室月淳Jun Murotsuki(@junmurot)さんの人気ツイート(いいね順)

これはぜひご理解いただきたいのですが,不安があるから検査をというのは医学的にはまちがいです.意味のない検査をすれば,そのひとにメリットよりもデメリットをもたらします.検査をすれば安心できるわけではない.甲状腺がんの検査をするならば,かならず有症状のひとを対象としなければなりません twitter.com/miwachan_info/…
HPVワクチンの「副作用」のほとんどは偶発的なものです.たとえば急に歩けなくなると本人家族は大きなショックを受けますが,時間はかかっても適切なケアでかならず治ります.しかしだれかがそれはワクチンのせいだとささやけば.それにとびつきワクチンを悪者にして心の安定を得ようとするでしょう. twitter.com/junmurot/statu…
反マスク運動に参加したある女性 > 反マスク運動の催しで新型コロナ肺炎に感染して、療養後も重い倦怠感と味覚嗅覚障害が後遺症となって尾をひいている。彼女が反マスク運動に参加するようになってから夫と社会人の娘とは関係が悪化し、感染後も反ワクチン運動をしているとあって二人は家を出ていった. twitter.com/mostsouthguita…
甲状腺がんについても書いておきます.以下の図も有名なものです(PMID: 27517675).超音波やCTといった高精度検査によって甲状腺がんの診断率は3倍に増えましたが,死亡率はみごとに一定を保っています.このことは診断されたがんのほとんどはそもそも治療が不要,すなわち過剰診断を示唆しています
ひとは不安を覚えると,それを解消してくれそうなものに盲目的にすがりがちです.コロナでは野良PCR,福島では甲状腺検査,妊婦さんなら無認可NIPTというように.不安ならば医師に相談し,医学的に必要なとき検査を受けるべきです.不安は自然な現象ですが,それを克服するのは検査ではなくリテラシー.
「こういう目に見えない心情な部分のケアって難しそう」とのご感想をいただきましたが,それが仕事ですから難しいのは問題ではないんです.問題はこういったケアに診療報酬的な見返りがまったくないことです.すべてを医療者の人間性に帰し,目に見えないケアに費用をださないのが日本の医療の欠点です
米テキサス州のヒューストン・メソジスト病院で,ワクチンを拒否した153人が解雇されたとの報道.解雇は正当という判決がでていた例の病院です.153人はずいぶん多いように思えますが,全職員2万5千人とのことですから,ほとんどの職員はワクチン接種をうけているわけですね.news.yahoo.co.jp/articles/fa931…
政府のとつぜんの方針転換も解せません。第6波の2月には1都12県に「まん防」の適用を決めましたが、今回は国民になんの説明もなく行動制限はしないと表明。選挙で信任された政府の方針だから受け入れますが、行動制限しないことでどの程度の死亡者増を国民にうけいれてもらいたいなどの説明はほしい。
これですね.いまさらワクチン以外の感染防御を検討すべきとボケボケなことをいうひとがいてあきれますが. news.yahoo.co.jp/articles/66cd6…
このように「早期発見」という強力なパラダイムがゆらいできたのはこの10年あまりのことにすぎないのです.いまだ認識がおくれている医者もすくなくありません.スクリーニングにはメリットとデメリットがあり,それを認識して検診を受ける必要があります.甲状腺がんにおいてもまったく同様なのです.
これは福島原発事故後におきていることにも共通していて,たとえば処理水放出が科学的にまったく問題なくても,それに主観的に納得しないひとがいます.コロナパンデミックで無症状のひと全員にPCRをおこなうことが医学的に無意味と説明しても,不安だから検査をさせよと主張するのもその裏返しです.
台湾につづいて,ベトナム,マレーシアにもワクチン提供と.とてもいいことだと思います. これらはおもしろいことに,PCRをたくさん行って感染制御に成功したと,今年の初めくらいまでいわれてきた国々ですね.
