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プラスチックのスプーンやフォークを作っている業者、ちゃんと確保しておかないと災害のときに困るぞというのはしっかり言っておきたい。水道が使えないときもそうだし、使い捨ては感染症対策的にも意味がある。
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おのれ財務省……(詳しく説明すると長いのでアレなんですが、とにかく七面倒くさいことになり、少なからぬ出版物が品切放置せざるを得なくなる可能性がある)/出版物の総額表示 スリップは「引き続き有効」 財務省主税局が説明-文化通信デジタル bunkanews.jp/article/222020/
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漢和辞典のツイートがバズってしまったので付言しますが、もう漢和辞典の改訂をやれる編集者はほとんどいないし、10年以上資金を投入し続けて改訂をやろうという版元もほとんどありません。既存の版が最後になるって漢和辞典も多いと思います。欲しい人はいまあるのを買っといたほうがいいですよ……。
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本質は飲食店の営業時間ではなくて、「会食」なんですよね……。だから政府は、「悪いがしばらく、国民全員が『孤独のグルメを』やってくれ」と言えばいいんですよ。まあ首相以下が会食してるので、「てめー、どのツラ下げて……」とはなるでしょうけど、それでも頭下げて言うべきやと僕は思うね……。
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めちゃくちゃ簡単に言うと、いま本のカバーに表示されている「本体価格+税」という形の表示はNGになります。つまり、スリップの刷り直し、カバーの刷り直し、シールの貼り付けなどが必要になり、そして店頭在庫の問題もあるので版元も取次も書店も大変です。
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ホテルのアメニティが個包装されてるのにもちゃんと意味があって、あれ開封されてたら無条件で捨てるわけです。包装されてなかったら使ったかわからないこともあるし、消毒のほうが高コストですよね。なんでもプラスチックやめればいいという話ではないのです。
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開会式、せめて電通から来たおっさんがめちゃくちゃにする前の布陣でやってほしい……いまだに野村萬斎が出した「茶室が飛ぶ」というアイデアのどこがダメなのかわからない……。
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正直な話、漢和辞典ってヤバいくらい売れてなくて、今回「民」の字源で騒いでる人たちもどうせ買わないし引かないでしょ? 売れないと改訂なんてできないんですよ。漢和辞典は数十年がかりのプロジェクトで、ものすごい金がかかるんですよ……。
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パソナやばいな。高卒だと給与が156,000円。そこから食費54,000円、寮費26,000円に研修プログラムの28,000円も持ってかれると、残り48,000円。ほぼ帝愛グループ……。 pasonagroup.co.jp/news/index112.…
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日本人が東洋史を研究するアドバンテージとしては、漢文読み下しという独自システムの恩恵にあずかれるというのがとても大きいです。2000年前の他国の古典を、母語に直して読めるというのはぶっちゃけ超絶チートです。
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感情的な長文をここまで読んでくださってありがとうございます。最後にハッシュタグを置いておきます。ご賛同いただける方のツイートが、今後われわれ出版人の力になります。もちろん、ご自身の意思を最大限に尊重なさってくださいませ。それでは。
#出版物の総額表示義務化に反対します
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フリートの異常な使い方を発明すればこの機能はなくなる。みんなで頑張ろう。
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これが来年度からということらしいので、いまから大慌てで準備しても印刷や改装の時間を考えると半年もありません。当然年度末決算の会社も沢山あります。そしてロングセラー書籍の改装用カバーなんかは持ってても廃棄するしかなくなります。理不尽このうえありませんね。
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「漢和辞典が滅ぶのはよくないので、お前んとこで作れ」という石油王の方がいらしたら、まず10億円ほどください。僕が生きてる間にギリギリ初版ができあがるかもしれません。これはネタではなく本当にそのくらい時間がかかります。亡くなった先生の遺したメモを引き継いで作業してる間に通説が変わる。
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なので、コロナが流行してて震災から10年というこのタイミングで有料化政策を打ち出してくる政府には不安がつきまといますね。僕みたいな一般中年男性が思いつくようなことも考えてないのかなって……。
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というか、野村萬斎を呼んでおいて、「いや、茶室が飛ぶのはダメです」って意味わからなくないですか? 萬斎なんだから茶室が飛ぶことはあるでしょ??
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カバーに「本体価格+税」でオッケーという諒解のもと、近年進行していたのがスリップレス化です。少しでも原価を抑え、初版部数が減少するなか価格を維持したいという面を持つ施策で、かなりの版元が舵を切りつつあります。財務省はこういう努力を全部ちゃぶ台返ししようとしているわけです。
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せめて財務省の金でカバーに貼るシールの入稿データ作成から印刷をやり、主計局の役人が版元倉庫、取次倉庫、全国津々浦々の書店店頭を回って一枚一枚貼り付けをやれよ。どんだけ民業を圧迫したら気が済むんだ。ふざけるな。
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ちなみに現行の「本体価格+税」表示でよいという特例は業界団体が2004年に申し入れて決まったもの。消費税を上げるだの上げないだの、1日2日で発言がブレまくる次期総理のもとで、税率が変わるたびにカバー全部刷り直しとか悪夢以外の何物でもありません。
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なんというか、「字源について旧説を検討し、改めるべきは改める」とかそういうレベルにはないんです。もう将来的な絶滅が10年以上も前から見えていて、予想された道を淡々と歩いている状態なんですよ。名だたる総合出版社が外国語辞書をやめてきた流れの延長線上にある、といえばいいのかな。
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おそらく現在の財務省主計局の見解がそのまま維持されれば、少なからぬ出版物(特に小部数の専門書や刊行から時間が経っているもの)は出荷できなくなります。結果、出版市場の多様性は低下し、それはめぐりめぐって国力の衰退にも繋がります。こんな簡単なことがどうしてわからないんだ。
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表現規制とかじゃなしに、まさかこんな形で梯子を外して出版業界を殺しにくるとは予想してなかった。財務省が馬鹿なのは分かってたけど、予想をはるかに上回る、究極の馬鹿だ。絶対に許さんぞ。
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これは歴史学に限らず人文系の多くにあったと思うんですが、昔は学部だけとか修士までとかで就職(多くは公務員に)した人も研究を続ける人がけっこういて、そういう人たちが地域の文化を支えてたりもしたんだけれども、社会にこうまで「余裕」がなくなるともう何もかも無理だなぁ。
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母子家庭出身の新聞奨学生で、朝の4時から折り込み作って、高槻の販売店から龍大深草キャンパスに通学していた親父が、学校に着いたと思ったらバリケード封鎖されてたときの絶望とか怒りはこの人にはわかんないんだろうな……。 twitter.com/levinassien/st…