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オミクロン流行期のワクチン4回目接種の有効性について,今度はイスラエルから報告がありました.医療従事者約30000例を解析したところ,3回接種者にくらべて4回接種者はコロナ感染が65%すくなかったとのことです.
jamanetwork.com/journals/jaman…
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コロナ対策の政治的な問題として「誤った世論の感情論」とは一切喧嘩しないという責任放棄の姿勢があることです.選挙で信任された政府なのだから,勇気をもって丁寧に説明すべきなのに,それをしようとしません.その典型が「子をもつ親の感情的なワクチン忌避」には一切さからわないという態度です.
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村中璃子先生の公開ノート.「アエラ」の寄稿を編集長に断られたこと.「ワクチンの副反応であると言われたけいれんなどの症状とワクチン薬剤は何の因果関係もなかった」をきちんと報道しなければ,世の中のひとは混乱するだけだろうこと.たいせつな内容が書かれています.
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感染の不安を煽って展開する野良PCR,出生前診断を宣伝する野良NIPT,低線量被曝の不安にしずめるためと進める甲状腺調査.科学的な論理にもとづけば意義が高くないこれらの検査を,世間の不安を煽って進めるというまったくおなじ構造をもっています.検査をしなければ不安か? 検査をすれば安心か?
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韓国で甲状腺がん検診がはじまって発見数が15倍になったのに、死亡率はまったくかわらなかったというお話。すなわち過剰診断です。「どんながんも早期発見・早期治療が望ましい」と信じるひとが多いですが、それはあきらかなまちがいです。甲状腺がん検診はやってはいけない。synodos.jp/fukushima-repo…
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甲状腺調査は現在5巡目にはいって,これまでに悪性ないしは悪性疑いが250名以上みつかっています.しかし今年4月にだされたUNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)の最終報告書では,福島ではチェルノブイリのように多数の放射線誘発甲状腺がんが発生するとは考えられないと結論されました
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すでに根絶された病気もあります。天然痘です。天然痘は三千年間世界に蔓延し、何億人もの命を奪いました。ワクチンができたのは1796年だから根絶するまでにほぼ200年かかりました。1976年にWHOが基本計画をうちだし、各国がそれに協力して事業を進め、1980年にとうとう根絶宣言がなされました。
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ポリオも根絶まであと少しのところにきています。日本でも1960年の大流行は有名であり、5千人以上の子どもたちが感染し、死亡からおおきな後遺症までさまざまな爪痕を残しました。1988年には125か国で35万人の感染者がでましたが、2019年には世界でわずか2か国、40人未満まで減少しています。
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福島県の住民の甲状腺吸収線量はチェルノブイリ事故後の線量より大幅に低いためです.また無症状者にたいして,超音波による(高精度)スクリーニングをおこなうことは,過剰診断によるデメリットをまねく可能性が高いのでやるべきでないと、現行の甲状腺調査を間接的に批判しています。
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もうひとつ印象に残ったのは,これまでなんとか堰きとめてきたダムがまさに決壊しかかっている中国の話です.本来ならばロックダウンでかせいだ時間で,やらなければならなかったワクチン接種や医療機関の整備をおこたってきたため,2-3か月後には数十万から数百万人のコロナ死者をだすのではないかと.
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20年も結果的には無意味な検診がつづけられ,膨大な数の過剰診断によりもともと不要な乳幼児への外科手術がなされてきました.RCTによって無効が証明されても,基準をかえて過剰診断が防ぐといった研究班の発表など専門家の抵抗のなか,一部の良心的な小児科医や小児外科医の力により中止となりました.
