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#おかえりモネ 身体がともにいられないことと、それでも相手を想う気持ちが変わらないことを周到に描き続けたこの朝ドラは、やっぱりコロナ禍の下で幸福ってどんなものか問い続けた到達だと思います。何かの人生の不条理、災害や不幸に対して、人は次はそれを超えたいと願う。
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#青天を衝け この大河だと不平士族の反乱を『そっか…仕事ないのか…政権交代して仕事切られて再就職先ないのか…暴れちゃうな…デモっちゃうな…それで雇用創出で戦争すっかなのか…』って繋がってくる。栄一が静岡の経済を気にしてたりするから分かる。同じ幕末でもここが実感できない作品多い。
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#青天を衝け 大河の長期的スパンと配役の豪華さを持ちながら、この物語の面白さの核は異質で、名場面は藍の買い付けであり、貨幣の印刷であり、株式相場であり、郵便の一通であるという。戦や人事抗争だけが物語の面白さではないと教えてくれたこの大河、見事です。
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#青天を衝け 篤太夫の名を捨てるんじゃなくて、篤太夫として仕えた相手はただ一人、それは永久欠番ということなんだと思う
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#鬼滅の刃 この漫画ね、最初から最後まで「負荷が限界超えたら人は壊れて取り返しつきません」をきちんと描いてるので、そこが辛くもあり好きなのね。心はどこまでも強くなるけど入れ物は壊れるよ、大事にしようねって、この物語で育つ世代に伝わるといいなと思ってます。
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#おかえりモネ 凄いぞ!「どうしたの」どうしました?じゃない、このたったの五文字一言で、この人の中で何かが確実に一線超えたって、ずっと見てる私たちにはわかるんです。これが15分を毎週5回繰り返す時間枠の底力。
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#おかえりモネ かわいそうでもいい、同情でもいいからって、りょーちんの最後の武器だったよね。「それで救われる?」一刀両断だった。なるべく苦しませず綺麗に斬った。それでいいんです。
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#青天を衝け かつて、私は輝きがすぎるのだと腹心の部下だけにもらした慶喜様は、過激派の部下の暴走で何度となく重臣を失ってきた慶喜様は、自分が何か言葉を発して、意図しない意味に受けとられて火に油を注いだらと思えば、もう誰にも何も語れなかったのではないかと思うわけです…
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#青天を衝け 今日の回ずっと、現代の私達が後年徳川慶喜という人物について「なぜ?」と感じることそのまんまで、多分次週からその答え合わせをするのだと思う。栄一がパリにいることを逆手に疑問点を整理しています。少なくとも慶喜様の直接の言葉を聞かねばと思ってしまう。本当に巧みな構成です。
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#いだてん 改めて再見すると、「全部あるな」って驚きませんか。近づいてわかること、善悪、美醜、全部ある。私はそのことに驚きゾワゾワします。宮藤官九郎は、史実や資料を噛み砕き、彼自身の中に「全部」を取り込んでこの物語を書いたんだと今改めて分かります。
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#大豆田とわ子と三人の元夫 一人で生きること、苦しみながらも仕事して生きていくこと、他者を許して責任を引き受けて大人であること。それらを「素敵なこと」として提示するフィクション作品は今までこの国のテレビにはほぼ無かったと思います。未踏の一歩たる素晴らしい作品でした。大きな拍手を!
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#青天を衝け 多大なるミスを不問にしてもらった猪飼様がやらかし気味の若いのをしっかり庇い、雇った本人、後ろ盾がいなくなっても放り出さないからここで仕事してねって、ほんと一橋家ホワイトすぎて泣ける
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#青天を衝け 桜田門外も坂下門外の大橋塾の描き方も、円四郎の暗殺も。自己批判のタガの外れた組織の暴走と、テロの罪悪についてここまで繰り返して噛んで含める大河は今後まで含めて稀有ではないかと思います。そして常に主人公を「一歩間違ってたらお前もこっち側」と描く緊張感もお見事!
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#青天を衝け あの、やっぱり大森美香さんの「わかりづらいもの(幕末政治史)をわかりやすく」の力は凄いと思います。複雑なものを「本来はもっと複雑だけどね」と暗に示しつつ、分かりやすく形に落とし込む。エピソードの取捨選択と人物造形の両方が揃ってないとこれは。
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#青天を衝け 宿舎、貸してくれた鍋の購入費、新入社員を探してまで振る舞われる酒。一橋家中ってどういうところか、細かく積み重ねて見せてくれますね。
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#青天を衝け 栄一と喜助、いわばインターンで入った会社の社員証持ってうろつき回って、その名義でメール送信(しかもCCで)しちゃったわけだ、なんたる迷惑千万、でも円四郎(会社の役員)は「まあ本採用すっから問題ねぇわ、しっかり働けよな」っていう。
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#青天を衝け 攘夷攘夷って騒いで故郷を出て行く若者の、身勝手さとかしょうもなさとか、でも出て行ってしまう衝動の熱さとか、仕方なく見送る親の切なさとか、ここまできちんと解るように描く大河はないかもしれん。こんな若者、日本中に無数にいたんだ。そして名前が残ったのは一握りの中の一握り。
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#青天を衝け 安政の大獄の根っこが、蔑ろにされた青年の怨嗟に文人ゆえに強く共感しすぎた男の復讐の代理執行であったり、田舎の青年の功名心の高まりが周囲につられるさまとか、「どうしてそうなるか」にきちんと想像力の色がつくだけで、わかりづらい幕末が格段にわかりやすくなるんだなぁ…
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#青天を衝け 震災や疫病やメンタルヘルスの問題を絡めて描くことで、現代と幕末でも人の生き様が同じようにリンクしてるって自然に感じられるのですよ。政治思想の立ち位置、スピリチュアルへの距離感、家族観。
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#麒麟がくる 鉄砲、壁の修復、治療院。いろんなことを「それで、その美しい信念の実現にはいくら金かかるの?」と問いかけて描いてきたこの大河の最終盤。「それで、そのお綺麗な信念はいくらの金になるの?」の問いかけ。オセロがひっくり返るようだ。鳥肌ものだ。
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#麒麟がくる 現実主義に見えた伊呂波太夫、実は「推しの生きる世界は清らかで安全であってほしい」と願いドボドボ貢ぐ強火担
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#麒麟がくる 三淵殿がやっとタニショーさんらしさ全開で調略パワー発揮と思ったら、出力が強すぎで真っ黒だった件。後日爽やかに挨拶に伺って、更に黒さマックス。密議のあの場に正義感の強い藤孝も十兵衛も呼んでないのも実にマットブラック。
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#MIU404 志摩に頭の傷を拭いてもらう菅田将暉さんの黒々とした瞳、美しかったね。虚無の煌めきだったね。それの虚無の煌めきを覆って「あんたたちの物語には乗らない」と言い切る幕切れ。見事。
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#MIU404 ここまでずっと、桔梗ゆづるが何故管理職なのか、細部まできちっと描かれてるのが地味ながら見事なとこ。麦の捜索中、桔梗は常に冷静を保ってた。テンションがフィジカルや環境で上下しないのは管理職の第一の条件。そして常に未来を見据えたビジョン。そりゃ出世する。
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#MIU404 やっぱり野木さんの中で、人の善悪は49%と51%くらいで悲観論寄りなんだと思う、その2%の差を、誰と出会うか・出会わないかの運で揺さぶるのが4機捜の物語なんだと思う