草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(新しい順)

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以前ここで紹介した軽井沢の「ジャムの小林」こと小林商会が東京 森下のNICOで11月16日17日の2日間限定販売の予定。興味がある方は覗いてみると良いと思う。珍しい木の実をビールを飲みながら見付けることが出来るかも知れない。仕事帰りに居酒屋で同僚の愚痴を聞かされるよりずっといい。
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fasciation 帯化と訳し、植物の奇形を意味する。遺伝的なものや突然変異などの他、成長点が何らかの理由で傷付けられることが帯化の原因となる。ケイトウはもともと奇形として生じた花の帯化が遺伝的に固定されたもの。植物の帯化によるその個体の姿を愛でる愛好家も少なからず存在する。
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広島の街を歩くと、時々黄色いプレートを着けた木に気付く。プレートには樹木の名前とともに「被爆樹木」の四文字。任意団体グリーン・レガシー・ヒロシマでは、この爆心地約2キロ圏内で被爆し生き延びた木々の種や苗を贈ることで、核廃絶と平和のメッセージを世界に伝えようと活動している。
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telipogon diabolicus テリポゴン・ディアボリクス、コロンビアで発見された新種の蘭。花の中央に悪魔の顔にも見える紋様があることから、デーモン・オーキッドの名も。学術名のディアボリクスも「極悪非道」の意味だとか。
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オオオニバスは夕方白く薫り高い花を開く。甲虫たちがその薫りに誘われ訪れる。そして朝になると花を閉じ虫を閉じ込めてしまう。次の朝再び花を開き花粉に塗れた虫を放つと花はピンクに色付き薫りを失う。百戦錬磨の飲み屋ママだってこうはいかない。
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alonsoa unilabiata 別名マスク・フラワー。ゴマノハグサ科アロンソアの一種。クトゥルフ神話に登場する宇宙生物の顔のような花はそれなりに愛嬌もあり、そこそこ人気も出るように思うのだけど、ガーデニング・マダムの反応は?
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physoplexis comosa フィソプレキシス コモサ 別名devil's claw 悪魔の爪。ヨーロッパ・アルプスの岩場に咲く高山植物。鋸歯のある葉や尖った花が悪魔を連想させるのだろうけど、印象は可愛い小悪魔ってところ。
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白磁貼花文籠形壺 兵庫陶芸美術館蔵。この籠の中に収まった花々そしてその花弁一枚一枚が雄蕊の一本までもが土を練り火を通して出来た陶芸の世界のものだとセピア色の写真一枚では信じられないかも知れない。この世界を創ったという神さまも驚く。
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Liriodendron tulipifera Liriodendron は古代ギリシア語のleirion(百合)とdendron(樹)をあわせた造語、和名のユリノキはその直訳。tulipiferaはチューリップの花をつけるの意。
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世界遺産にも登録されるイギリスの植物園キュー・ガーデンが全面的に協力して造られたオーガニック・ジン。キューの植物学者やそこで育った植物や菌類の蓄積されたデータやノウハウが詰まったボトル。アカデミックな酔いが経験出来るだろうか?
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hibiscus schizopetalus ハイビスカス スキゾペタルス、その風に揺らぐ姿から風鈴仏桑華の和名。英語圏ではジャパニーズ・ランタンと呼ばれることも。また花が珊瑚にも見えることからコーラルハイビスカスとも呼ばれる。
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造り酒屋の軒先に吊るされた杉玉。酒林とも呼ばれ、新酒の搾りが始まったことを知らせる。はじめは蒼々とした杉玉が徐々に枯れて行く様が新酒の熟成を伝える。また吉野杉は日本酒の樽として最高と云われ、昔はすべての酒が杉樽の中で育てられた。
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davidia ハンカチノキ、鳩の木 幽霊の木なんて呼び名もある。花についた白い大きな2枚の苞葉がハンカチや鳩や幽霊に見えるのだろう。東京の礫川公園にあるハンカチノキは、もともと作家幸田文が所有していた木。中国四川省・雲南省原産。
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nymphaea 睡蓮。昼間見事なまでに開いた花が夜になると眠るように閉じることが、その名の由来。スイレンとハスの違いは、その葉を見ると簡単に区別出来る。スイレンの葉には切れ込みが有り、ハスの葉は水を弾く。インドの神様が座るのは蓮。
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mindanao gum tree レインボウ・ツリーとも呼ばれる東南アジアを中心に分布するユーカリの仲間。ペンキで塗ったかに見えるが、これは樹皮が剥がれ落ち空気に晒された表面が酸化し変色したもの。緑から茶色に徐々に変化して行く。
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少し前に書いた「翡翠葛」、その花言葉を聞いて思わず笑ってしまった。「私を忘れないで」花言葉ってのは誰が作って、誰が公認しているのか知らないけれど、忘れないでしょう、この色は。僕なら「安っぽい想像力は現実の前に膝間づく」とでも言う。
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「ハムレット」や「マクベス」で使われるイチイの毒、「真夏の夜の夢」ではパンジーが媚薬として書かれているし、ジュリエットが用いた仮死状態に陥る秘薬とはどうやらケシの花から採れるアヘンのようだ。シェイクスピアは毒草がお好きだったらしい。
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隠居した老人の趣味の様に言われた盆栽が、いつの間にか海を渡り、北米では大会が開かれるまでの盛り上がりを見せるほど。飛行石が入ったような air bonsai amzn.to/28P0rHoなんてモノも出てきた。
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Strongylodon macrobotrys 翡翠葛 フィリピン諸島原産のマメ亜科蔓性常緑植物。絵の具を混ぜ合わせたってなかなか作り出せないような美しい翡翠色はコピグメント効果に因るが、受粉媒介するコウモリが好む色でもある。
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plantNetはフランスの研究機関で開発されたスマホ・アプリ。スマホで撮影した植物を6000以上のデータの中から見付け出し、その品種を教えてくれる。leafsnapも木々の葉からその木の名前を教えてくれる、こちらは日本語対応。
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日本では柳の下の幽霊画が定番、これは陽木である柳で幽霊の「陰」の気を調和させるため。「柳」の文字を分解すると木偏に卯、卯は陽が登る東を意味する。水辺に柳が多いのも護岸とともに陰陽調和の意味があるのかも知れない。
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美しい水田の風景は土の締まり具合によって形づくられる。すべての土が同じ様に水を浸透させては水を湛えることは出来ない。人もまたその人間性を形づくるために硬く締まった土の様な意思が必要で、「慎む」という「土を締める」から来た言葉がある。
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albuca spiralis アルブカ・スピラリス。クルクルとカールした姿が特徴的な南アフリカ原産のユリ科の植物。アフリカン・カーリー・スリム・リーリーとも呼ばれる。このクルクルから花が咲くのは何ともユーモラス。
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旧軽井沢にある「ジャムこばやし」は亡命ロシア人からその製法を学んだという1949年創業のジャム専門店。元は青果店だったそうだが、実はジャム以外にも世界中から木の実や植物の種を集め通販していたりする。植物が創り出す造形美も美味しい。
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haworthia ハオルシアはアロエなどに近い多肉植物。南アフリカのみに育成するが、他の多肉植物と異なり陽の当たらない場所に育つ。その為葉先に「窓」と呼ばれる透明な部分を持つ種もあり、そこから光を取り込み光合成する。