草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(新しい順)

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海苔、紅藻・緑藻・シアノバクテリアなどを含む、食用とする藻類の総称。日本人の腸内にのみ、この海苔(生)の消化を助ける微生物が存在するという。でも、こんなデザインの海苔なら外国の人もちょっと欲しいと思うんじゃないか?茨城の海野海藻店で作られているけどネット通販はしていません。
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Cornus controversa ミズキ、早春に芽をふくために、地中から多量の水を吸い上げることから付いた和名。春先に枝を切ると水のような樹液を流す。ヒマラヤの山中から中国、韓国、日本などに分布。公園などによく植栽され、細工物や下駄などの材として利用される。
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corylus heterophylla ハシバミ、古くからケルトの伝承などでは「知識」「癒し」「魔法」の木として語られ、魔法使いが持つ杖はハシバミの木から作られたものだったという。この杖を使い彼等はダウジングを行い水脈や金脈をみつけた。魔女のように魔法使いが教会に弾圧されなかったのは、彼等が↓
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Malus pumila リンゴ、原産地はコーカサス地方だろうと推測される。つまり、それほど広く世界中で栽培されていると言うこと。英語のAppleはリンゴを意味するが果実全般を指す言葉でもある。つまりそれほど広く人々に親しまれているということ。アップル社のマッキントッシュは和名 旭という品種名。
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Wisteria floribunda フジ、マメ科フジ属のつる性落葉木本。その蔓には左巻と右巻があり、それぞれ種類が異なる。左巻はノダフジ、右巻はヤマフジと呼ばれる。花は天麩羅にして食することも出来るが、配糖体の毒性を含むため過剰な摂取は避けた方がいい。茎は家具などに加工する材として利用も可。
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Lavandula ラベンダー ずっと草だと思っていたけれど、半木本性植物ということだから純粋に草ではなく木に近いってことでしょうか?ローズマリーなんかは見るからに木だと納得出来るがラベンダーは草だとまだ思う。揮発性の油を多く含むので暑い地域では自然発火なんかもあるらしい。
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spiraea cantoniensis コデマリ、小手鞠なんて可愛らしい名前をつけた人に会ってみたい。原産は中国、江戸時代には手間のかからない庭木として定着していたらしい。スズカケの別名もあるが、スズカケノキとは別モノなので念のため。コデマリはバラ科でスズカケノキはスズカケノキ科。
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Corydalis ambigua エゾエンゴサク、漢字で書くと蝦夷延胡索。漢字の書き取りが苦手だった自分としては敬遠したい気持ちになる野草。北海道から東北日本海側に自生。毒性はなく、地上部は加熱調理して食べることが出来る。塊根はアイヌ語でトマと呼ばれ保存食として利用されるらしい。
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Magnolia モクレンやコブシなどを含むモクレン属の総称。蜂の登場前から存在したかなり古い属である。蜂より前に存在した甲虫を媒介者にしていた明石として、その花は甲虫の徘徊による破壊や食害を防ぐように厚くしっかりした作りを見せる。そうして観ると何でもない園芸樹も遥か太古に我々を運ぶ。
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Osmanthus fragrans var. aurantiacus キンモクセイ、中国南部原産で日本には江戸時代に渡来。雌雄異株だが日本には雄株しか入っていないので結実しない。桂花陳酒や桂花茶に使われることなどから中国名を桂花と思うが、実は丹桂が正しい中国名。モンシロチョウなどはこな花の香りを嫌う。
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Veronica polita 今では帰化植物であるオオイヌノフグリにその生息地を奪われ絶滅危惧種となっているイヌノフグリ。瑠璃唐草または天人唐草なんて綺麗な別名があるのに犬の陰嚢なんて名前をつけたのは、あの牧野富太郎さん。唐草なんて呼ばれたということは、在来種であっても元は帰化植物かも。
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Spiraea prunifolia シジミバナ、バラ科の中国原産落葉低木、確かに小さいながら薔薇の花に似ている。通勤の朝、こんな小さな花を見かけても気にせず通り過ぎてしまうかもしれない。でも、いつかこんな小さな花が疲れて眠い朝をいかに癒してくれていたか気がつく時が来ると思う。
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Centaurea cyanus ヤグルマギク、ユキノシタ科ヤグルマソウと似た名前なので混同されることもあるがこちらは名前の通りキク科。ツタンカーメンの柩の上に捧げられていた花。その美しい花の色は、最高級のサファイヤの色を例えるのに用いられる。元々はヨーロッパの麦畑などに見られる雑草だった。
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nigella クロタネソウ、ニゲラの名前でも広く流通。主に鑑賞植物として栽培されるが中東辺りでは香辛料として利用されることもある。花の色は白、青、黄、ピンク色、薄紫などバラエティに富み「ペルシアの宝石」と例えられることもある。ただしこの花弁に見えるのは萼で葉が変化したものである。
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pieris japonica アセビ、馬がその葉を食べると毒に当たり酔っ払ったようになるからと馬酔木と書く。常緑低木で花が可愛いことから有毒植物であるにもかかわらず公園などで植栽されたりしている。奈良公園の鹿は他の木は食べても馬酔木には見向きもしないので相対的にこの木が目立つ。
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deherainia smaragdina 以前、ゲーテの「花は葉が変化したもの」という植物変形論の格好のサンプルとしてこの花を紹介したことがあるけれど、この清涼感溢れる緑の花がかなりの悪臭を放つ。媒介者であるハエを集めるためなのだが、脳を持たない植物はどうやって媒介者の好みを知り真似るのだろう?
