大砲は射撃の度に砲身や駐退機が熱くなるので長時間の射撃では発射速度に制限が設けられるものですが、そこで戦間期フランスでは交互射撃で加熱を抑える「連装砲身の野砲」が検討されたこともある、とな。陸の大砲で連装砲は大抵まずいアイデアなのですが(対空砲除く)、実は意外に利点もあるのだとか
チャーチルAVREの29mm(290mmの誤植ではない)スピゴット砲の装填、発射の様子。そういや実際動画で見たのは初めてかも。装甲の外に手を出して18kg弾を押し上げるのは敵前ではやりたくないなあとか、弾道がハッキリ目で追えるような低初速とか、色々難儀さが見えてきますわね twitter.com/ArmouredSapper…
なるほど現代なら粘着テープでいい……というか作るんかい
これ、現代だと結束バンドで作ったりするんだろうか(現代だと作らない)
7.5cmペーネミュンデ弾。脳裏のヒミツヘイキ病患者が「大戦期ドイツで既にAPFSDSが開発されていた!」と暴れ出すけれど、でもこれで榴弾なのであるなあ。謎
チリの砲塔が大きいのは装填装置の関係から、でいいんじゃないかなあ。後座長については特別長くはない、というか弾薬全長のほうがずっと長いのでそっちが問題。揺動砲塔的な装填装置を通常の砲塔に収めようとしたらどうしても砲塔リングがデカくならざるを得ない、というと分かりやすいかどうか
これは「人類が自力で打ち勝つタイプの怪獣映画」の絵ですわ
海上プラットフォームなんかを係留するためのアンカーとして、100トンとかあるような巨大な杭を落下させて海底深く突き刺す「torpedo pile(魚雷杭?)」なんて工法があるんですね。これは男の子が好きなやつ。魚雷というか、絵面は「対巨大カイジュウ用翼安定徹甲弾」とかいった感じ
ライフル銃が実用的な武器になるのは人類がある程度大きい生き物だからではないかしら、などとふと思いつく。仮に人類のサイズが1/100だったら空気の粘性が大問題になるので、水中銃めいた長矢弾タイプでないと使い物にならないのでは
III号突撃砲やIV号戦車の7.5cm L/24砲はなんとなく短砲身が特徴的な気がしちゃいますが、でも実際のところ砲クラスは第一次大戦のドイツ7.7cm野砲とほぼ同じなんですね(せいぜい初速一割引きくらい)。特別短いわけでもなく、直射型の野砲としてはこんなもんがスタンダードだったんだ
PIATといえば14.5kgにもなる重さが最大の難点なのですが[要出典]、そこで身軽さが大事なコマンド部隊向けに「Light Raiding Force PIAT」なんてものが試作されてたんですね。重量は僅か2.5kgで可動部品は一つだけ。反動はバネによる軽減ではなく駐鋤を用いて全て地面に逃がす方式
なるほど可動部品アリならエア回路制御は普通に実用されてる……と検索してたら「紙製の空気圧回路による加算器」とか出てきて眩暈がした。人類はあらゆる道具を使ってコンピュータを作りたがる youtube.com/watch?v=yvANcR…
空気回路で論理回路が出来るとなると、空気式コンピュータも(利便性はともかく)も作れるわけで。これは異常気送管発達文明「ニューマチックパンク」に向けた大きな前進では?(彼は真顔で書き終えた)
一方フランス人はサイドカーに25mm対戦車砲を積んだ。砲の首から上だけ搭載とかじゃなくて、490kgある砲全体をそのまま……ええ?
1918年ドイツの統計では大砲の損失理由はこんな感じ 自然消耗 46% 砲身断裂 11% 戦闘で破壊 19% 戦闘で鹵獲 24% 砲身断裂には寿命と事故どちらも含まれそうですが、まあザックリ半分以上は戦闘による直接的な損害以外のところで失われていたわけです
第一次世界大戦ではよく砲弾の消費量が注目されますが、大砲の消費量もヤバいんですよね。そう、「大砲が消費される」んです。単純に戦闘で失うだけじゃなく、あまりに撃ちまくるせいで片っ端から壊れる。ドイツなんか最終的に「損失補充だけで月産最低500門以上」なんて事になって生産数もえらい事に
一方APFSDSはまた別の迂回路になります。なんやかや呪文めいた説明がされる事の多い弾ですが、大事なのは「弾の先端が削れる」ということで、これが傾斜装甲に対しては「先端が逸らされても弾全体の進路は逸れない」ことに繋がって、傾斜の恩恵を大きく削げる。だから傾斜に頼り切った防御設計には強い
ということを考えると、APDSをいち早く実用化していた筈の英国がなぜIS-3の出現に際して慌ててこうした方向に走ったのかも納得できるのです。APDSでも規模をもう一回り上げる(力技)か、APやAPDSとは別の防御設計が必要になるHESHを持ち出す(迂回)か、と
大傾斜装甲はAP弾に対して非常に効率的な防御が出来ます。いっぽうAPDSはより発展した弾という印象があるけれど、極論すれば小さくてより速いAPの変種に過ぎない。なので在来型AP弾の究極形みたいなドイツ長8.8cm砲への対抗を目指して作られたIS-3は、初期のAPDSにも耐えても不思議でなはない訳です
これは実際面白くて、イスラエルがやった実験でIS-3の前面装甲は105mm砲のAPDSに耐えてるんですよね。元々IS-3は大戦期ドイツの長8.8cm砲の在来型徹甲弾を想定した防御設計で作られた戦車なんですが、APDSは貫通の原理上はあくまで在来型徹甲弾と同じなので、同じ防御設計方針が効いてしまうわけです
T-34のプレス製造砲塔って以前は「そんなの作れるほど強力なプレス機なんて当時のソ連にあったの?」とか色々言われたりしてましたが、今では「独デュースブルク油圧機社による1934年製10000トンプレス機」ということまで判明している、とな
戦車の砲身というのは実際、大戦期のマニュアルなんかを見ると狙い目の弱点とされている事が多いです。ほとんどどんな戦車でも防護されていない、かつ重要な部品ですからね #マシュマロを投げ合おう marshmallow-qa.com/messages/e05fe…
おいでよ火砲趣味。榴弾砲のことを「野砲」と言ってしまったりしても、「戦車」や「戦艦」と不適切に呼んだみたいな事にはならずに誰も気にしない平和な惑星だよ
第一次世界大戦では野砲が強力な対戦車兵器になることが示された……けれど決して理想的手段でもありませんでした。大きくて隠蔽が難しい、重くて戦闘中の移動が困難、水平射界が狭く移動目標の照準に難、発射速度不十分……と問題も多く、成功した場合でも相打ちになりやすい「高価な」手段だった、と
中世の大砲の運用形態である「親方砲手」というやつ、聞く度に「大砲を商売道具にしている零細土木建設業者」みたいなイメージが脳裏に浮かんでしまうんですが、攻城戦には「非常に特殊な形態の土木工事」といえなくもない側面もあるかもなのであんまり間違っていないのかも知れない