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わたしは中道左派の立場にたちますが,震災以来というもの,左派からの反科学主義をもっぱら批判するようになりました.それは福島差別や反ワクチン,現代医学批判とその裏返しの非科学的医療推奨など.ラジフェミの生物学的性の否認もそうです.イデオロギーによる科学的真理への攻撃一切に反対します
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神経芽腫のスクリーニングは膨大な数の過剰診断を生むことがRCTにより証明されました.しかし莫大な予算と数多くの小児手術を生んだ全国スクリーニングは,一度はじまるとそれをとめるのはなかなかむずかしかったのです.2002年に一流誌のeditorialで痛烈に批判され,2004年にようやく中止となりました
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最後にUNSCEARとおなじ見解にたちますが,甲状腺調査でみつかる「甲状腺がん」は,甲状腺のなかに一生そのまま存在しているもので,とくに悪さをするものではない.超音波スクリーニングによってそれをみつけだすのは「過剰診断」であり,外科的手術をするのはむしろ「過剰治療」となります.
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日本ではこの思いつきで莫大な予算をかけて全国規模の検診をはじめたのです.ところがカナダやドイツで200万人!!規模の無作為比較試験(RCT)を15年かけておこなったところ,検診群では神経芽腫の発見が激増しましたが,対照(無検診)群との死亡率とまったくかわらないことがあきらかにされたのです.
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@inomata_yumi それはあなたがまちがっています.事故後の被曝による健康被害は1件も知られていません.あえて「汚染処理水」ということばを使うことによって,避難したひとはおろか,福島にのこったひとにたいしても,理由なき中傷をしていることになります.そういったことにあなたはなぜ無神経でいられるのか?
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世界ですでに80億回以上のコロナワクチンが投与されました.文献検索でワクチン接種と関係する死亡例が55例あり,そのなかで因果関係が推定されたのは30例でした.原因は血栓性血小板減少,心筋炎,心筋梗塞などです.これは致命的な副作用がいかにまれであるかを示しています.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…
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無症候者からの感染についていまのところ確固たるエビデンスはありませんが,仮にあってもそれほど高くはないだろうという見とおしを専門家はもっています.それをわざと過大にみつもり,世間の不安を煽るだけ煽ってPCRの大合唱に誘導したひとたちがいます.このとき検査は不安産業の餌食になりました.
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全員PCR、反専門家会議、空気感染、アビガンイベルメクチンなどのひとつひとつは科学的議論の対象となるが(わたしはいずれも反対)、なぜか親和性のあって、主張者はだいぶかさなっている。それが一丸となっていまは反ワクチンに傾斜するのをみると、どうも土台にイデオロギーみたいなものがありそうだ
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結局のところ日本人でBSEを発症したのはひとりだけで,それも英国滞在歴が長く,そのあいだに感染したと推定されたかただけでした.世界で唯一,日本だけがおこなった非科学的な全頭検査は,国民自身におおきな損失をあたえただけでなく,米国など国際的にも大きな摩擦を引きおこす結果になりました.
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「安全よりも安心を」はいくつかの面で危険です。ひとつは、安全は科学的なリスク評価によりコストベネフィットが計算できますが、安心を得るための費用は上限がないことです。もうひとつは、不必要な不安を与えて安心感を損ねないようにと、政府や企業が真実をかくすようになるおそれがあることです。
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しかし1990年前後に前立腺がんのPSAスクリーニングが登場してから,そういった見かたはかわらざるをえなくなりました.前立腺がんは検査すればするほどみつかるようになり,がんにも過剰診断があることがあきらかになったのです.スクリーニングとは何の症状もないひとにがんを系統的にさがすことです.
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名市大の鈴木教授からのデータ.人口千人あたりのPCR検査数は日本371,韓国883,アメリカ2633,イギリス7309,デンマーク11065と主要国では日本が最も低い.新規感染者の発見隔離で感染制御という考えは完全に破綻している.デンマークの2年間でひとり11回検査しても死亡率は日本の数倍以上である.
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たいせつなことをくりかえしますが,あるひとりのひとが過剰診断されたかを知ることはできません.しかし集団でみると,がんによる診断率と死亡率を比較すれば,過剰診断がおきているかは容易に知ることができます.がんの診断が増えているにもかかわらず死亡数がふえていなければそれは過剰診断です.