451
松井一郎さんの
ニュースが流れると
SNSで
松井五郎と
間違えてる人が
意外といる
僕は大阪の知事でも
なかったし
維新の会でもない
くれぐれも
452
ずいぶん
思い出していなかった
歌のことを
誰かがSNSに
書いてくれていたりする
あゝこの人は
自分の人生の数分間を
僕にくれたのだと
実感する
そして
それ以上に
価値のあることが
あるだろうかと
ただ思う
453
空席にはじきに
誰かが座る
記録はいつか
誰かが塗り替える
でも
記憶は
誰かでは
だめなんだ
その人でなければ
だめなんだ
454
西城秀樹さんの新譜が発売される。97年にYOSHIKIさんと書いた「moment」も入る。秀樹さんにはお逢いしたこともなく、ご縁も一曲だけだけど、タイトルが示すとおり大切な「瞬間」を形に残してくれた。その人生のたとえ数分でも自分の書いた言葉を歌ってもらえる。それを奇跡と言わずなんと言おうか。
455
456
例えば街で
すれ違った人の
髪の香りに
記憶が蘇る時がある
歌にもそんな力がある
五感に繋がっているような
そんな歌を作りたい
体温や彩や
ただ聴覚だけに
留まるのではない言葉を
つかまえたい
457
あの日
最後のBOØWYを
見届けなかった後悔
近年BOØWYアイテムが
リリースされるたび
ちゃんと聴くべきだった
Dreamin'が聴こえてくる
その永遠に届かない氷室京介の声
それはいまでも少し痛い
458
やりたい事のためには、やりたくない事もたくあると覚悟しないと。夢は現実に近づくほど難しくなる。時として夢が叶う事と覚める事は似ていたり。なにかになるより、なにかでい続ける事の方が苦しい。それでも、と思える心があれば。未来はわかってくれる。
459
歌唱力があるが故に自分の形を見つけられない人がいる。一方で、若くしてしなやかな形を既に持っている人もいる。どんな力も得ることに越したことはないが、それをただ技術としてだけコントロールできてもだめなのかもしれない。醜い傷さえもさらすことで湧き上がるもの。人はきっとそこに喝采を送る。
460
田村芽実さんに
「体温」
という歌を
書きました
はじめて
というのは
二度はない
その声は
言葉に
どんな
命を
与えてくれるのか
また
素晴らしい
邂逅
youtube.com/watch?v=5iHgOQ…
461
仕事として歌詞を書く前は、レコード会社のディレクターに歌詞を見てもらいに行く度、ヒットしてるものを手本にと言われた。そんな時に誰とも違う世界観でと言ってくれたChage&Askaのプロデューサー。遠いと思っていた場所に扉はあった。人と違うことを怖れない。いまでも肝に命じて。
462
ジャニーズのアーティストは
みんな多忙ゆえに
ほとんどお逢いする機会がない
そんな中で
タキツバの翼くんとは
打ち合わせした事がある
SexyZoneはラジオ局でご挨拶を
一番最初はV6だった
1996年の玉置浩二のライブに
ドラマで共演してた井ノ原くんと
メンバーが何人か
愛なんだはそこから生まれた
463
今年も「V6の愛なんだ」放送だ
毎年力を貰える
音源を整理してみたら
「愛なんだ」は
3バージョンあった
同じ曲のバージョン違いは
僕の作品では珍しい
SingleとAlbum Ver.
それにRemixがある
そして玉置浩二のセルフカバー
この曲は書いた日の事を
よく覚えてる
1996年30歳台最後の年
464
命はひとつ
その命と
向かい合うと
決めた人がいるなら
どうか神様
その人に
力を貸してください
たぶんそれは
優先順位の高い
あなたの仕事だ
465
準備なく口にする言葉で、その人の本質が見え隠れする時がある。撤回したからといってなかったことにはできない言葉もある。言葉を扱う者として、ペン先がどこに繋がっているか、ちゃんと目を開いていないと、大切な事を見失う。
466
青山劇場が改修され残るらしい。少年隊の「PLAYZONE」を思い出す。公演のための作品も何曲か書かせてもらった。歌にとって劇場はオーディエンスとの距離を測れる重要な場所だ。歌が言葉がちゃんと届いているか。100人と1000人のキャパでは、声の響きが違う。言葉も同様に。また新しい物語が生まれる。
467
歌がただモノのように
消費されていくこともある時代で
歌がそのアーティストに寄り添って
成長していくのを感じるのは
作家にとってこの上ない喜びだ
仕事である以上数字は無視出来ないが
数字には現れない価値観も信じていいはず
たとえ青臭いと言われようと
468
1984年だったかな
確か新宿
CHAGE and ASKAのライブ
玉置浩二と観に行った
「MOON LIGHT BLUES」を
浩二の飛び入りで3人は歌った
まだ僕らは20代
自分の運命を変えた3人の姿は
いまも脳裏に焼き付いている
時は流れる
どこへかはわからなくても
時はかならず流れる
469
どこをどう歩けば正しいのか
そんなことはわからない
間違えたら後悔して
うまくいったら欲も出て
それでも時を刻む命はひとつ
なんでもない瞬間でも
誰もが心を決めている
自分以外に
自分の人生の
主役はいない
470
嵐のニュースは驚いた。SMAP、 TOKIO 、タッキー&翼 …みんないつかは大人になる。そのメンバーの一員であることと、ひとりの人間であることの狭間で、時間は容赦なく変化や進化を求めてくる。ただ、歩いて行く道がひとつではなくても、歩いてきた道はひとつ。それはきっと支えにもなる。
471
472
誰も歩いてないところを
歩くのは勇気がいる
その先がどうなっているか
それは正しいのか
例えば誰かと同じ道を選んでも
歩幅が違えば
それは違う道になる
なら誰とも違う方角に
一歩踏み出してみるのもいい
それがなんになるか
わからないから
行く意味というのもある
473
CHAGE and ASKA
デビュー40周年か
「ひとり咲き」は
印象的だった
後に詞を書く事になるとは
夢にも思わなかった
当時のポプコンは
関西や九州勢が強かった
20代の入口
なんになるがもわからなかった
自分と比べたら
C&Aの視線はしっかりと
未来を見ていた気がする
474
Eテレの番組で
King & Princeが
勇気100%を歌っていた
2019年最初に聴く
自分の作品
暦の節目は
それほど意識しないが
去年末からの様子は
少しいつもと違った
歌が消費だけされないために
どうすべきか
またペンの先に問う
475