526
自分が誰かを
どれほど気にかけているか
伝えるのは難しい
同様に誰かが自分の事を
どれほど気に留めてくれているか
確かめるのも容易ではない
足りなくはなく
過ぎることのないように
人を思えたらいいのに
527
テレビで
平原綾香さんの
Jupiterを
久しぶりに聴いた
とてもいい表情だった
もう何回歌っているんだろう
歌手にとっては
何度も歌う歌だとしても
聴く人にとっては
はじめての一回
たったの一回
最後の一回
かもしれない
彼女はその事を
よく知っている
そんな気がした
528
東京は
荒天の
贖罪の
ような朝
こんな
過ごしやすい日が
続くといい
うなだれたひまわり
風も涼しく
このまま夏は
醒めていくのかな
例えば
記憶にも残らない一日
そんな日が
案外平和なのかもしれない
529
「永遠のひとつ」
他の2曲含めて
それぞれタイプが違う
今回の僕のテーマは「距離」だった
その歌はどこから聴こえてくるのか
一人称であっても
ねぇ...という
呼びかけの距離
ねぇ...それだけで
生まれる関係性
それは田村ゆかりという声の
絶妙な魅力に思える
ミニマムでマキシマムな
キラーフレーズ
530
玉置浩二の提案で
坂本九さんの追悼の思いを込めて
星空におちた涙を作った
あれから毎年
8月12日はやって来る
33年経った星空
また今日も
531
悪意ある批判になっていないか
無自覚な批評になっていないか
無責任な助言になっていないか
不親切な忠告になっていないか
考える
考える
いつも失敗ばかりだ
世界は
鏡で
反響版だ
どんな言葉も
自分に返る
532
広島県の子供達の詩を元に
2011年「あの夏を忘れない」
という歌を書いた
今年被爆者の平均年齢が82才
その数も15万4800人余り
いつかその数はゼロになる
去年吉川晃司に
いつか見てもらおうと
「ヒロシマ最後の少年」
という歌詞を書いた
いつか そういつか
youtube.com/watch?v=uRTXxI…
533
534
535
Hey! Say! 7
やんちゃなヒーローのPVが届いた
25才の彼らが歌うには
少し若いかもしれないがPOPでいい
メンバーの岡本圭人君は
男闘呼組だった岡本健一君の息子さん
男闘呼組にも1990年一曲だけ
歌詞を書かせてもらった
父とも息子とも
28年経ってまた意味を持つ
536
GORO MATSUI SONGBOOKS Vol.10
2018.10.12 Open 17:30 Start 19:00
30周年を機に2011年から始まった作詞家松井五郎の作品集LIVE!!
10回をを迎える今回は作家デビュー以来の盟友Chageをメインに
ゲストにStardust Revueの根本要
gmarch.luna.weblife.me/album/pg136.ht…
jzbrat.com/liveinfo/2018/…
537
実は
歌う人が歌詞を
書く事が一番
いいと思ってる
作詞家が失業するのは
悪いことでもないかな
だからどこかで
その人の分身のように
書けたらと
能力や技術の問題ではなく
もっと深いところの意味で
538
田村ゆかりさんの新曲
「永遠のひとつ」情報公開
作曲の白戸佑輔さんとは
以前sg WANNA BE+の
作品でご一緒した
今回で2作目
ゆかりさんの作品では
若い世代との創作が多い
僕が仕事を始めた頃に
生まれた人たち
それって心が動く
tamurayukari.com/information/69…
539
天の川まで
氾濫したように
ひどい雨
人の都合で
この星は生きてない
それはわかるが
命まで
奪うのは
やめてくれ
540
田村ゆかりさんが
光GENJIを聴いててくれた
最後のシングルは「Bye-Bye」
デビュー曲やラストの曲に
関わることは
作家にとって意味がある
感傷と希望
少し複雑な気持ちで
書いた記憶がある
「勇気100%」は
ジャニーズのアーティストが
歌い継いでくれてるが
光GENJIがはじまりだった twitter.com/yukari_tamura/…
542
一月の寒い朝
書き上げた
その時はまだ
空想の光に
満ちていた
その歌が
ホンモノの夏を
呼び込む
TVアニメ「ISLAND」OP
田村ゆかりさん「永遠のひとつ」
youtube.com/watch?v=fnj9Qt…
544
テレビを点けた途端
突然流れてくる
自分の作品
偶然に意味はあるか
その歌を
書いていたあの夜
この未来を
自分はどれだけ
想像できただろう
「愛なんだ」
そうか
そうだったんだ
545
Hey! Say! 7の
忍たま乱太郎EDテーマ
「やんちゃなヒーロー」
8月リリースの
Hey! Say!JUMPのシングル
初回限定版のc/wに収録
テレビではショートバージョンだったので
完全版を聴いてもらえる
この歌もやっぱりエールだよ
頑張ってるみんなに
546
バンドやグループには
特殊な絆がある
楽しい時苦しい時を
一緒に過ごしてきた関係は
簡単には断ち切れない
選択する道は
どれも険しく思えて
それでもそれが
正しい選択だと
自分達に言い聞かせ
前に進む
その時せめて
歌が力になってくれと
祈るばかり
547
季節めぐるたび
窮屈になる靴
僕らはなぜ
大人になるのかな
たぶんまちがうことだって
それで終わりではないんだ
くじけながらまたはじめて
二度と来ない瞬間歩いていくよ
「愛は味方さ」
この歌は「勇気100%」の
アンサーソングかもしれない
548
なぜその人と
出逢ったのか
ただ一度の接点が線になる
Chageのベスト盤
「音道」を聴いていたら
不思議な気持ちになった
同郷でも同窓でもないのに
人生の深い部分で関わる事になる
更にその先に生まれた
たくさんの邂逅
紙一枚ペン一本から
始まったって
やはり凄いな
549
月がどんなに明るくても
自らが発光してるわけではない
14日は新月
月のない空を闇が埋める
そしてまた明日から
月は満ちてゆく
自分が何者であるか
わからなくても
光を当ててくれる
誰かがきっといる
550
鏡がなかった時代
人は自分を
なにに映して
自分を見たのだろう
自分を知るためには
他者が必要だったはずだ
言葉だけてなく
表情やぬくもりも
現代は自分を確認する
ツールに満ちている
なのになぜ自分を
見失う人が
こんなに多いのか