1751
自分よりも他の誰かの方が、相手を幸せにできるのではないかと悩んでしまう人が、いじらしいです。相手ならば自分以外の人間を選ぶことができて、その人こそが運命かもしれないと、見たこともない存在に怯えて。「もっと自惚れてよ」と、優しく叱られてどれだけ大切かと語られて説き伏せられたなら良い
1752
普段は甘やかすようなことを口にしない人が不意に見せる優しさ、ぐらっときますね。相手はなんとも感じないだろうと思って「あー!疲れた!めちゃくちゃ疲れました!」と吐き出していたら突然頭を撫でられて、思わず顔を見つめると「よく頑張ったな」と微笑まれて。何も返せず、固まって赤くなれば良い
1753
苦しくても泣けない人の悲しさに惹かれます。つらいことがあっても泣かないどころか笑顔を深めるばかりだから、恋人が「苦しい時には泣いてよ」と言う内に自分こそボロボロ涙をこぼしてしまい、泣けない人はその涙に口付けて「ごめんね。ありがとう」と優しく言って、さらに泣かせてしまったら良いです
1754
初恋の面影を追い、似た人ばかり好きになる人の歪みに惹かれます。勘の鋭い似た人に「君は本当は誰が好きなの」と尋ねられて一瞬固まったり、何も知らない初恋の人に「君が選んだ人は素敵な人だろうね」と微笑まれて「素晴らしい人だよ」と返す声が掠れるような、一抹の背徳感を抱えていたらなお素敵
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閉鎖的な関係の2人にこそ、頭を撫でて欲しいですね。立場が上の人間が「よく頑張ったね」と笑って相手の頭を愛おしげに撫でて、立場が下の人間は進んでこうべを垂れて指の感触に肌を真っ赤に染め上げる。一見優しい愛情表現に見えるのに、独占欲と支配欲を絡めても違和感がないところが素敵な行為です
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可愛げがないと言われてきた人が初めて「可愛い」と褒められて「嘘だ」と思わず否定するも相手は諦めず、それからなにかにつけて「可愛い」と褒めるようになったから次第に慣れてきて「今日も可愛いね」と言われて「はいはい」と愛のあるそっけなさを見せるようになる一連の流れが可愛くて好きです
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普段は、笑ったり怒ったりと表情が忙しくて口もうるさい人が、色めいた空気になった途端にただ黙って目だけ潤ませながら赤くなってしまうのが艶めかしい。見ているだけで自分に余裕がなくなっていって、「いつもみたいにして」と頼んだら、「今はあなたのことしか考えられない」と煽られてしまえば良い
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誰にでも優しい人に恋をして、最初は同じように優しくされることに喜びを感じていたのに次第に他の皆と同等の扱いを受けていることに嫉妬心が湧くようになり「…僕には優しくしないで」と懇願してしまうねじくれた人に胸を掴まれます。「ひどくして」の声は震えて眼ばかりが静かに光っていたら淫靡です
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相手を自分だけのものにしたいと、考えてしまう人がイケナイです。自分が束縛する権利はないと分かっているのに、他人に微笑みかけている姿を見るだけで胸が苦しくなって。閉じ込めて、自分だけに微笑みかけるようになってくれたならとふと想像して、「なんてこと考えたんだよ」と口元を覆ったら良い
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相手への想いが募りに募って崇拝に似たから、側にいると自己嫌悪に苛まれる恋は悩ましくて良いですね。美しい相手に自分が触れたら汚してしまうような気がして、近付かれたら逃げてしまい目も見返せず、何度も「あなたに僕はふさわしくない」と告げる練習をするような、臆病で不器用な想いが愛しいです
1761
肌が赤くなりやすいのって色っぽい体質ですよね。相手に「可愛いね」と言われるだけで肌が染まっていくのが分かって、「可愛いって言われただけでこんな風になっちゃうの?今晩は…可愛いって言うだけで終わらせてあげるつもりないよ?」と囁かれたら、じわじわ赤く赤くなりながら唇噛み締めてたら良い
1762
キスをするたびに、身体の力が抜けてしまう人が可愛らしいです。子供じゃないのだからと思っているのに、皮膚が重なって舌が交わると思考が溶けていってすぐに何も考えられなくなっていて。気付けば相手に支えられる形だから、唇を離した後に恥ずかしくなって「キスは嫌いだ」と苛立たしくなったら良い
