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「僕は君のことが好きみたいだ」という一言は可愛らしさが詰まっていて惹かれます。恋愛経験がほとんどない人がふとした時に相手への恋心を痛いほど実感して呆然とした顔で呟き、聞いた相手はふっと口元緩めて「馬鹿ですね。今さらそんなことに気付いたんですか」と言って額に口付け落として欲しいです
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「あなたって私のこと大好きですよね」と相手を試すために告げる余裕たっぷりの言葉が好きです。これを聞いた相手は、優しい顔で「そうだよ。愛してるよ」と答えても、薄く笑って「君と同じくらいかな」と答えても、真っ赤な顔をして「勘違いしてんじゃねーよ!」と答えてもどれも良いので悩ましいです
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酔うと途端に素直になってしまう人は愛おしいですね。普段はそんなことしないのにくっついてきて、普段はそんなこと言わないのに「好きだよ。君も僕のこと好きでしょう?」と言ってきて。相手はタチの悪い酔っ払いだと分かっているのに次第に自分の頭もぐずぐずに溶かされてきてしまえば可愛らしいです
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酔っ払うと普段は見せない姿を相手に見せてしまうものですね。酔っ払った相手の面倒をみた際に、真っ赤に色づいた肌を見て、甘いアルコールの匂いを嗅いで、ぐったりした熱い身体に触れたから、翌日から顔を見るだけでその姿を思い出して「なんで忘れられないんだ」と自問自答する恋の始まりが初々しい
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川端康成は学生時代寄宿舎で同室になった後輩の美少年と恋愛関係を結び相手への恋心を綴った手紙を学校へ課題の作文として提出し、文豪になってから書き直して『少年』との題で発表したから凄い。「お前の指を、手を、腕を、胸を、頬を、瞼を、舌を、歯を、脚を愛着した」なんて鮮烈な一文が出てきます
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尾崎紅葉と泉鏡花は「稀有の師弟」と呼ばれるほど結びつきが強く、鏡花は他の弟子に引かれるほど従順で可愛がられ、芸者とできたことが露見した際に「俺を捨てるか女を捨てるか。さあ、どっちだ」と紅葉に迫られて「女を捨てます先生」と答えて実際に捨て、その罪のため紅葉から「折檻」されたから凄い
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甘え慣れた人と甘やかしてしまう人の関係は愛おしいですね。急に相手を背後から抱きしめて「なにかあったんですか」と尋ねられたら「こうしたかっただけ」と答えて。「甘やかしてもらえると思ってるでしょう?」と呆れられたら「思ってるよ?君はいっつも僕に優しいから」と答えてため息つかれたら良い
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甘え慣れていないがために甘え方がたどたどしい人は可愛らしいですね。相手の袖をつんつん引っ張って「どうしたの?」と微笑まれたら目をそらして「分かってるくせに」と呟いて。思い通りにその腕の中に包まれて「こうしてほしかったの?」と尋ねられたら「うん…」だけ言って耳まで赤くしていてほしい
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チョコレートには媚薬や催淫効果があると昔は信じられていたと言いますね。相手に贈られたチョコを食べていたらこの話をされて「ね、ドキドキしてこない?」と尋ねられて思わず高なった胸に手を重ねられて「ほら、ドキドキしてるよ」と言われるなり甘いキスをされてほしいです。ハッピーバレンタイン!
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恋人がチョコレートを他人から貰って満更でもない様子で見せてくるので腹が立って、勝手に開けて勝手に口に放り込んで「お前のじゃない。なに食べてるんだ」と言ってくるから舌を出して「そんなにこれがほしいなら取り返してみたら?」と拙く誘う苛立ちが、可愛らしい日ですね。ハッピーバレンタイン!
