51
CZUR Aura Proというオーバーヘッド型ブックスキャナーが凄すぎる。見開き2ページがわずか2秒でスキャンでき、すぐにPDFにしたりOCR(対応言語180以上)かけてWordに変換したりできる。自動補正機能もあり、指サックとフットペダルで綺麗に保存可能。これはアカデミアの革命といっても過言ではない。
52
藤井風のアリーナツアー最終日、横浜ファイナルの2月15日に偶然にも僕が寄稿した「手放すこと/受け取ること──藤井風の音楽における余白」(未来の人類研究センターのオンライン・ジャーナル『コモンズ』Vol.2所収)が刊行されました。
#藤井風アリーナツアー
#藤井風LAAT
fhrc.ila.titech.ac.jp/kanri/wp-conte…
53
54
作家は自身の作品についてあまり多くを語らないほうがいいし、何を描いたかを細かく解説しないほうがよい。作者にも制御できない細部の連関や無意識に表出した豊潤なテクストが「作者の意図」によって縮減してしまう。多様な読解可能性を奪うことは創作物にとっても決してよいことではないだろう。
55
椎名林檎「1年に1枚という邦楽の狂ったサイクルに縛られるつもりは毛頭ないです。足りないもの(音楽)を作るのが私の仕事だと思ってるので。私が作らなくなるのは、世の中に素晴らしい音楽がいっぱいあると、私自身がユーザーとして思ってる時なんだと思ってます」って痺れるな。
56
岸政彦さんのこのご指摘とても重要。いま多くの大学で人を対象とした調査は研究倫理審査が必要になっていて、このやり取りが非常にストレスフル。この前、質的調査で聞き取りをする予定だった学生の書類が「対象人数が5人でどうやってコミュニティが論じられるのですか?」と突き返されたことがある。
57
蓮實重彦「サイレント映画を一本も見ていないような人が、映画監督になってはいけない。ところが、いまでは、映画の歴史も知らぬまま、ただただ映画を撮りたいというだけの男女が世界にあふれています。でも、画面を見ていれば、すぐにわかります、この人は無声映画を見たことがあるかどうか」に賛同!
58
大学も同じで何も高校卒業してすぐに進学する必要はないと思う。僕は20代半ばで大学に行きたいと思って勉強を始めた。だから大学ではどの授業も楽しかった。修士課程に入ったのは30代になってからだった。学びたくなった時に行った方が絶対に楽しく実りある時間を過ごせる。
59
映画系の授業(表象文化論)で東工大生162名(9名無回答)に「日本映画の巨匠」(黒澤明、小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男、木下惠介)で名前を聞いたことがある人というアンケートを実施(複数回答あり)。
1. 黒澤(94.1%)
2. 溝口(16.3%)
3. 小津(15.7%)
4. 成瀬(4.6%)
4. 木下(4.6%)
60
大谷翔平、インタビュアーがこれからますます日本の野球が注目されていきますねといったら、日本だけじゃなくて韓国、台湾、中国の人たちにも野球を好きになってもらいたいって答えるのさすがだなと思った。見ている世界が全然違う。
61
ちなみに僕は高校を卒業して30種位のアルバイトをしながらフラフラ国内・海外を旅したり音楽活動をやったり好きな本を読んだり映画を制作したり観たりして暮らし、20代半ばで研究職を目指して大学に進学して本当によかったと思っている。人生には若い頃に何でも自由にやってみる期間が必要だと思う。
62
この傾向はもっと加速すること間違いない。どうすればいいか頭を抱えている。J-Stageなどオープンソースになった学会誌の査読論文に(紀要などとの違いを伝えつつ)促すことはできるが、電子書籍を簡単に購入できない/しない学生を、足を運んで本を手に取り読むというところまで持っていくのが難関。
63
博士院生(博士を目指す修士含む)にはとにかく研究と論文執筆の時間を確保し、学会誌に投稿して査読論文を書くことを最優先するよう指導している。人付き合いも大事だが学会や研究会で発表しすぎない、目先の商業媒体に書きすぎない、先生の論集本の仕事は受けすぎない(これは賛否両論あると思う)。
64
大学をずっと見ていると、こちらの教養レベルに合わせろという意識が主流になってきたように感じる。合わせられないのはお前の能力の問題だと上から評価を下す。明らかにわかりやすく簡潔に伝える技術が重宝されるようになったのはネットからSNSの流れがあるが、それは教養や知性とは呼ばない。