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ゲームの楽曲がオリンピックの入場行進で使われて、多くの人がおぉ!っとなった。「何の役に立つの?」「価値があるの?」と問われ続けてきたゲーム。これが答えだ、と思う。
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エースコンバットの無線では「ほめる」ことが大切ですが、「すごいぞ、お前はエースパイロットだ!」と直接的に言っても心に響かないので、手を替え品を替え間接的な言い回しで褒めます。例えばミッション7ではこんな感じ(続く)
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「俺がお前を叩いたのは、クリエイターになった時に誰かから叩かれても心が折れないよう鍛えるため」理論を擁護してる人がいますが、モラハラをセクハラに置き換えればわかるかも?「俺がお前を触ったのは、アイドルになった時に誰かに体を触られても心が折れないよう鍛えるため」……ダメでしょ?
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エースコンバットの無線台詞の書き方について。
例えば「うわ! 敵からの爆撃だ!!」より「はい! 敵の爆撃と思われ…(爆発音)」の方がベターです。というのも「どんな状況で」「誰に何を伝えようとして」「無線を使っている」のかが想像できるからです。
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エースコンバットには一定条件下でランダムにボイスを再生する仕組みがあります。例えば大空戦の中に飛び込むと「くそ!敵機に腕のいいヤツがいる」「味方機がどんどん減ってく!」「単独で飛んでる機を狙え」等の無線が次々聞こえます。この台詞を考えるのがランダムゆえ案外難しい(クセがある)。
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ゲームとストーリーが融合して最高の感動が味わえるゲームを作りたい。そう思った原体験の1つが『ゼルダの伝説 風のタクト』です。ゲーム冒頭、リンクが盾を手に入れるにはおばあちゃんから受け取らないといけない。でもおばあちゃんは、リンクが盾を手に入れれば旅立ってしまう事を知っている。
7
しかし対潜水艦戦って制約多くてお話作るのは大変でした。
A「どうしたら戦闘機対潜水艦の話を面白くできますか?」
B「通常、戦闘機は潜水艦と戦いません」
終
制作・著作
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バンナム
……とならないのがエースコンバットでして(笑)。
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ガンダムの「めぐりあい宇宙」を久しぶりに視聴したんだけど、カムラン検察官にかつてなく感情移入してしまった。普通の民間人として、可能な限りリスクしょってホワイトベースを守ろうとしてくれてる。本気なんだよこの人は。わかってやってよミライ少尉…。
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「エースコンバット初体験の人でもVRだとうまく操作できる」という事実、これ即ち飛行機操作で1番初めにぶつかる「機体をロールさせてピッチを上げると旋回する」という概念がVRだと直感的に伝わるって事。これ全エスコン開発者が驚いたと思う。
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「役に立たなくても芸術じゃなくても人生において楽しいと感じる時間を増やせるならそれは価値がある」
twitter.com/kito_mas/statu…
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「作家にリテイク出した時に言ったとおりに直しただったらガッカリ」というツイートを見たのだけど、それは「これ以上話しても理解し合えないし、力関係はそっちが上で突っぱねる事もできないんで言われた通り直します。これで勘弁して下さい」という意味であって編集者(監修者)の敗北ですよね…。
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それでもおばあちゃんは持っていきなさいと言う。コントローラーのボタンを押して台詞を送りさえすれば盾が手に入るのに、それをしたくないという気持ちになる。何の障害もないのに。ゲーム的には盾をもらうのは嬉しい事なのに。何だろうこの自分の指にかかる抵抗感は。これがゲームにおける物語の力。
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小説や映画だったらここまで心動かされなかっただろう。そう思ったのも印象深かった。それはゲームだからできるんだなあと。盾を受け取って「チャラララ〜」というSEとともに盾を掲げるリンクが、眉をしかめているのもよかった。きっと今、自分もこんな顔をしてるんだろう。
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ロングキャスターの「サンドイッチとハンバーガー」ですが、あれははじめ私が素で間違えてて、チーム内から指摘され、「さっきはサンドイッチって言ってなかったか?」「どっちも俺の好物だ」と強引に修正したものです…という嘘のようなホントの話。
#エースコンバット7 #ace7
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フロムのお祈りメールでダクソ作った件(これで検索に引っかかるらしい)ですが、なぜメールを公開してはいけないのか分からない派です。守秘義務なんて無いですよね。マナー?
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私も「ゲームデザイナーならゲーム遊んどけ」と思う派。「破天荒人生で経歴がユニーク」「前職広告代理店でプレゼンめっちゃ上手い」みたいな理由で入社したゲーム制作未経験ゲームデザイナーの方が私は警戒してしまう。
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「中世ヨーロッパ風ファンタジー世界観」が「現代の時代劇」とは言い得て妙だと感じます。ある程度の幅の世代がどういう世界観なのかコンテクストを共有しているので、「世界観はわかった。で、どういう話?」と話が早い。
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(ミハイ(敵エース)が出てきて逃げ出す懲罰部隊)ワイズマン「一部444の機がアウトバウンドしてる。どういうことだ」バンドッグ 「損傷した機体を離脱させただけだ。使えるやつだけ残す」→(使えるヤツって俺のことね)
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「俺の頭の中にある正解をお前が探せ」というやつが最悪なのはよく知られていますが、「俺は確かにこう直せと言ったが、その通りに直すのは実は正解ではない。俺の指示を超える正解をお前が探せ」も最悪だ。
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自分が作るゲームでも、プレイヤーにこんな体験をさせたい。この『風のタクト』での原体験は、今でもゲーム制作のモチベーションになっています。
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他のミッションでも間接的にほめる事を基本としてます。現実世界でも、面と向かって褒められるのも嬉しいですが、「あの人お前のこと褒めてたよ」と聞くともっと嬉しいものですからね^^
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ミハイ「しんがりは2機だ。腕の良いほうを私がやる」→(プレイヤーの方にくる)→(腕の良い方って俺か!)
(プレイヤーがミサイルをかわす)ミハイ「(味方機に)ミサイルがはずれた。当てるつもりだったんだがな」→(一発必中のミハイのミサイルをかわす俺スゲー!)
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A-10がトレンドに…いや軍用機の名前がトレンド入りするはずない、どうせ私の知らない韓国のアイドルグループの名前とかなんだろ?とか思ってたら、本当にあのA-10だった。横田基地に来てたんですね。
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例えば「味方がどんどん減っていく」みたいな台詞が開始早々に再生されると違和感がある。だってお互いまだ損害が出てないから。なので、再生条件を空戦の序盤と後半に分ける。「味方が減った」系は後半。「単機を狙え」は前半。「腕のいい奴がいる」はしばらく戦わないと分からないから後半。
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なので細かい工夫として「ダガー2が撃墜された! くそ、あいつに何機墜されてるんだ!」みたいな台詞にして、味方への報告ののち思わずもれた感情的な独り言が(無線のスイッチを押したままだったので)無線に流れた…という感じにすることもあります。