母が田舎に墓参りに行きたいと嘆くのを「今はやめよう」と宥め、せめてもとグーグルストリートビューで田舎を見せたら、予想以上に詳細に風景が再現されていて、おまけに母の妹が農作業してるとこも写ってて、とても母は喜んだ。こんな時節だけど、こんな時代ならではの喜びもあるなと思った。
#麒麟がくる 第一声が「褒めてくれるか?」ですよ…辛いよ、哀しいよ、この自己評価の低さ…こんな切なくてみずみずしい信長を、ベテラン中のベテラン脚本家さんが描き出すんですよ…凄いですよ…
#MIU404 人生で若くして一度死の淵を覗き込んだひとに、死んでもいい男の役を振るとはまた壮絶ですよ
三浦春馬さんの死に、どうしてと知りたくなるけれど、もう一度自分に言い聞かせる。その人にはその人の人生の理由がある。近親者や友人でもない私は、この先、ただ静かに悼み、好きだった演技や素敵な笑顔をたくさん覚えておこうと思います。いずれも私の大好きな作品です。忘れようもありません。
この先どんな人生になるか分からないけど、250円で美味しいものが作れるなら、気持ちの持ちようでそんなにひどい人生にもなるまいとその時すがるように思った。実際には私の人生はそれで終わらず、良いことも悪いことも沢山起きてまだ生きている。今も時々スコーンを焼く。
いまアラフィフですが、30代後半で私の人生終わったなって思うことが起きて、その知らせの時にスコーン焼いてて、メソメソ泣いてる最中に焼き上がった。泣きながら割って食べた焼き立てのスコーンは美味かった。粉とバターと牛乳と、原価を計算して8個で250円ほどだった。
ポテサラも餃子も旅館飯も、TLで異議と怒りの嵐が荒れ狂った後、皆さんの素敵レシピや自分が美味しかった旅館の思い出とかがわーっと出てきて浄化されるの、腐海が水を浄化するナウシカの世界みたいでTwitterだなーって思う
#MIU404 ガマさんを止められた最後のタイミングは、伊吹は機捜に配属されたばかり。志摩という相棒を救う一歩を踏み出したところ。誰かを救えなかった、でも別の誰かを救った。誰に出会うか、出会わないか。
#MIU404 やっぱり野木さんの中で、人の善悪は49%と51%くらいで悲観論寄りなんだと思う、その2%の差を、誰と出会うか・出会わないかの運で揺さぶるのが4機捜の物語なんだと思う
#MIU404 ここまでずっと、桔梗ゆづるが何故管理職なのか、細部まできちっと描かれてるのが地味ながら見事なとこ。麦の捜索中、桔梗は常に冷静を保ってた。テンションがフィジカルや環境で上下しないのは管理職の第一の条件。そして常に未来を見据えたビジョン。そりゃ出世する。
#MIU404 志摩に頭の傷を拭いてもらう菅田将暉さんの黒々とした瞳、美しかったね。虚無の煌めきだったね。それの虚無の煌めきを覆って「あんたたちの物語には乗らない」と言い切る幕切れ。見事。
#麒麟がくる 三淵殿がやっとタニショーさんらしさ全開で調略パワー発揮と思ったら、出力が強すぎで真っ黒だった件。後日爽やかに挨拶に伺って、更に黒さマックス。密議のあの場に正義感の強い藤孝も十兵衛も呼んでないのも実にマットブラック。
#麒麟がくる 現実主義に見えた伊呂波太夫、実は「推しの生きる世界は清らかで安全であってほしい」と願いドボドボ貢ぐ強火担
#麒麟がくる 鉄砲、壁の修復、治療院。いろんなことを「それで、その美しい信念の実現にはいくら金かかるの?」と問いかけて描いてきたこの大河の最終盤。「それで、そのお綺麗な信念はいくらの金になるの?」の問いかけ。オセロがひっくり返るようだ。鳥肌ものだ。
#青天を衝け 震災や疫病やメンタルヘルスの問題を絡めて描くことで、現代と幕末でも人の生き様が同じようにリンクしてるって自然に感じられるのですよ。政治思想の立ち位置、スピリチュアルへの距離感、家族観。
#青天を衝け 安政の大獄の根っこが、蔑ろにされた青年の怨嗟に文人ゆえに強く共感しすぎた男の復讐の代理執行であったり、田舎の青年の功名心の高まりが周囲につられるさまとか、「どうしてそうなるか」にきちんと想像力の色がつくだけで、わかりづらい幕末が格段にわかりやすくなるんだなぁ…
#青天を衝け 攘夷攘夷って騒いで故郷を出て行く若者の、身勝手さとかしょうもなさとか、でも出て行ってしまう衝動の熱さとか、仕方なく見送る親の切なさとか、ここまできちんと解るように描く大河はないかもしれん。こんな若者、日本中に無数にいたんだ。そして名前が残ったのは一握りの中の一握り。
#青天を衝け 栄一と喜助、いわばインターンで入った会社の社員証持ってうろつき回って、その名義でメール送信(しかもCCで)しちゃったわけだ、なんたる迷惑千万、でも円四郎(会社の役員)は「まあ本採用すっから問題ねぇわ、しっかり働けよな」っていう。
#青天を衝け 宿舎、貸してくれた鍋の購入費、新入社員を探してまで振る舞われる酒。一橋家中ってどういうところか、細かく積み重ねて見せてくれますね。
#青天を衝け あの、やっぱり大森美香さんの「わかりづらいもの(幕末政治史)をわかりやすく」の力は凄いと思います。複雑なものを「本来はもっと複雑だけどね」と暗に示しつつ、分かりやすく形に落とし込む。エピソードの取捨選択と人物造形の両方が揃ってないとこれは。
#青天を衝け 桜田門外も坂下門外の大橋塾の描き方も、円四郎の暗殺も。自己批判のタガの外れた組織の暴走と、テロの罪悪についてここまで繰り返して噛んで含める大河は今後まで含めて稀有ではないかと思います。そして常に主人公を「一歩間違ってたらお前もこっち側」と描く緊張感もお見事!
#青天を衝け 多大なるミスを不問にしてもらった猪飼様がやらかし気味の若いのをしっかり庇い、雇った本人、後ろ盾がいなくなっても放り出さないからここで仕事してねって、ほんと一橋家ホワイトすぎて泣ける
#大豆田とわ子と三人の元夫 一人で生きること、苦しみながらも仕事して生きていくこと、他者を許して責任を引き受けて大人であること。それらを「素敵なこと」として提示するフィクション作品は今までこの国のテレビにはほぼ無かったと思います。未踏の一歩たる素晴らしい作品でした。大きな拍手を!
#いだてん 改めて再見すると、「全部あるな」って驚きませんか。近づいてわかること、善悪、美醜、全部ある。私はそのことに驚きゾワゾワします。宮藤官九郎は、史実や資料を噛み砕き、彼自身の中に「全部」を取り込んでこの物語を書いたんだと今改めて分かります。
#青天を衝け 今日の回ずっと、現代の私達が後年徳川慶喜という人物について「なぜ?」と感じることそのまんまで、多分次週からその答え合わせをするのだと思う。栄一がパリにいることを逆手に疑問点を整理しています。少なくとも慶喜様の直接の言葉を聞かねばと思ってしまう。本当に巧みな構成です。