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ブレーザー初回で変身後に自身の手を見て戸惑うようなシーン、「ウルトラマンと化したゲントのリアクション」に見せておいて実は「”本来の姿” とは異なることに違和感を覚えたブレーザー本人のリアクション」とかかなぁ。
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「五王国異様事案対策用戦略救命部隊」。こういう明らかに逆の順番で考えたであろう正式名称、こういうのを食べたくてオタクやってるとこあるんだ...... ごちそうさま... ごちそうさまでした...... オナラ座布団はちょっと予想外のスパイス効いてて驚いたけど、結果的には満腹です.........
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オタクが好きなやつが好きな人「五王国異様事案対策用戦略救命部隊の略で王様戦隊...... オタクが好きなやつだ......」
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「主人公が初回にアイテムをがちゃがちゃ操作して変身するとそこで一気にリアリティが削がれる」という問題に対し、「そのやり取り自体をキャラ付けや合いの手の構造で立たせる」がZ、「そもそも操作せずに強制的に発動させてしまう」がブレーザーなの、田口監督のアプローチが冴える。面白い。
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「ビルの奥から片目が見えている登場」「ビルによじ登って飛び蹴り」「全身を使った咆哮で威嚇」「自身を鼓舞するようにその場で何度も跳ねる」。こんな変わり種のウルトラマンがバチくそカッコよく見えるの、素晴らしいことだよ。本当に。ありがとう。「異質がかっこいい」のひとつの答えだよこれ。
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ゲント体調が無線で怪獣誘導を交渉するシーン、あれひとつで「ある程度の実績と人柄が認知されているやり手の中堅マン」だと分かるの、見せ方がえらすぎる......... うまい......
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ブレーザー、「このレベル」でやってる、「このレベル」が実現していることに、感涙なんだよほんと...... テレビシリーズ無くてさ... ギンガはずっと山で戦っててさ... あの頃から、ついに、ここまで............
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ブレーザーの戦い方、要はキングコングなんですよ。スマートな姿体のキングコング。咆哮で威嚇し、四肢を存分に使い、跳ねて取っ組み合うように物量をぶつける。猿の戦い方。この、類人猿の原始的で力強いファイトスタイルをウルトラマンでやると、見た事のないギャップが生々しく活きてくる。発明だ。
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『ウルトラマンブレーザー』、あまりに面白すぎて叫んだり泣いたりしながら観てた....... うそだろ... これ映画とかじゃなくてテレビシリーズで観れていいんですか....... 技術とアイデアと考証とロマンと信念と夢と遊び心が全部全部つまってた...... ありがとう...... ありがとうございます........
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はてなブログに投稿しました #はてなブログ
Twitterからの移住先なんてあるワケねぇぇぇんだよぉぉぉぉぉぉォォォ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!諦めろ……っ!!!!!沈め…!このまま…!なすすべもなく……っ!!! - ジゴワットレポート jigowatt121.com/entry/2023/07/…
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これはエグゼイドの頃からなんだけど、高橋悠也脚本の個性って「理論の飛躍」にあると思っていて。例えば「脂質を摂りすぎると体に悪い」って話があったとして、それがいつの間にか「ステーキを食べていたアイツはこのままだと死ぬ!」になったりする。やがて一度豚肉を食べた奴も暴走して人外になる。
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ギーツ、「怒りのまま道長に殴りかかる景和」は「ちょっと、その、そうはならんやろって感じもあるけどそうはそうだから仕方ないのかなぁ 闇堕ちルートずっと臭ってたしここはそうなることにしておいて観るしかないな」だったのに「黙って殴られる道長」は「そうだよな...............」ってなった。
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スズメは本当にラクレスに惚れているのか演技で惚れたことにして機をうかがっているのか、まだどちらにも振れる可能性があってどちらでも美味しくなりそうなあたり、実に「カグラギの妹」って塩梅ですごくいい。(いざとなれば裏切るけど惚れてたのはマジ、みたいなバランスもいけるのが強い)
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鎧武の虚淵さんがインタビューで「一応子供向け番組なので当初は意識してコミカルなやり取りを入れていたけど後になって各監督がそれぞれ演出で楽しく騒がしくしてくれるのであまり意図して書かなくなった」みたいなことを答えていたけど、キングオージャーのギャグシーンは完全に脚本裁量なんだよな。
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神の怒り、な。めちゃ毛髪が抜けた事件みたいになってしまった。
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なるほど、戦隊あるあるだから無意識にスルーしちゃってたけど、「王様がみんな若い」のは「髪の怒りで先代が亡くなったから若くして後を継ぐしかなかった」なのか。なるほど。
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「シーーッ」で挿入歌を止めるのは流石の杉原監督でしたね。創生のパワーはメタ演出をも可能にする、辺りの文脈を汲めるのも強い。
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英寿はこれまで「母を探す」ためにデザグラを戦っていて、本当の意味で「理想の世界」を願ってはこなかった。そんな英寿が、母との別れを経て「幸福と不幸がトレードオフな世界を破壊し、新しい世界を創生する」という理想を指針にするの、物語のクライマックスに向けて非常に良いですね......
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ジェラミー、シナリオライターや脚本家を気取って伝承を伝えるポエマー気質で実は2000歳の老人で人外属性持ちという、脅威の要素てんこ盛りであらゆる可能性にリーチできるので、今後、共闘も裏切りもメタな言動も何もかもを可能にする作劇上の強キャラだ......
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ジェラミーの悲劇の出世が明かされ、その苦悩を叫ぶも、王様5人が「それを早く言え」と切り返すシーン、ジェラミーが彼らの器の大きさや懐の深さにどこか救われたような表情を浮かべたのが印象的だった。差別や偏見はどこの国にもあるだろうし、それについて考えたことのない王様はいないはずなのだ。
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浮世英寿とジェラミーが「2000年生きている男」で接続されてしまうバグ。
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「ごっこ遊び」だからこそシンプルに本質を突いていたギラと、それに直接的に気付かされるのではなく、”結果的に” 本質を捉え直して「ごっこ遊び」を真剣にやる4人の王。古文書に記された口上を高らかに名乗り、強く己を鼓舞するからこそ、奇跡を起こすことができる。やっと同じ舞台に上がった「隊」。
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「ギラに感化されて」というより、「4人の王様が自分自身と国民で乗り越えた先にあったモノは、ギラのロールプレイのように高らかに宣言してでも己を貫くことだった」という、この流れ。ギラがずっと演じていた嘘のような王様然とした態度に、本当の王様として先を行っていたはずの4人が「追いつく」。
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ギラが他の4人を直接的に変えたというより、彼を起点としたトラブルの果てに「この国の王として今の自分が絶対に貫かなければならない部分は何か」を見つめ直し、他でもない国民にそれを後押しされ、王でもない演技じみた小僧のように高らかに名乗ってみせることを厭わない、その一点に収束していく。
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キングオージャー、ギラが初回から仰々しくやっていた「ロールプレイとしてあえて小難しい口上を述べる王様」を他の4人が満を持して披露し、それが全く安っぽく陳腐に見えず、まるで歌舞伎を観ているような「待ってましたッ!」感がバチバチに高まったあの瞬間、この作品の勝ちを確信したよね......!