601
~のようなと
直喩での比喩なら
わかりやすいが
隠喩が過ぎると
時々意味がわからないと
指摘される
これがなかなかはがゆい
つい説明的になるのを恐れて
乱暴な比喩も多用してきた
いま思うと
玉置浩二も氷室京介も
ずいぶん冒険を
受け入れてくれたと思う
602
Chageのライブがはじまった
ツアータイトルに
遠景という言葉が使われている
実は新しいシングル
たった一度の人生ならばの原題
この言葉を
なぜChageは使ったんだろう
遙かな先になにかを見ているのか
自分のバックボーンを
確かめようとしているのか
ライブが楽しみだ
603
アイドルであれ
バンドであれ
人生はひとりにひとつ
そこで出逢った誰かと
運命を共にする
ただ思いとは別に
道を分かつこともある
いつか道が再び
交わる理由があるとすれば
それはやっぱり
歌なんじゃないか
一緒に残してきた歌
誰かが望んでいる歌
歌には人を繋ぐ力がある
604
それはきっと
雨中を歩くようなもの
一度負った荷は
いつのまにか
その重さを増してゆく
下ろしたくても下ろせない
いま生きている自分が
なにものかに
生かされているというなら
夢を生きるということは
なんて残酷なことなんだろう
605
抽象でもなく
具象でもなく
挑発と
混沌と
言葉では表せないこと
意味からの解放
誰とも違うもの
否定も怖れず
時には文法さえも無視して
見えないものをどう捕らえるか
そんなことばかり考えて書いていた
玉置浩二の声がなければ
成立しなかった
思い知らされた
二日間
606
小説は
数時間から数日
映画または
演劇なら
約2時間
音楽は
5分足らず
人生が
変わるかもしれない
所要時間
607
今夜の横浜港の風は
ひどく冷たくて
とても散歩には
向いてなかった
早めに着いたものの
結局caféに
2018年最後のライブは
ソン・シギョンさん
心暖まる声
冬の帰り道に
よく似合う
一緒に作った何曲か
答えと未来を
見せてくれました
608
ほこりと
おごりを
見誤ると
痛い目にあう
自信は謙虚さと対で
はじめて力になる
609
いい結果が出ない時
試されてるなと思う
心が折れて
なにもする気が
起こらなくても
それでも詞を書けるか
自分を苦しめるものの中に
自分を救うものは潜んでいる
610
カラオケバトルの
テーマ曲書かせて頂いたご縁で
テレ東プラスのインタビューを。
よかったら。
tv-tokyo.co.jp/plus/entertain…
612
1981年2月
まだ寒い日だった
店に並んだはじめての作品
「熱風」を手にした時
喜びと同時に感じたのは不安だった
未来はどこに向かうのか?
レコードに針を落とした
逆巻く波は吠え 船出の時がきた
ASKAはそう歌い CHAGEの声が重なる
24才だった自分に
いまなにを伝えよう
613
iTunesを回遊していたら
宮野真守君の新譜を見つけた
昔「鋼鉄三国志」の
キャラソンでお逢いした
その後彼の2枚目のシングルに収録された
「Garnet」という曲の作詞を
まだ自分の世界観を
模索してる時期だったと思う
「望まれる誰かでいるなら
この世界は 光 与える」
このフレーズはよく覚えてる
614
平成ウルトラマンの
テーマのひとつは
共生共存だったと思う
排除や殺戮ではなく
「違う」ということを
どう尊重するか
ただウルトラマン
コスモスの主題歌を
書いた2001年
911が起こった
あれから19年が経った
世界はどうなって
いくのだろう...
utamap.com/showkasi.php?s…
615
親友のお母様が亡くなられた
いつかが訪れることが
仕方のないことだとしたら
人はその時の意味を
受け入れなければならない
自分に与えられたものがなにか
自分の分とは
本来の性質を意味すると言う
ふと自らを分け与える
つまり自らの役割という意味も
あると思った
それは父と母からの
教えなのだ
616
久しぶりに
ソン・シギョンさんと再会
レコーディング以外で
はじめて彼が歌う姿を観た
作品や表現力は
色々と試みることができるが
声はその人だけに
与えられた宝物
そしてその声と出逢えることは
詞にとっても幸福なこと
617
NHKラジオ深夜便の
レギュラーゲストに
なって3年目
その前の時間帯が
Sexy Zoneの番組だ
2012年に書いた
「Lady ダイヤモンド」
メンバーの年齢も
まだ12才~18才だった
いつまでも歌える歌もいいけれど
その時代に一番似合う歌もいい
眩しい時間の証のように
618
たとえどんな条件でも
そのアーティストの
代表曲になるようにと
そういう気持ちで
作品を書いていたい
現実は厳しいけれど
「思う」力の強さは
なにかを変える
変わらなければまだ足りないと
そう言い聞かせて進まなければ
結果はついてこない
619
GORO MATSUI SONGBOOKS Vol.10
2018.10.12 Open 17:30 Start 19:00
30周年を機に2011年から始まった作詞家松井五郎の作品集LIVE!!
10回をを迎える今回は作家デビュー以来の盟友Chageをメインに
ゲストにStardust Revueの根本要
gmarch.luna.weblife.me/album/pg136.ht…
jzbrat.com/liveinfo/2018/…
620
できないことは
想像すらできない
思いつくということは
できることのはじまり
621
野島健児君のイベントに伺った
彼は流動体だ
ひとつの型に収まりきらない
エネルギーを感じる
表現者にとって安定は衰退でもある
形にならないかもしれない
不安があっても
手を下す勇気を持つこと
「野島健児」という冒険は
なかなか面白い
622
とんねるずの
「みなさんのおかげでした」終了
お疲れさま!!
「情けねぇ」よかったな
久しぶりに二人が歌う姿を見ていたら
「みなさんのおかげです」の頃書いた
「星降る夜にセレナーデ」を思い出した
玉置浩二の作曲
時代が魔法にかかったような80年代
youtube.com/watch?v=3ftyAf…
623
8月に工藤静香さんの新譜が出る
出逢ってから30年近く
ほんとうに多くの作品を
書かせてもらった
今回もまた新たな作品作りに
参加出来たことはほんとうに嬉しい
そして更に
松井五郞×玉置浩二の新作を
工藤静香が歌うという
僕の作家としての
夢の実現
生きていてよかった
624
田村芽実さんに
「体温」
という歌を
書きました
はじめて
というのは
二度はない
その声は
言葉に
どんな
命を
与えてくれるのか
また
素晴らしい
邂逅
youtube.com/watch?v=5iHgOQ…
625