草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(新しい順)

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Nigella ニゲラ、キンポウゲ科の属の一つ。花は白、青、ピンクなどだが、種が黒いことからクロタネソウ、ニゲラ(ラテン語の黒に由来する)。英語圏では花の時期は「霧の中の愛」とよばれ、結実した時期には「薮の中の悪魔」と呼ばれる。しかしこの悪魔色々と薬効があるようで研究もされている。
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Kalmia ツツジ科カルミア属常緑低木。北アメリカ及びキューバを原産地とする。蕾が明治のアポロチョコレートみたいで、何だかんだ美味しそう。普段は花弁の溝に納まっている雄しべが虫などが飛来して刺激すると飛び出して花粉を散らす、なんとも「雄」っぽい仕草を見せる。
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Lady in White Durand-Eastman Park Rochester ドゥランド・イーストマン・パークのホワイト・レディ、ニューヨーク州ローチェスターの公園の木に現れた伝説の幽霊。嵐で裂けた木の傷がたまたまこの地区に残る幽霊伝説のホワイト・レディのように見えただけなのだが、幽霊よりも人の想像力が怖い。
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strangler fig 絞め殺しの木と呼ばれる熱帯に分布するイチジク科などの蔓性植物。巨木や岩などに巻き付くように着生し、最後は巨木を枯死させてしまう。熱帯雨林などで日光を巡る生存競争の中でこの様に進化した植物とされる。植物の世界もなかなか厳しいものだと思う。
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geranium pratense ‘mrs.kendall clark’ ミセス・ケンドール・クラークという名前のゲラニウム。フウロソウ科の耐寒性宿根草。地表を這うように育つためグランドカバー・プランツとして栽培されたりするが、花の透き通ったような美しさはなんとも言えない。ケンドール・クラークさんって誰だろう。
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Monotropastrum humile ギンリョウソウ、ツツジ科の多年草。ユウレイタケなどとも呼ばれる。腐生植物であるため、葉緑素を持たずその透けるような白さはまさに幽霊茸。花を咲かせる時期以外は地下に潜って、姿を見せることはない。松茸が自生する場所に育つ事が多いため、松茸狩の目印にする事も。
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Althaea rosea タチアオイ、アオイ科の多年草。属名のAlthaea はギリシャ語の「治療」に由来する言葉、その名の通り古くは薬草として扱われていた。トルコ辺りの原産種を十字軍がヨーロッパにもたらし、東ヨーロッパの原産種と混じり合い今のタチアオイになったよう。
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Lamprocapnos spectabilis ケマンソウ、ケシ科の多年草。ケマンとは「華鬘」と書く仏具のこと、写真参照。英語ではbleeding heart、流血する心臓なんて呼ばれたりする。別名タイツリソウ。心臓麻痺を引き起こすこともあり得る毒性を持つ植物。原産地は中国、日本には江戸時代に観賞用として渡来。
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Decaisnea fargesii デカイスネア・ファルゲシー、ネパール チベット 中国辺りを原産地とする落葉低木。英語でdead man's finger (死者の指)とかブルー・ソーセージなどと呼ばれる実をつけるアケビの仲間。食べた人の話ではスイカのような味だとか。
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僅か数十年の時間を追い立てられるように動き生きる僕たちから見ると、何も考えることもなく数百年も同じ場所に生きている樹木たちは、ある者は風に自らの分身を乗せ動き、そのためのデザインを自ら行う。地球の上に流れる時間は一つだけじゃなく、人の時間と植物の時間はまったく違ったものだと思う。
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ドングリを採取して暮らした縄文人、米の水耕栽培をはじめた弥生人。ドングリを採取するために木を栽培することも縄文時代に行われていたらしいが、米の水耕栽培には協働が必要になってくる。どちらも植物の種ではあるがそれを利用しようとする人の暮らし方には大きな違いが出てくる。
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Cichorium intybus チコリー、キク科の多年草。和名は菊苦菜。サラダに入ったチコリーからこんな綺麗な青い花を思い浮かべることが出来るだろうか?サラダに入ったチコリーは肥培した株から出させた芽を遮光栽培したもの、花をつけることを禁じられた存在。だから僕らは花のことを忘れて貪るのか?