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寝ている相手の唇にキスを落とす姿はロマンティックで惹かれますね。普段は相手に自分からキスなんてできない人がすうすうと眠っている相手の顔に誘われて、顔を傾けてキスを落として。その瞬間ぱちりと開いた目と目が合って「いたずらっ子」と笑う声をバクバク治まらない心臓で聞いたら可愛らしいです
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眠りと覚醒の最中で会話を交わす姿には穏やかさがあって素敵です。なにか嫌なことがあったのかなにも言わず自分に抱きついてきた相手と手を繋ぎ、言い聞かすように「大丈夫だから。心配しないで」と繰り返して。小さく聞こえた「本当?」の声に胸を満たされながら「嘘なんかつかないよ」と返したら良い
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相手を好きになるにつれ、相手の匂いまで好きになってしまうという姿は甘美です。その身体に背後から抱きついて深く息を吸いこんで、「もう…どうしたの」と尋ねられると「君の匂いがあると落ち着くんだ」だけこぼして「可愛いこと言ってくれるね」と笑われた相手に頭を撫でられてしまったら良いですね
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相手から自分の香りがして胸がざわつく姿にはイケナイ魅力があります。自分のお風呂に相手を入れたら相手が使い慣れた石鹸やシャンプーを使って自分の服を着てくるものだから抱きしめたら全身から自分の香りがして、心臓が早鐘を打ち出して「まるで君が僕のものになったみたい」と考えれば危うくて良い
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最初は遊びのつもりだった愛は屈折が美しいです。愛の自覚は関係の後にきて、唇を触れ合わせることも肌を重ねることも簡単な2人が困難そうに「君のことが好きだと思う」と切り出して「思う、ってなんですか。言うならもっとはっきりして」と返されて、目を逸らしながら「好きだよ」と口にするのが良い
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関係は持ちながら恋人になる機会を逸してしまった、不道徳で危うい恋人未満の2人に惹かれます。相手と肌を重ねて先に眠りについた寝顔を見ていたら幼くて「本当はこんな顔してるんだ」と思ったら自分は相手のことを何も知らないことに気がついて。勝手に胸がつまって「何やってんだ…」と呟いてほしい
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恋愛の型を6つに分けた「恋愛色彩理論」の概念は甘美で良いですね。「ルダス」のようなゲーム感覚の愛で良かったのに気がつけば「エロス」のように情熱的な愛にはまりこんでいたり、「アガペ」のように見返りを求めない献身的な愛を持ちたいのに「マニア」のように相手への独占欲で縛られていたら素敵
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素直じゃないところこそ可愛らしいと思っている関係が好きです。素直になれない相手が、触れると「馬鹿」や「鬱陶しい」と騒いできても怒らず思わず笑みが浮かんで「なにニヤニヤしてんだよ」と言われると「君は素直じゃないな~と思って」と返しながら「そういうとこ可愛いよね」と心中で呟いてほしい
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「好きなくせにね」という一言が持つずるさに惹かれてしまいます。素直じゃない恋人が些細なことで反発したら、相手は反発を見守りながら最後にはニコッと笑って「僕を好きなくせにね」と告げて、思わず言葉を失って赤くなっていく頬を両手で挟み込んで「もっと素直になってもいいのに」と言って欲しい
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言葉で相手をぐずぐずに溶かす姿が甘美で好きですね。恥ずかしがり屋の相手を捕まえて「綺麗だよ」「愛してるよ」と囁き続け、相手が逃げかけても掴んで離さず、真っ赤になった肌を目を細めて見つめて「まだ口しか使ってないのにこんなに恥ずかしがって悪い子だ」と羞恥をますます煽るサディストは素敵
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流した涙を舐めとる姿に背徳的な美しさを見てしまいます。恋人が泣きだしたら優しく抱き寄せてその目元にキスを落として大粒の涙をぺろりと舐めとって。「…汚いよ」とまた泣かれたら「汚くないよ。君の涙なんだから」と笑って、涙までこの人は自分のものなんだと歪んだ独占欲を満たされたら良いですね
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相手の前でだけ弱い姿を見せられるという優しい愛の形は良いですよね。人前では気を張ってしっかり者として振舞っている人が恋人と2人きりになった途端ぐったりと頭を膝の上に投げ出して「……もうちょっとだけこうさせて」と呟き、相手が髪を撫でて「好きなだけこうしてていいよ」と返すのが好きです
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相手に対してだけ甘えられる関係は可愛らしいですよね。周囲はいつもしっかり者のあの人が恋人の前では甘えん坊だとは知らずに「普段からしっかりしてるでしょ?」と尋ねて、恋人は自分だけが知っている子供っぽい姿を思い浮かべながら笑みを噛み殺して「うん。2人きりの時もああだよ」と返して欲しい
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『ダブルミンツ』「女を殺した。今すぐ来い」いきなり電話をかけてきたのは高校生の時に自分を支配していた美しい男だった。出会ってしまったから離れられない、同じ名前を持つ2人の男の、支配と被支配が混ざりあう恐ろしくも鮮烈な愛の物語。映画化決定
#腐女子にオススメしたい映画を一本あげる