突然ですが『シャイダー・ブルー』の思い出を。 この曲は編曲だけの参加。 オケを全部録り終わって、後はコーラス入れを残すのみ。 『あれっコーラスは?』 『予算ないから君が入れるんだよ』 『ひぇ〜!』 それから私一人で6声分多重録音しました。(朝4時まで) 若いね、声が。
#公平的思い出 コーラスネタで、もう一つ。 氷菓の文化祭で、アカペラ部が歌っていたゴスペラーズの『ひとり』 私一人の多重録音で録りました。 そのデモをゴスペラーズさんに聴いてもらったところ、2カ所ほど、コーラスのメロが違うとの指摘を受けまして、録り直したのを覚えています。
#公平的思い出 超新星フラッシュマン 戦隊ものでBGMを担当したのは、これ1作 様々な思い出から1つ。 BGM録音は2度に分けて録りましたが 1回目で予算のほとんどが無くなり この年から後半に巨大ロボが出現するので 大編成のオケで、と後出しの要望。 『最初から言ってよ〜!』って 途方に暮れました。
そのグレートタイタンの曲は、壮大で最強ですが、 打ち込みと生オケの合体で、 何とか出来たのを覚えています。 かなりの予算オーバーだったような(記憶が曖昧)
#公平的思い出 続けて『バイオロボの歌』について この曲を作曲する事になっていた矢野立美さんが どうしても出来ないので明日までに公平君お願い! と、バトンを受け(詞先でした) 歌詞を送ってもらって、すぐにメロを作り 明日の録音に間に合わないので、 矢野さんに電話でメロを歌って送りました。
矢野さんはそのメロを受けて(深夜でした) 朝までに編曲されて、 次の日の録音に間に合いました、とさ。 長い人生で、この時1回だけです。 電話で歌ってメロを送ったのは。
#公平的思い出 『バイオロボの歌』 『輝け!フラッシュキング』 『オーラに輝け!グレートファイブ』 特撮ロボ挿入歌、3曲とも好きです。 あと、他の挿入歌では ジャスピオンの『まぶしいあいつ』が お気に入りです。
#公平的思い出 ドラゴンハーフより『私のたまごやき』(三石琴乃) 当時プロデューサーだった 現フライングドッグの佐々木社長が 作曲ベートーベン 編曲田中公平 のクレジットが見たい! と言う、変な動機だけで企画されたものです。 松宮恭子さんのぶっ飛んだ歌詞と琴乃さんの 弾けっぷりが凄い!
某ネットインタビューの 佐倉綾音さんの『田中公平論』が鋭すぎて、恐縮してます。 あまり、正体をバラさないでよ(笑) 録音で4〜5回、対談で1回、だけしかお会いしていないのに 良く人の事を観察されている方ですねぇ。 頭良い。
どの作品に出会うか?はホントに『運』と『タイミング』です。 以前、ポケモンアニメの依頼が来た時が、まさにそれで 忙し過ぎて、私の代わりに宮崎君を紹介しました。 それでポケモンは担当できなかったけど、同じ時期に 『サクラ』『ガオガイガー』『08小隊』が出来た。 全部は出来ないもんね。
もっとみんなコメントで質問書けば良いのに。 『答えたい』(これが一番)それと『答えられる』質問には 回答しますよ。 『答えない』のは『答えにくい』事が多いので こちらが無反応でも許してね。 (無反応と言う反応もあるので) 今、自粛生活でネットのかけられる時間がたくさんあるから。
少し曲作りについて メロが『横』でコードやリズムが『縦』なら 今の音楽は『縦の線』に寄り過ぎている気がします。 ただこれはそんな単純はことではなくて 『縦』と『横』両方の軸が交差する一瞬が音楽として 聴こえるので、当然時間差が生じます。 つまり重要なのは時間を意識した『俯瞰』なんです。
要は『コード』が凄い発明過ぎて、『音楽簡単ツール』 になっている事が問題なんです。 つまりコードで育った人は、オンコードでもディスコードでも、どちらの感覚も『コードに縛られている』 と言う事です。 分かりにくいなぁ〜。
ギターで曲を作っている人に一つだけアドバイスを。 『いきなり手クセのコードを弾くな』 つまり、Cとか G7とか弾いちゃったら、 メロが、そこから抜け出せなくて、いつもの曲になっちゃうよ、 って事です。
もう一つだけヒントを。 私の曲のメロを評して 『メロが太い』とか『耳に残って離れない』とかお褒めの言葉を頂いて嬉しい限りですが、 その秘密の一つは 『メロがコードに絶対取り込まれないように』 書いてるからです。 つまり、メロとコードの主従関係が、世間の常識の逆を行ってるからです。
もう一つ。 一曲にはストーリーが無いといけないです。 と言っても歌詞は関係ない。 『展開の必然性』とでも言うか、主題とパーツの関係性と 推理小説のように曲の冒頭で投げかけた謎や伏線が 全曲聴き終えた時に、氷解するように作るのです。 その真ん中に『ぶっ太いメロ』が通っていると 理想です。
曲は扇と同じで、最初は閉じていて開く。 少しづつ開くか?いっぺんに開くか?は 曲のタイプによります。 そして、最後には必ず閉める。 この開閉具合を、うまくコントロールするのが 『展開の必然性』なのです。
例えば、Aメロ、Bメロ、Cメロと来て 二番になってA,B,Cメロの後に Dメロが来ることがありますが、このDメロを カラオケで歌う時に、どんなメロか?忘れていて 歌えない!なんて事良くありませんか? これは、その Dメロに『必然性』と『伏線』が 無いからです。 そんなDメロは不要です。
だからLost PrincessはDメロスタートなのです。 最後には、そのDメロすらも変化、進化しますけど。 伏線の貼り方、半端ないでしょ。
『出来ない事は出来ない』ですけど 『出来るけどやらない』と言う方法もあります 『出来ることを詰め込み過ぎない』のも重要な技で 『過ぎたるは及ばざるの如し』と言う言葉の意味を 良く理解している人ほど 良作を生み出していると思います。 出来る事は全てやった上で間引いて行くのが 良いかな。
本日、非常事態の緩和の動きがありそう それに伴い週末にはイベントなどの開催も可能に なるかも知れない すでに延期の決定をしてしまった6月のコンサート もしかしたら公演出来ていたのかも? って、思ったら、100名程度の規模なら と言う但し書きがぁ あのホールは2000名強、やはり無理だったか。
そもそも、演劇とかコンサートなどは、 劇場に満員近いお客様を入れることによって ペイするように予算組みされているので、 ソーシャルディスタンスを守って公演するのは かなり難しい。 まず、成立しません。
2014年あたりに生涯で作曲した曲が1万曲を越え もうそろそろ1万1千曲に届きそうなんですけど 曲数でキャリアを誇示する事は、みっともないので これからは、この話題は進んでは出さないようにします。 ただ、普通の人に分かりやすい単位ですので、 今後も紹介文などには書かれちゃうと思います。
サクラ復活のエピソード、何かバズってるみたいですけど、 私のチカラなど微々たるものでして、 セガの皆さんや、スタッフのその後の頑張りと、クライアントの理解、そしてファンの皆さんの『サクラ愛』によって 蘇ったのが全てです。 一応、私はあの時は前面に立ったので目立っているだけなので。
どの作品でもそうですけど、 私は音楽以外の部分には、基本口出しをした事はありません。 お話の演出上で音楽が絡んで来たり、制作側から意見を求められる場合を除いてですけど。 だから声優さんのキャスティングにもノータッチです。 ただ、新サクラには『歌の上手い人』と要望は出しましたけど。