西智弘@川崎医師(@tonishi0610)さんの人気ツイート(いいね順)

娘のこと。 今年春ころから体調が悪くなった。コロナワクチン2回打ってなお、COVID-19に罹患してからだ。 頭痛がひどい。夜眠れない。そして朝起きれなく、腹痛もあって食欲もない。 あんなに入学を楽しみにしていた中学校も、すぐに休みがちになった。 ※本人の了承を得て投稿してます
北海道では子供の頃から、「水たまりには絶対に足を踏み入れてはいけない」と、大人たちからきつく教えられます。 実際にそれで亡くなった子供の話を知っているからです。 内地に来て、子供たちが平気に水たまりへ入っていくのを見ると今でも背筋がゾクゾクします・・・。 twitter.com/Akan_Nature/st…
そしてもう一つ。 月経は病気ではない、とよく言われるけど月経困難症などは明らかに日常生活に支障をきたす状態であり、我慢させる必要はないことも知ってほしい。 特に男性(男親)は無頓着な方が多いかもしれないが、大切な家族の苦しみに目を向けてほしい。 今は、良い薬もたくさんあるので。
10年以上、100人/月の癌患者さんを診療し、そのうち95%は最期まで見届けた立場から。 この2~3年で癌が急速に進行しやすくなったなんてことは、少なくとも僕の周囲では起きていなくて、むしろ治療の急速な進歩によって癌はびっくりするくらい進行しなくなった。あくまでも10年前と比べれば、だが。
なぜ、このエピソードをいま投稿しているかというと、 「この年代の子は、一見すると原因不明な不定愁訴に悩まされる」 という、噂を(娘の)身をもって体験したからだ。 そしてこの噂は10年ほど前、HPVワクチンの騒動のころに頻繁に耳にしたものだった。
そして元気になった娘には、HPVワクチンの接種も予約してもらった。 注射が嫌いな娘はごねていたが、その重要性を話したらしぶしぶ納得した様子だ。 9価ワクチンが承認されるまで待とうかとも思ったが、早い方が良いだろうと考えて。 娘を持っている皆さんも、HPVワクチンはぜひお早めに。
さっそく婦人科を受診し、ホルモン剤を処方してもらった。 すると、内服を開始して1か月くらいでめきめきと元気になりはじめた。 頭痛も腹痛も軽くなり、食欲も出始めた。笑顔が増えて快活になり、学校にも毎日行けるようになった。 そして半年たった今は、昔と変わらない元気さで中学に通っている。
イソジン研究の公開資料と報道記事を見たが、臨床研究に携わったことがあるいち医療者として、めまいと怒りで吐き気を催す。 政治家による勇み足も問題だが、その元となる研究自体が「研究が始まる前にどんなディスカッションがされたのか」が問われるレベル。
当時は、知り合いの医者の中でも、 「そんなはずはない、HPVワクチンの後に具合が悪くなっているのだからワクチンのせいに違いない」 と言い切る者が少なからずいた。 娘も、もしそんな医師に当たってしまっていたら、「後遺症」で片付けられてしまっていたかもしれない。
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そんなとき、症状が悪化するのに周期性があることに気づいた。 いつも具合が悪そうにしているのだが、3~4週ごとに特に体調の悪い1週間がある。 「もしかしたら、生理周期と関係しているのではないか?」 と尋ねてみたらビンゴだった。
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もちろん、娘はたまたま月経に関連した症状であったというだけで、他の方々も何か診断できたり、投薬で良くなるものばかりではないとは思う。 ただ、そのような症状で悩んでいる方の中に、実際には様々なアプローチで良くなる人が隠れているかもしれない、ということは知っていても良いとは思う。
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少し経過を見ていれば治るかとも思ったが、症状は悪くなるばかり。 ついには 「私はうつ病だと思うから精神科に連れていってほしい」 と言い始めた。 医師の僕から見て、うつ病とは思えなかったが、まずは娘の話をしっかり聞かなくては、と思った。
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いくら検査をしても何も異常は見つからない。 「コロナ(ワクチン)の後遺症かもしれない」 ちらりと脳裏に浮かんだ。 しかしすぐに、「そんなはずはない、他に原因があるはずだ」と打ち消した。 それでも、原因不明の体調不良は、親としても見ていて苦しかった。 僕まで仕事が手につかなくなった。
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僕は精神科で実習したとき、指導医から 「君ら一般医が手を出せる範囲はここまで。ここからは専門家の領域」 「素人が下手に手を出してめちゃくちゃにされると専門医でも手に負えなくなることがある」 と教わり、震えたことを覚えています。 手に負えなくなる、とはつまり患者が死に至るということ。
