草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(新しい順)

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Citrus depressa ヒラミレモン、一般にはシークァーサーの名前のほうが知られる沖縄から台湾に自生するミカン科の常緑低木。沖縄方言でシーは酸いを意味するようにレモン代わりに使われたりする。癌の抑制効果があるとされるノビレチンを多く含むことから健康食品として加工されたりもする。
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Rubus fruticosus ブラックベリーはバラ科の低木、ブルーベリーはツツジ科、ストロベリーはバラ科の多年草。同じベリーでもその出自は違う。ちなみに黒イチゴとブラックベリーはまったく別物。berryという言葉はかなり広い意味を持ち日本語的な感覚の果実の分類とは別の枠組みを持つような言葉。
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acacia baileyana ギンヨウアカシア、ミモザと呼ばれるものの殆どがこの銀葉アカシア。ミモザとは本来オジギソウのこと。たしかに葉の形や花の姿はオジギソウに似ているけど、ギンヨウアカシアの葉に触れても閉じることはない。これだけミモザの名前が定着しては今更何言っても仕方ない。
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Melaleuca linariifolia メラレウカ・スノー・イン・サマー、オーストラリア原産、アロマ・セラピーなどに使われるティー・ツリーの仲間。初夏に開花し、その姿が雪を被ったように見えることから「夏の雪」なんて涼しげな名前が。もっともいくら涼しげな言葉で飾っても暑いものは暑いんだから。
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Nymphaea Sunfire ニュムパエア・サンファィアー、ヘヴィ・メタルが大好きというアメリカの育種家マイク・ジャイルズにより2008年にリリースされたピンクとイエロー複合色の耐寒性睡蓮。大正時代、日本でも睡蓮の交配育種が流行ったそうだが、大戦で絶えてしまったものも多いという。
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Scabiosa japonica マツムシソウ、開花時期がちょうどマツムシ(鈴虫)が鳴く時期に重なることからこの名前で呼ばれる。北海道から九州までの山地に分布。スカビオサの名前で園芸植物として流通するものは近縁種であるセイヨウマツムシソウであることが多い。皮膚病に効く薬草として扱われることも。
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Olea europaea オリーブ、ジャスミンやライラックと同じモクセイ科の常緑高木。地中海を象徴するような樹木であり貴重な作物。7000年以上も前から栽培されてきた。ギリシャやローマが栄えたのも、この植物が育つ地であったからとも言われる。現代の石油に匹敵するほど貴重なものだったいう。
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blue mycena mushroom 別名ピクシーズ・パラソル、オーストラリアやニュージーランドの温暖で雨の多い地域の腐敗した木々に見つけることができるらしい。1cmから2cm程度の小さなキノコながら透明感のある青色がをずっと見ていたいと思わせる魅力がある。幻覚作用があるとか食用には向かないよう。
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「インドがモンサントを追い出した」koriworld.com/blog-entry-956… 今年の4月1日をもって廃止された種子法。その影響で心配されるのがモンサント社のような遺伝子組換を行う企業による農作物の種子独占。アメリカのご機嫌を取るのも結構だけど、農家が辛い思いをするような種子法の廃止であってはならない。
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amorphophallus titanum ショクダイオオコンニャクの花、世界最大の花なんて言われることもあるけれど、これは花序であり一つの花は小さい。酷い腐臭から「死体の花」なんて呼ばれることも。それでもこの花が開花するとなると必ずニュースになるんだから、それなりの魅力はある花なんだと思う。
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Allium ネギ属、ネギ、タマネギ、ニンニクなどスーパーの野菜売場でお馴染みでも花については印象が薄いのでは?葱坊主なんて言われるように、この属の花は丸くポンポンのように可愛いものが多く、鑑賞花として栽培されるものも多い。また天皇の使用する輿を葱華輦と言い上部に葱坊主の飾りが付く。
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Mulberry クワの実、いまどきはマルベリーなんて言うのかもしれない。養蚕や工芸材としての利用や根皮の生薬としての利用などヒトの暮らしにいろいろと関わりの深い植物。果実もまた加工してジャムになったり果実酒の原料となる。ポリフェノールを多く含みそのまま食べても甘酸っぱく美味しい。
