西智弘@川崎医師(@tonishi0610)さんの人気ツイート(古い順)

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そんなとき、症状が悪化するのに周期性があることに気づいた。 いつも具合が悪そうにしているのだが、3~4週ごとに特に体調の悪い1週間がある。 「もしかしたら、生理周期と関係しているのではないか?」 と尋ねてみたらビンゴだった。
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さっそく婦人科を受診し、ホルモン剤を処方してもらった。 すると、内服を開始して1か月くらいでめきめきと元気になりはじめた。 頭痛も腹痛も軽くなり、食欲も出始めた。笑顔が増えて快活になり、学校にも毎日行けるようになった。 そして半年たった今は、昔と変わらない元気さで中学に通っている。
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なぜ、このエピソードをいま投稿しているかというと、 「この年代の子は、一見すると原因不明な不定愁訴に悩まされる」 という、噂を(娘の)身をもって体験したからだ。 そしてこの噂は10年ほど前、HPVワクチンの騒動のころに頻繁に耳にしたものだった。
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当時は、知り合いの医者の中でも、 「そんなはずはない、HPVワクチンの後に具合が悪くなっているのだからワクチンのせいに違いない」 と言い切る者が少なからずいた。 娘も、もしそんな医師に当たってしまっていたら、「後遺症」で片付けられてしまっていたかもしれない。
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もちろん、娘はたまたま月経に関連した症状であったというだけで、他の方々も何か診断できたり、投薬で良くなるものばかりではないとは思う。 ただ、そのような症状で悩んでいる方の中に、実際には様々なアプローチで良くなる人が隠れているかもしれない、ということは知っていても良いとは思う。
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そしてもう一つ。 月経は病気ではない、とよく言われるけど月経困難症などは明らかに日常生活に支障をきたす状態であり、我慢させる必要はないことも知ってほしい。 特に男性(男親)は無頓着な方が多いかもしれないが、大切な家族の苦しみに目を向けてほしい。 今は、良い薬もたくさんあるので。
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そして元気になった娘には、HPVワクチンの接種も予約してもらった。 注射が嫌いな娘はごねていたが、その重要性を話したらしぶしぶ納得した様子だ。 9価ワクチンが承認されるまで待とうかとも思ったが、早い方が良いだろうと考えて。 娘を持っている皆さんも、HPVワクチンはぜひお早めに。
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@daikonbana 僕も昭和生まれだからか、「月経は我慢するもの」だと恥ずかしながら思っていました。 その認識が変わったのは正直なところ、SNSで婦人科の先生方が熱心に発信されているのを読んでからです。本当にありがたいことです。
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「原因はひとつと決めつけないと知れた」 「自分の娘も同じじゃないか、確かめてみる」 など多くの反響を頂いたツイートの内容を、岩永さん(@nonbeepanda)の手引きで記事にして頂きました。 特に、思春期のお子さんをお持ちの皆様にご一読いただきたいです。 twitter.com/BFJMedical/sta…
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2015年の記事。 HPVワクチン後遺症とされている中に、うちの娘と同じような方が何人いたのか・・・。 「長年小児科医をしているが、朝から頭痛が続くという子供を診たことがない」 というが、うちの娘がまさにそうだったのですが・・・。「診たことがない」とは? wedge.ismedia.jp/articles/-/5525
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重要なのは、ワクチン後遺症と決めつけて適当な治療をする医者も問題だし、「心因性」として突き放すいわゆる標準治療側の医者も問題だということ。 ワクチンが直接的な原因ではなくても、それをきっかけに発症する機能性障害、というのも存在する。 病気ではなく病に向き合うという医療の基本が大事。
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10年以上、100人/月の癌患者さんを診療し、そのうち95%は最期まで見届けた立場から。 この2~3年で癌が急速に進行しやすくなったなんてことは、少なくとも僕の周囲では起きていなくて、むしろ治療の急速な進歩によって癌はびっくりするくらい進行しなくなった。あくまでも10年前と比べれば、だが。