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学校に馴染めなくて、適応障害になっているのか?と聞いてみたけど、そういう様子はなかった。 むしろ、「行きたくて仕方がないのに、行けなくて苦しい」と泣いていた。 精神科を探したが、 「15歳以下は児童精神科を専門にしているところじゃないと」 「初診の予約は数か月先です」 などと言われた。
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とにかく早く、娘と向き合ってくれる医者を探さないと、と考え家庭医の先生に連れていってみた。 そこでは1時間近く話を聞いてもらえた。 そして「うつ病ではないと思う」と、その医師は言った。娘も納得したようだった。 ただ「まずは、眠れるように」と睡眠薬をもらったが、症状は改善しなかった。
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何度でも書きますが、有名人が亡くなられた際に家族など関係者以外がその病状や治療法に対し外部から推定しての見解を述べることは慎むべきです。 患者の身体を診て、検査を見て、なお分からないことがあるのに、報道資料だけで何の判断ができるものでしょうか。
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患者による暴言や暴力などの問題が発生した時、よく「主治医が対応すべき」と言われるのだけど、僕はそれは「組織として対応すべき」と思っている。主治医も当事者として参加はするけど、矢面に立って暴力に立ち向かう、というのは違うと思う。でも、そう言うと「責任逃れだ」とか言われる。違うのよ。
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「急速に癌が進行したように見える」なんていうのは、別にこの数年に関わらず、10年前からあった。当時は「若い人ほど癌は進行するのが早い」なんて言葉でとらえられてたけど。実際には若くても高齢でも、人によって進行のスピードは全然違う。癌の種類によっても違う。年齢は関係ない。
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癌になったときの違いは「元々どれくらい体力があったか」。若ければ体力はあるし、高齢であれば体力は衰えている。だから、若者は癌が進行してもギリギリまで頑張れて気づきにくく、高齢者はその逆。結果的に、癌と診断されてからあっという間に進行したように見えるのは若者が多くなる。
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@daikonbana 僕も昭和生まれだからか、「月経は我慢するもの」だと恥ずかしながら思っていました。 その認識が変わったのは正直なところ、SNSで婦人科の先生方が熱心に発信されているのを読んでからです。本当にありがたいことです。
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こういう方も結構います。というかデータ上、副反応ほとんど出ない人の方が多いので。 医師は「熱や痛みは出ると思っておいた方がいいです」と言いますが、それは僕らが普段出している薬と比べて、症状の頻度が高いため。 抗がん剤も似たような言い方しますが、実際には副作用少ない人の方が多い。 twitter.com/mawaru0123/sta…
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41人もの人間を研究に参加させておいて、サンプルサイズが小さい(つまり結果が出ても検証不能)ということが最初から分かっていて、その理由が「現場も大変なので」では、その41名の方々は何のために健康被害のリスクを負わされたのか。
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身体にメスを入れるってとき、手術の基礎も学んでない医師が「でも何回もやってますから」って言い張って迫ってきたら恐ろしく感じるだろう。 心にメスを入れる、ってのも同じくらい恐ろしいことなのだけど、それを医師でも臨床心理士でもない「自称カウンセラー」に任せても良いと思えてしまうのか?
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そもそも、「観察研究」と銘打っているが、イソジンで4回うがいを指示している時点で「日常診療で一般に行わない医療行為」を二群に分けた片側の被験者に対し意図的に強要しているので介入研究である。 介入研究である以上、健康被害のリスクを被験者が負う。なのに「結果が出ない」デザイン?