これは有名な図で,1975~2005年のアメリカ人男性の前立腺がんの診断と死亡の推移をあらわしたものです.死亡数を示す下の線は比較的平らです.しかし診断数はPSAスクリーニングの導入によって短期間に2倍以上になっています.これは結果的にものすごい数の過剰診断がなされたことを意味しています.
社会のワクチンアレルギーによって、国内での新規開発はおろか海外からの調達にすら、厚労省が及び腰になっていました。もちろん悪いのは被害者ではなく、それに乗っかったメディアと、サッサと逃げだす当局者です。こういった不幸な歴史が、今回はへたをすると国の存続自体すらあやうくしかねません。 twitter.com/s_kajita/statu…
HPVワクチンの失われた10年のおかげで「日本の過去10年間の子宮頸がん罹患率は,大半の国がマイナスであるのに,31ヵ国最も高く死亡率も2番めに高かった」「今後15年間の予測でも,多くの国で減少にもかかわらず日本はいずれも上昇」.頸がん死するひとにだれが責任をとるのか.carenet.com/news/general/c…
前立腺がんや甲状腺がんが例外なのではありません.最近のさまざまな疫学研究によると,がんのスクリーニングでは必ず過剰診断がある一定割合でおきており,程度の問題とわかっています.そうなると個別のがん検診のメリットデメリットを理解したうえで受けるかどうかを決める必要があるのです.
まさしくそのとおりです.ネオリベは,こういう非常時にいつものように自己責任と主張すれば,総スカンをくらいそうなのをよく知っているので,責任を転嫁でき社会の非難の対象となりそうな集団をさがします.それが今回は医者というわけですね. twitter.com/ryuoh777/statu…
2000年代には過剰診断の害があきらかになって,PSAスクリーニングが推奨されなくなったため,新規診断数はさすがに落ちついてきました.そもそも前立腺がんの進行はきわめておそく,高年男性を死後解剖すると30%くらいに組織的な前立腺がんがみつかるといわれています.これをラテント癌といいます.
これらの男性はがんと診断されたことで,かなりの不安と苦悩を感じたことでしょう.しかしより深刻だったのは,ほとんどのひとが手術や放射線治療を受けた結果,インポテンツ(50%)や排尿障害(33%)などの後遺症を残したことです.過剰診断によって過剰治療がなされ,悲しいほどの害が生じたのです.
UNSCEAR2020 最終報告書の最後に,「甲状腺調査は過剰診断をひきおこしている可能性が高く,超音波による検診はやめるべきだ」と明記されていることを,明石眞言先生が検討委員会のなかでまちがいないと明言されたことが,本日の最大の成果だったとわたしは思います.甲状腺調査の終了を検討すべきです
リスクのないひとが検査を受けて得られる安心は幻想です.それは「無症状で接触歴のないひとのPCR」や「無症状のひとへの甲状腺スクリーニング」もまったくおなじです.それは不必要だけではなく,しばしば検査による害を受けることになります.検査は医学的な適応があるときにおこなうことが重要です.
ワクチン4回目接種に懐疑的な声が聞かれますが,英国から4回目接種後の免疫応答にかんする論文がでました! 要約すると,①4回目接種の14日後で抗体価およびT細胞の反応性は向上する,②ファイザーもモデルナもおそらく大きな差なし,③3回目接種後よりさらに数値は上昇する pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35550261/
専門家はほぼ全員が遺伝子組換え食品は安全と考えていますが,一般市民ではその割合は37%という調査結果があります.これはあきらかにリスク認知の問題です.科学的な客観リスクと,一般市民の思う主観リスクのあいだにおおきな乖離があり,いくら専門家が科学的な説明をしても通じないという問題です.
それもマスクつけてない,みなで飲みにいった,ワクチン3回受けてないとか,いま陽性者はそんなのばっかり......... twitter.com/80lightyear/st…
COVID-19にたいするイベルメクチンの有効性についての大規模RCTの報告。重症化予防について有意差はまったくありませんでした。投与群で副作用がめだったため、COVID-19にイベルメクチンを使用すべきでないと結論づけられています。 jamanetwork.com/journals/jamai…