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zingiber spectabile オオヤマショウガ、草丈は2メートル近くまで伸び、花は苞が巻き込み蜂の巣にも似ていることからビーハイブ・ジンジャーの名前も。過去にもこのアカウントで紹介したことがあるけれども、この姿を見てしまうと何度でも出したくなる気持ちもわかってもらえるんじゃないだろうか。
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「花冷え」という言葉があるけれど、桜の時期って特に夜はまだ寒いよね。なんて昨日、年配の男性と話していた。冷えた缶ビール片手に震えながらの花見の思い出がある人もいると思う。「花冷え」には、もう一つ日本酒の温度を指す意味がある。だいたい10度くらいの温度だそうだ。缶ビールより粋だね。
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雪桜、関東では先日雪が降り咲き始めた桜を躊躇させたようだ。僕が高校生くらいの頃にも桜が咲く頃に雪が積もり三島由紀夫の小説のタイトルみたいだと思ったことがある。桜の花と雪は思う以上に似合っていた。そうしたら大阪には雪桜なるかき氷の店があるそうで、暖かくなったらちょっと寄ってみたい。
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Laurus nobilis 月桂樹、アポロンの求愛から逃れるため月桂樹に姿を変えたダフネ。それでもダフネを忘れることの出来ないアポロンは月桂樹の葉を冠にして身につける。葉には強いアルコール吸収抑制活性が認められるという事なので失恋に自棄酒するアポロン達にはお勧めすべきかもしれない。
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Darjeeling ダージリン、ヒマラヤの麓にあるインドの町。紅茶のシャンパンとも称されるダージリン・ティーの産地。雪が残る岩肌の山々にはモミの木、その下の熱帯の植物が茂る渓谷があるような多様性を持った植物相が知られる。そこにチャノキを持ち込み根付かせたのは2人のスコットランド人。
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Daphne odora 沈丁花、中国南部を原産地とするが日本ではすでに室町時代には栽培されていたらしい。沈香の 様な香り丁子の様な花ということから沈丁花と呼ばれた。日本にある沈丁花のほとんどは雄株のため、挿し木で増やされる。赤い果実を着けるが有毒であり、花の煎じ汁は口内炎などに効くという。
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花煙館 ファ・イエン・グアン、男たちが詩と女と阿片を楽しむ快楽の館。papaver somniferum 微睡みの芥子を意味する学名持つこの植物によって人びとは過酷な日々を忘れ快楽に耽った。寝椅子に横になって阿片を吸引する男たちはいつしか骸骨のように痩せ細り、経済を破綻させ、国は破滅に向かった。
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neoregelia carolinae ネオレゲリア・カロリナエ、ブラジル原産。開花時期になると真ん中の葉が赤く色付く。中心に水を溜めその中に小さな紫色の花を咲かせる。時にはその水の中でオタマジャクシが育つこともあるという。南アフリカと並びブラジルには日本にいては想像も出来ないような植物が育つ。
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アイスクリームなどでお馴染みのヴァニラが蘭の一種だと知っている人は、それ程多くないと思うけれどどうだろうか?その種子鞘にキュアリングと呼ばれる醱酵と乾燥を繰り返すことによって、あの甘い香りをもたらす。収穫したばかりの種子鞘にはあの香りはないのだから誰があの香りを見つけたのか?