1763
「構ってほしい」の一言が口にできなくて、爪先や指先でちょっかいをかける人が、いじらしいですね。一緒にいるのに相手がこっちを向いてくれないからモヤモヤして、でも自分から折れるのは癪に触って。脚をツンと踏んでみたり腕をカリと引っ掻いてみたりと、子猫のような気の引き方をしてしまえば良い
1764
いつも敬語で淡々と話す人が、相手と肌を重ねる時だけ敬語を失うのが可愛いです。いつも見せないような必死な顔で「君は僕だけのものだ」と縋られて。「愛してるよ。無茶苦茶にしてやりたいぐらい好きだ」と唇を荒っぽく奪われるので。普段は隠されている相手の獣的な愛情に、頭の芯とろかされて欲しい
1765
「愛してる」と告白されたことがないから、自分達は正式な関係ではないのだと勘違いしてしまう人が愛おしいです。手を重ねて指を繋いで肌を重ねてきたけれど、自分自身には「これはすぐに終わる関係だから」と言い聞かせて耐えていて。不器用すぎただけの相手だと分かった瞬間、想いが溢れ出たなら良い
1766
「好意を持っている人の名前は自然と呼んでしまうもの」との説があるそうですね。ひっそりと恋をしている相手をまだ親しくはないのに呼びかけたいなと思って、偶然を装って呼んだならば「なに?」と返されただけで嬉しくて。もっと呼んで、舌にその響きが染み付くほどになりたいと、夢想したならば良い
1767
無表情な相手の感情の変化を、一緒にいるうちに分かっていく姿がいじらしいですね。知ったばかりの頃は、何をしても反応が乏しい相手をつまらないと思ったのに、少しずつ、声のトーンが変わることや言い回しが柔らかくなることに気が付いて、「意外と可愛いとこあるんだな」と胸を跳ねさせられたら良い
1768
辛くても苦しくても表情には出さない人の些細な変化に、相手だけが気付く瞬間が美しいです。充分に取り繕えていると思ったのに、顔を見るなり溜め息吐かれて2人きりにさせられて。「辛い時ぐらい辛い顔しなよ」と優しく叱られるから、「この人には隠し事ができないなぁ」と満たされてしまったなら良い
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嘘をつき続けて生きてきたがために、もう自分の本心が分からなくなってしまった道化者のさみしさは魅力的ですね。相手に「大嫌い」と睨まれたら「僕もだよ」と反射的に返してせせら笑いながら、なぜ自分の胸はチリチリ痛むのだろうと疑問に思ってけれど本心を追及することから逃れる愚かさに惹かれます
1770
恋愛事に手慣れた人が恋愛経験が初めての人の無謀さに突き崩されてとろかされていく姿には、永遠のロマンがありますね。人目につくかもしれない場所で「キスしたいんですけど。こういう時はキスしてもいいんですか」と腕を掴まれるとその眩しさに気圧されて「…いいよ」と流されてしまえば愛おしいです
1771
相手を誘惑するような言動を冗談として繰り返す人と、その言動を常に無表情で受け流す人がいたならば、ある時に急に誘惑していた側が迫られて「冗談だよね?」と尋ねたら「また冗談にするんですか」と返され、「いつもどんな目であなたを見ていたか」と告げられて今までの罪深さを思い知ってほしいです
1772
眠りに落ちる瞬間に、ゆるやかに恋人からの愛を感じているのはロマンチックです。闇の中で、恋人の肌の温度と柔らかな香りを感じて、自分の肩や頭を撫でる手つきの優しさに愛しさを覚えて。「愛してる」と囁かれるから「僕も」と返したいのに口が動かなくて、「朝一番に伝えよう」と意識を手放せば良い
1773
嫉妬深い人と無防備な人の恋人達に惹かれます。「君って本当、無防備」と恋人に溜息つかれるのでムッとして。「どこが無防備なんだよ!別に…」と言いかけたところを顎を掬われて気づけば至近距離に顔があって。「無防備だよ?このまま君はキスされちゃうんだから」と言われて固まって見つめ返せば良い
1774
恋心を自覚してから、相手の美しさを次第に知っていく人が可愛らしいですね。友人と思っていたそれまでは、特別にその顔立ちや身体つきを見たことはなかったのに、恋に落ちてからは魅力的に見えて。「こんなに綺麗な人だったんだな」と思えば、かつての無自覚でいられた自分がもどかしく見えたなら良い
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相手を誘う時、どういう言動を取るかは人それぞれなので考えるのが楽しいですね。「ねえ、今日君のベッドで寝てもいい?」と目を合わせずに尋ねたら可愛いですし、キスをして「今夜は予定ないでしょう?」と微笑んだら色っぽいですし、こっそり鍵を渡して「先に帰ってて」と告げたら大人っぽいですよね