「風林火山」 ・風:行動する時は、風のように素早く動く ・林:静止する時は、林のように静まりかえる ・火:攻撃する時は、火のように全力で襲いかかる ・山:防御する時は、山のようにうろたえない ・陰:隠蔽する時は、黒雲のように跡をくらます ・雷:出現する時は、雷霆のように襲撃する
戦争をする場合、必ず考えておかなくてはならない事の一つとして、戦争を終わらせる時期と方法があります。勝つ時はもちろん負ける時でも、負け方や、どの時点で講和に行くか、不満を持つ国内勢力の対処等、これらは戦争をする前に決めておくのが重要となります。
「やれ!」等の具体的な任務を下すのが「号令」、「何々のためにこれをやれ」といった、具体的な任務と意図を示したものを「命令」、そして「目的は何々で、後はお前に任せる」という、意図だけを示し実行方法を部下に任せるのが「訓令」と言い、組織の人数が多いほど訓令が重要となります。
戦いでは騙しあいが常ですが、騙されないようにするには、数字を見るのが有効です。補給が少ない、時間が無いといった数字は客観的事実なので否定しようがなく、日常生活でも感情論が多く、具体的な数字や期限をあいまいにする人には注意が必要です。
どこの国でも経済が悪くなると内部で不満が高まり、それをそらすために外部と必要以上に対立します。つまり威嚇外交や威勢のいい態度の裏にはまず内部対立が最初にあり、分裂するくらいならいっそのことやってやろうかと考える国は、意外とよくあります。
毒ガスの種類に嘔吐させるガスがあり、一見効果が低いように見えますが、兵を嘔吐させてガスマスクが使えないようにしてから、後から窒息性ガスを撒くという使い方があり、このように兵器や戦術は組み合わせて使えば、役立ちそうにない物でも組み合わせ次第で大きな効果を生むことが出来ます。
イエスマンが多い組織は大抵弱いですが、イエスマンの一番の問題は、問題があるのに問題を報告してくれない事です。従って、独裁国家やワンマン企業、指揮官の権限が強すぎる軍隊は、現場の問題に気付かないまま過ごし、気づいたときは手遅れになってる場合が多いです。
ゴーストオブサツマ
日本のバイクメーカーは、かつては160社以上ありましたが今は4社のみです。1位の会社がその分野で26%以上の占有率を占めると、小さい会社は何もせずとも徐々に消えていきます。これを「デッドラインの法則」と言い、戦いでも有利な地形を自軍で占めてしまえば、相手の勢力は徐々に減っていきます。
戦いでは情報が大事ですが、その情報が価値があるかどうかは4つの点が重要となります 1.先行性…現在より先の情報である事 2.正確性…信頼できる情報である事 3.連続性…連続して提供されている事 4.適時性…必要な時期に適切な量が提供される事 情報を得るときは、以上の点に注意しましょう。
ある国が他の国を侵略した時、まず最初にする事は元からいる権力者の排除です。従って政治家は侵略者から身を守るために、有事について知り、備えておくのが通常であり、これをせずに軍や戦争を避けたり否定する政治家は、無知か間諜のどちらかとなります。
攻撃よりも防御の方がリスクが少ないので、防御のみしてればOKと思いがちですが、古来より防御のみで勝った戦いはほとんどなく、どこかの段階でリスクのある攻撃をしなくてはなりません。防御だけだとこちらが段々不安になるのに比べて、相手にしてみれば攻撃してこない敵ほど楽な事は無いからです。
情報戦においては「誠実、寛大」は厳禁となります。事実は道具に過ぎず、自分に都合の良い時は利用し、都合が悪い時は捻じ曲げ、隠蔽し、嘘をつく。戦いの本質は「騙し」であり、偽情報を如何に多くバラ撒くかが、勝利のカギとなります。
戦争は人間同士の「精神の削り合い」であり、どんな強敵でも恐怖におびえたりやる気がなくなれば、簡単に敗走してしまいます。そしてその精神を削る手段の一つが、「相手に罪悪感を与える事」です。相手の悪い部分を拡大し、声を荒げて、繰り返す。これらは戦いよりも安全で安上がりな手法となります。
戦いというのは矛盾しているもので、平和を願っても相手が攻めてくると意味がなく、相手が攻めてこないようにするには、こちらの言う事を強制的に聞かせるしかありません。従って本当に平和な状態にするには支配と管理が必要となり、平和主義に傾倒し過ぎると抑圧、独裁的になってしまいます。
外交で物を言う時に必要なのは軍事力であり、それが無い国は情報力が物をいいます。これは例えるなら、いじめでちょっかい出された時の対処として、相手より強い武力を持つか、学業で成績1番を取る事と似ており、それも持たない者は転校したり、遺憾であるといってじっと耐えるしかありません。
奇襲というのは決まれば格好良いですが、基本的には弱者の戦法であり、失敗する確率の方が高くなりがちです。これを成功させるには、手違いをなるべく避け、情報を良く精査し、撤収の時期と撤収方法を良く考えておくことが重要となります。これが不味いと、奇襲は容易く全滅する恐れがあります。
中国の格言に「流言は知者に留まる」というのがあります。デマとは賢き者が耳にしても、口には出さないからそこで止まりますが、愚者の間では際限なく広まるという意味であり、デマの拡散防止に、如何にリテラシーが大事かという格言でもあります。
おもしろい。
自衛隊の訓練施設から脱走する事を「脱柵」といいますが、今週号のサンデーに脱柵のやり方と捕まるパターンが乗ってて草。
一部の昆虫が、エサが少なくなると共食いをして、強い個体に栄養を集め種族の生き残りを図るように、人間社会も食料があまり取れなくなると、内乱からの独裁が多くなり、一部の人間たちに権力と栄養を集めようとする傾向にあります。人間は動物の一種であり、行動も生態もさほど変わらないといえます。
戦術の本質は「敵を知り、己を知る」ことに尽きます。これは相手の戦法や兵力を知ることだけではなく、歴史、文化、民族の特性など、幅広く知ることが必要となるので、相手を頭ごなしに否定したり、相手の事情を理解しない人は、戦術的に言えば弱者であるといえます。
射撃場で射撃をするとき、撃つ直前まで引き金に指をかけてはならないと言われますが、他にも以下の注意点があります。
早くこれになりたい。
動物は人に比べ野蛮と思われがちですが、同族同士で命のやり取りをすることはほとんど無く、たいてい危険な場合はすぐ逃げてしまいます。ところがアリや蜂などの巣や蜜、いわゆる「資産」を持つ生物は、人間と同じく同族同士で戦争をします。資産と格差は生物の闘争と、とても関係があるといえます。