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「急速に癌が進行したように見える」なんていうのは、別にこの数年に関わらず、10年前からあった。当時は「若い人ほど癌は進行するのが早い」なんて言葉でとらえられてたけど。実際には若くても高齢でも、人によって進行のスピードは全然違う。癌の種類によっても違う。年齢は関係ない。
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癌になったときの違いは「元々どれくらい体力があったか」。若ければ体力はあるし、高齢であれば体力は衰えている。だから、若者は癌が進行してもギリギリまで頑張れて気づきにくく、高齢者はその逆。結果的に、癌と診断されてからあっという間に進行したように見えるのは若者が多くなる。
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終末期の患者さんを診るときに、若くて体力がある方の場合「スイッチが切れたように」急速な悪化から死に至るパターンはよくある。死の直前まで食事を食べ、自力で歩いていた、なんてことも珍しくない。
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癌がある程度進行しても、予備能力が高いから表面上はカバーできるのだろう。その分、どこか臨界点を超えたときに急に変化したように見えるのだ。 ただそれは、医者でもびっくりするのだから、本人・家族はもっとびっくりする。
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だから、僕は若い患者さんほどよく観察しないとダメだと思っている。ちょっとした肌色の変化、会話の違和感、部屋に漂う匂いまで。「元気そうだからまだ大丈夫」っていう油断で、これまで何度ご家族を落胆させたか。最近は逆に、早いうちから厳しい話をし過ぎかもしれないけど。
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同じような画像所見でも、病態によって進行度は全然異なる。 例えば肺に転移した癌があったとして。 それが 転移性肺腫瘍なら月単位で進む。 癌性リンパ管症なら週単位で進む。 PTTM(=肺腫瘍血栓性微小血管症)なら日単位で進むことも珍しくない。
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PTTMは特殊な病態ではあるけど、約3%で生じるとされているからそれほどまれということもない。抗がん剤治療を除けば有効な治療にも乏しく、「診断されてから急速に悪化する」ことが多い。 j-onco-cardiology.or.jp/webmovie-conte…
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転移性肺腫瘍とPTTMを見間違うことは少ないと思うけど、癌性リンパ管症とは見間違うかもしれない。 経験が少なく、この病態が頭に入っていなければ 「予想以上に急速に進行してしまった、おかしい!」 と考える医師がいても不思議ではない。 僕でも、年に2~3例診ればよいレベルだから。
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もう一度言うが、上記のような状況は10年前からずっと変わっておらず、この2~3年で急速に癌が進行しやすくなった、なんて事実は少なくとも僕の周囲には存在しない。 むしろ、進行が遅くなった方が多くなり外来診療は年々平和になっていると感じている。
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ツイートをまとめました。 マガジン購読者には少しだけおまけ部分を追記しています。 note.com/tnishi1/n/n53a…
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フィクションの中のことなので、あまりとやかく言うことでも無いかなと思うのですが、もしこの番組をご覧になった方で、緩和ケアに関わる/関わろうとしている患者さん、ご家族がいらっしゃったら、と思うので。 「実際の緩和ケアの現場は、ドラマの内容とは全く異なります」 とお伝えしておきます。 twitter.com/inorinokartent…
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ドラマ内で、患者さんが苦しみだしたとき、指導医が「モルヒネを増やして苦痛を取る方法もある、数時間後に死に至るだろうが」といった発言をし、それに研修医の諏訪野医師が反発し、自らの処置で患者さんを救う、という場面がありますが、緩和ケア医としてあり得ない言動です。
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この描写では「緩和ケア医は苦痛に対し原因も考えずにモルヒネを投与し、ただ死に至らしめる」と誤解されるかもしれません。 しかし、諏訪野医師が行ったように、きちんと患者を診察し、病態を確かめ、適切な処置をするのが緩和ケアとしての本来です。 無能すぎる指導医を描きたかったのかもですが。