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草木塔、人の生活のために伐採され利用された草木を供養感謝し、新たな生命の成長を祈り建立された石塔。国内におよそ160の供養塔が確認されているが、そのほとんどは山形県米沢市に見られる。上杉鷹山の教化の影響とも言われる。最近では東京都町田市に「元文」の元号が記された草木塔が見つかった。
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Iris japonica シャガ、中国原産のアヤメ科多年草。日本には古くから帰化しており、そのすべては同一の遺伝子を持つ。中国から誰かが何らかの目的で持ち込んだ一本のシャガから手によって人為的に広がったとされる。胡蝶花、バタフライ・フラワーとも呼ばれる小柄だが美しい花。
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Myosotis scorpioide ワスレナグサ、ドナウ川の川辺に咲くこの花を恋人のために摘もうとして流れに飲まれてしまった男が恋人に残した最期の言葉「僕を忘れないで」が花の名前になったとされる。英語でも、そのままforget-me-not。和名は植物学者川上滝弥によって勿忘草とされた。
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Boletellus obscurecoccineus ミヤマベニイグチ、日本、中国、ニューギニア、アフリカなど広く分布するが、見かける事は少ないと思われる。夏から秋にかけてシイ、カシ林、アカマツ、コナラ林内の地上に発生する。「深山紅猪口」傘の部分を逆さにしたお猪口に見立てのだろうか、良い名前だと思う。
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Scabiosa japonica マツムシソウ、マツムシソウ科の多年草。北海道から九州の山地などに分布する日本固有種。園芸店などに流通するマツムシソウ(スカビオサ)は近縁種のセイヨウマツムシソウである事が多い。ロガニン、スエロシッドを含有。血液の流れを促し血管内の血小板凝集を抑制するという。
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Anguloa Uniflora アングロア・ユニフロラ、南米原産の蘭。アンデルセンの「おやゆび姫」はチューリップから生まれたけれど、この花からも小さな赤ちゃんたちの笑い声が聞こえそう。偶然だけども、アングロア属の蘭はチューリップ蘭とも呼ばれる。人の想像力は所詮自然を超えることは出来ない?
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Akebia quinata アケビ、蔓性落葉低木。何かでもう先のない老人が最期にアケビの実が食べたいと我儘を言う話を読んで、ずっと頭の片隅に残っていながら未だ食べた事がない。秋の果実ということなので、あと何回秋を迎える事が出来るかはわからないけれど、そのうち口にする機会はあるかもしれない。
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Illicium anisatum シキミ、有毒でその実は中華料理に使用される八角に似ている。そのためか植物としては唯一毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。またその毒気や香気が悪しきを浄めると言われ、葬儀や墓前に使用されることもある。信憑性はないがシキミを挿した水は腐りにくいとも。
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農家の人たちが代々育て、地域の人たちの食卓に並んだ野菜も、愛されてきた花々も失われてしまうのだろうか?「日本を取り戻す」なんて言ってたのは、こういうことなの?美しい国ってのは、何処の花屋さんに行っても多国籍種苗会社から買った種から咲く花が並ぶ国のことなの?nikkan-gendai.com/articles/view/…
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Acacia dealbata ミモザ、「想い出のミモザが君の帽子の上に安らぐ」とジャン・コクトーが詠った花。ミモザの花が咲くと、彼女はその花を持ってパリから50kmほど南のコクトーが眠る礼拝堂ミリ・ラ・フォレにバイクで出掛けたと言っていたけど、一緒に行った訳じゃないので本当か嘘か僕は知らない。
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Lagurus ovatus ウサギノオ、バニーテイルなどと呼ばれるイネ科の一年草。もともとは地中海沿岸を原産地とする。日本でも園芸種として栽培され、それが野生化し帰化植物として道端などで見かけることも。なんだか庭で飼っていた兎が逃げ出し、野生化した姿を想像して少し愉快な気持ちになる。
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Deherainia smaragdina ゲーテが唱えた植物変形論、花は葉が変化したものだという証のようなこの植物、開花するときに腐ったような悪臭を放つ。それは花粉の仲介者である蝿を誘き寄せるためだと言う。きっとこの植物、人に例えると、もの凄く愚直で不器用な人なんだろうなと思ってしまう。
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Gloriosa グロリオサ、英語でFlame Lily(炎のユリ)と呼ばれる通り火炎の様な姿が美しいイヌサフラン科の落葉性多年生植物。球根が長芋の担根体に似ていることから誤食事故が起きるがアルカロイド系の毒を持つので死に至る事もある。観賞用植物として高知県などで栽培される。原産地は熱帯アジア。