔術の用材としても流通していたそうだ。
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Musa spp. バナナ、バナナは木になる果実ではなく、草本であり野菜に分類される。そしてあの幹に見える部分は偽茎(仮茎)であり、実際には葉鞘が幾重にも重なりあっているもの。だから切っても年輪などは出てこない。もう遠足のとき、バナナはオヤツかどうか悩まなくてもいい。野菜なんだから。
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welwitschia mirabilis ウェルウィッチア、和名サバクオモト(砂漠万年青)。以前にもツイートしたけれどアフリカ ナミブ砂漠に分布する植物。一対のみの葉を伸ばし続け、その長さは8mに及ぶ個体もある。生きている化石と評されるほど原始的植物のようだ。京都府立植物園などでも栽培されている。
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Theobroma cacao チョコレートの原料としてしられるカカオ。カカオ豆なんて呼ばれるが、アオイ科に属する植物。本来なら豆ではなくベリーと呼ばれるべき果実。同様にコーヒーもアカネ科の植物でありマメ科ではない。植物学上の「ベリー」は単一の花の子房から生成される単一の果実のこと。
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紅葉・黄葉とは広葉樹の葉が落葉を前にして色を変化させることを言う。落ち枯れていくプロセスを風雅などと言って見ているわけだ。植物サイドからすれば、老いを見せていると同時に自身の耐性を寄生しようとする虫たちに見せ、それを防ぐ目的もあるようだ。紅葉が鮮やかな木々ほど寄生する虫が少ない。
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濱野 周泰 著「世界の巨樹と絶景の森 」amzn.to/2hCri2v 世界には僕らの貧弱な想像力を遥かに超える巨大な木々や森がまだ残っている。けれど破壊される環境や気候の変動の中いつまでその姿を見ることが出来るのか?巨大なバオバブの木も王子さまが住む星に行かなくては見れなくなってしまう。
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本来自然界には、黄色いアサガオの花は存在しない。それなのに江戸時代には黄色いアサガオが存在したとする記録が残っており、どうやって黄色いアサガオを当時の人たちは作れたのか謎だった。しかし3年前、キンギョソウの遺伝子をアサガオで機能させることで黄色いアサガオを再現することに成功した。
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花は葉が変化して花になる。その花弁は雄しべに、そして雌しべに変化し花として完成される。しかし、時に雄しべに変化出来ず永遠に花弁を作り続けるものがある。それを人は八重と呼び愛でる。生殖という種の保存を忘れ花弁を作り続ける花、何ともデカダンな頽廃の美。
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江戸時代末期、英国からやって来たプラントハンター ロバート・フォーチュンは、江戸の植物売買の規模の大きさと小さなあばら家の庭先でも植物を育てる庶民に驚き、菊人形に腰を抜かしたという。文化的に遅れた東の果ての国にやって来たはずの彼は英国よりも高いレベルの園芸文化を見せ付けられた。
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苔や羊歯から裸子植物へ、そして被子植物へと進化したとされる植物。苔や羊歯そして裸子植物である銀杏などは、その増殖に動物と同様受精を必要とする。精子が泳いで卵子に到達するためには水が必要になる、だから苔や羊歯が繁殖するのはジメジメした場所が多いし、銀杏は胚珠に分泌液を貯める。
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自然界にはアルビノを除いて純白の花は存在しない。白と言われる花も微妙に何らかの色を持ち受粉の媒介者を誘惑している。白という色はその媒介者たちには目に留まらない色らしく、そんな花をつけても種を残すことが出来ないから。そうすると花嫁が白いブーケってのはダメじゃないかと考えてしまう。
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マクドナルドのフレンチ・フライに使用されているのはラッセル・バーバンクという種類のポテト。日本で良く流通しているジャガイモに比べて長いのが特徴。このポテトを作ったのはルーサー・バーバンクという育種家。この人がいなければ現在の農業も園芸も違ったものになっていたかも知れない程の人。
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Mandragora マンドラゴラもしくはマンドレイク、ナス科マンドラゴラ属の植物。 根茎が幾枝にも分かれ、個体によっては人型に似るためか、完全に成熟すると地面から這い出し徘徊するという伝承がある。また無理に引き抜くと悲鳴をあげ、その声を聞いたものは発狂するため犬を使い引き抜いたという。
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Ampelopsis glandulosa var. heterophylla ノブドウ、葡萄や山葡萄とは別属になり果実は不味く匂いも良くない。夜店で売っているようなプラスティックのアクセサリーみたいな色の果実はブドウタマバエなどの幼虫が寄生した影響。肝臓病や白血病に効くなんて言う人もいるようだけど、やめた方がいい。
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tacca chantrieri 黒猫や蝙蝠を連想させる花の姿から別名 ブラックキャット・バットフラワーなどと呼ばれる。和名はクロバナタシロイモ。ヤマイモの近種。熱帯アジアの原産で主に鑑賞用に栽培されるが、地下茎よりデンプンを採取するために栽培されることもある。鑑賞植物として普通に流通している。
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mycena chlorophos 夜光茸、mycenaは古代ギリシア語でキノコchlorophosは緑色の光を意味する合成語。日本では小笠原諸島や八丈島などに分布。10個ほど集めれば本がなんとか読めそうな明るさとか。毒性はないようだけど、水っぽく黴臭いので食用には適さない。ときどき栽培キットが売られるらしい。
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clathrus archeri 俗称オクトパス・スティンクホーン(Octopus Stinkhorn)またはデビルズ・フィンガーズ。日本では見たまま「タコスッポンタケ」の名前で呼ばれる。見た目の悪さに加えて臭い、他のキノコと異なりハエに胞子を運ばせるためにハエ好みの悪臭を放つ。こんなキノコでも食べてみたい?