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現在知られているだけで28,187種類の薬用植物が地球に存在するらしい。文字を用いて記録される遥か前から人類は植物の恩恵を受け病や怪我を癒してきた。もしかすると、これから先また新しい薬用成分を植物から見つけることもあるかもしれない。植物を守ることが人類の未来を守ることにもなると思う。
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Cornus kousa ヤマボウシ、本州から九州及び朝鮮半島や中国に分布する落葉高木。写真では白く見える花も実際には淡黄色、果実は甘くマンゴーのようという。食感はシャリシャリして砂糖菓子みたいということ。庭木としても利用されるが、10m近くまで成長するので相当広い庭じゃないとキツイかも。
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Trachelospermum asiaticum 平安の末期、後白河天皇の皇女であり歌人の式子内親王を愛した藤原定家が死後も彼女のことを忘れることが出来ず、生まれ変わってこのテイカカズラとなり彼女の墓に絡みついたという。ジャスミンに似た香りを持つが有毒植物。葉や茎を切ると流れる乳液には触れないこと。
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wired.jp/2018/04/29/gal… 地球上のバイオマスのうち多細胞生物の99.7% は植物が占めている。だから、人が住まなくなった廃墟なんて、植物に占拠されたって当然のこと。もし宇宙から地球に知的生命体がやって来たなら、植物こそが最高位の地球生命体だと確信するだろう。人間なんてそんな程度の存在。
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Laburnum anagyroides キングサリ、英名のgolden chainをそのまま和名に用いたようだが、別名黄花藤とも呼ばれる。禁煙治療にも使用されるシチシンを含む。過剰な摂取は死を招くこともあるようなので、誤って種などを食べてしまったときは慌てず医療機関に助けを求めた方がいい。
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ここ数日の植物の五感についてはすべてこの本に刺激されてツィートした。amzn.to/2JlgrWu ステファノ・マンクーゾ 著「植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム 」五感どころじゃない、20もの感覚を持つという草木たち。世界観が変わるくらい刺激に満ちた本。
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植物に嗅覚と触覚があることは書いた。光を感知するという意味では視覚もある。地中から自分が必要とする養分を的確に見つけるチカラは、そこいらの料理研究家よりも敏感な味覚を持つということではないだろか。そして聴覚も人が空気の振動で聞く音ではなく地中の振動で感じるという。
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mimosa pudica オジギソウ、ラテン語で「内気なミモザ」を意味する学名通り、触れると葉を閉じてしまう。これは植物にも触覚があるという一つの証し。そしてその触れた相手に危害を加えられることがないと判ると葉を閉じることがなくなる。例えば風に吹かれ触れた他の植物の葉先とか。学習能力!
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植物に嗅覚はあるのか?どうやら答えはイエスらしい。自ら香りを発する植物たち。香りは植物にとっての言語、つまりコミュニケーション・ツールらしい。媒介者とのコミュニケーション、そして植物同士の間で香りによって互いの情報を交換することもあるらしい。いつかこの香りの意味が解読できるかも。
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Guy Tal ガイ・タル、イスラエル出身アメリカ在住の写真家。荒れすさんだ大地に根を張り、開花する草花。高級花店のスタッフが細心の注意を払いスタジオに運び込んだ花を管理された光の中で撮影した花影とはまったく異なったこれらの写真。美しさとはなんなんだろうと考えてしまう。
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そのうちこんな光景がスーパーで見られる事になるかもしれない。太陽の光を浴びたことのない野菜をスーパーの売場で自分達が収穫しレジを通す。種子法やTPP、本当に何を守るべきなのか?何が愛国心なんだ?美しい国ってなんだ?青白い光を浴びた野菜で育った子供たちの目を大人は見ることができるか?
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strelitzia ゴクラクチョウカ、漢字で書くと極楽鳥花。南アフリカ原産、ショウガ目なので生姜の遠い親戚かと思えば少し身近に感じる。丸みを帯びた葉が上向きに育つので風水的に運気をもたらすと観葉植物として部屋に置く人もいるらしいが、やっぱり極楽鳥花は花でしょうと言いたくなる。
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jacarand mimosifolia ジャカランダ ミモシフォリア、南米原産の常緑高木。日系移民によって桐擬きの名前を付けられそれが和名として定着。ブラジルなどでは街路樹として親しまれているそうだ。静岡の熱海にはジャカランダ遊歩道というものがあるそうで、今の時期は紫の花が見頃ではないだろうか。