鎌倉武士の取り懸け 現代の弓道とは少し違う、鎌倉武士の弓の引き方を実験 これは筑波大の松尾牧則先生による「素手で引いても痛くない取り懸け」と、「木弓故実摂録」、「後三年合戦絵巻」の図、「高忠聞書」などの記述から推定しました 慣れれば違和感なく引けます。弓力24kgの弓を使いました
長巻と薙刀 薙刀は長巻より先が軽く振りやすく、間合いもより長くとれる。しかし馬が遠慮なくどんどん間合いを詰めて行ってしまう馬上戦では、間合いの利が逆に不利になることもある 一方、長巻は敵が相当手近になっても打撃を与えることができ、この点、薙刀よりも小手回しが効く 「馬上武芸」より
大鎧で準実戦級の弓力30kgの弓を引く 弓力13.7kgで引尺いっぱいに引こうとすると、弦に色々引っかかりそう。ちょっと引いても威力のある30kgの弓なら、そこはクリア? 12月12日に開催された第四回大鎧騎乗会では鎧と弓の関係を色々と試してきました #甲冑装束騎乗会 #鎌倉もののふ隊 #紅葉台木曽馬牧場
馬上で太刀を抜く まず腕貫の緒に手を通す。馬の首を切らないよう、太刀を鞘ごと外側上方に回す。で、抜く。馬上での安全確実な納刀は難しいですね 抜刀自体は難しいことではないので、映像の「常歩(なみあし6-8km/h)より速い「速歩(はやあし)12-5km/h」、「駈歩(かけあし)20km/h以上」でも簡単です twitter.com/kerpanen/statu…
大鎧武者による実戦騎射 左斜め後方の敵に対する騎射、押捩り(おしもじり)、正五位上大宰少弐@tono_mikado さんによる演武です 弓に自撮り棒カメラを取り付けての撮影です。他では見られない臨場感溢れる映像ですが、撮影後は腕が上がらなくなるくらい重くて大変だったそうです #紅葉台木曽馬牧場
金子先生は騎乗戦闘で太刀が役に立たないと言っているのではないので誤解なきよう。太刀は長物や弓には対抗し難いサイドアーム的に役割で、現代戦で拳銃しか持ってない時に突撃銃や擲弾発射器を持ってる敵に出会ったら不利、と言うのと同じ。かと言って拳銃が武器として役立たずとはならないでしょ
鎌倉武士の箙(えびら)、矢束(やたばね)の緒の編み方 江戸時代の「止戈枢要」にある矢束の緒の編み方を元に絵巻物や、箙を使ってきた自分自身の経験を加えて推定した鎌倉武士の矢束の編み方 この箙では一段に4-5隻(本)の矢を編み込み、一段ごとに編み始めと反対側の端手(はたで)に緒の端を結んでいる
流鏑馬の的 なぜ近いの? 鎌倉武士の武芸の象徴、流鏑馬。ある流派の射手さんは「なんで的が近いの?」とよく聞かれ「実戦では敵の内兜を狙うから」と答えていると言う 武藝訓でも騎射の射程は五間(9m)。騎乗では矢尺いっぱいまでは引きにくいので、それ以上の射程では中っても鎧が貫通できないからだ
家来は辛いよ 一遍上人絵伝に描かれた主従。ご主人は軽快に馬で駈歩。家来は主人の胴丸鎧と太刀を自分の足で運んでる。弓と矢を盛った箙を運ぶ家来は、もう暑くて肌脱ぎ。主従とも裸足のようだ 幕末だが、従者が騎馬の主人に遅れず長々と着いて行くので驚いたと言う、西洋人の目撃証言があるらしい
巴御前、強さの秘密は馬術? 非現実的な大力伝説は巧みな馬術によって生まれたのではないだろうか。御田八郎師重を引き寄せたのは馬の力。太刀、薙刀の斬撃にも馬の推進力を用い。馬術で機敏に敵の死角に入り弓を引いた 馬上武芸の真髄は「馬に切らせろ、馬に突かせろ」馬の力を十全に使えなのである
薙刀、槍、長巻、大太刀、馬上での比較映像 紅葉台木曽馬牧場の和式馬術研究家、菊地幸雄先生の指導によって、里山武芸舎を主宰する古武術家、生田覚通師が馬上での長物を比較演武 月刊秘伝に不定期連載されている馬上武芸復興企画「武と馬」のための取材映像である 馬は日本在来馬の木曽馬「黒曜」
@4233ara どうやら鎌倉時代、今とは取り懸けが違っていたらしく。この方法で引くと素手でも痛くないと言うことでした。ただしこの映像の弓は弓力13.7kgなので、これで40kgを引いたらどうなるのかはわかりません。
巴御前、木曽義仲1/35騎馬武者フィギュア フィギュアセットと写真集の製作がスタート。映像はその取材のため3月17日に御猟野乃杜賀茂神社で撮影 巴御前を演ずるのは、これ以上の適任者はいないと思われる和式馬術の達人。馬ももちろん木曽系の和種馬 詳細は月刊アーマーモデリング4月13日発売号参照 twitter.com/kerpanen/statu…
人馬一体 古武術家三騎による馬上武芸検証 「馬には人間の能力の及ばない神秘的な大能力がある」 金子有鄰(なりちか)先生の「馬上武芸」にはこんな一節がある 月刊秘伝に連載していた馬上武芸記事取材の最中に、それを彷彿とさせるような人馬一体の一例を見た #紅葉台木曽馬牧場 #和種馬 #和式馬術
どうも、この記事を読んで「やっぱり日本の馬は人が駈けるよりも遅い」と、だいぶ以前の妄説を再び確信した人がいるようです。それ間違いです そりゃ、家来が着いて来てる時には加減もしますよ 下の映像では最後尾の馬でも36-37km/h 本気を出せば40km/h以上は軽く出ます #紅葉台木曽馬牧場 #和式馬術 twitter.com/kerpanen/statu…
流鏑馬の的が近いのは、敵の内兜(兜の内側に見える無防備な顔)を狙って射るためです。的も内兜の大きさ 敵も鎧を着ている想定なので他の場所に中っても、矢は裏をかきません(貫通しません) こんな速度(おそらく50-60km/h)で突進して来て、顔を狙って正確に矢を射られたらたまらんですね twitter.com/kawakami_yu/st…
鎧を着て射ると、あちこちが邪魔になって、弓を大きく引けないので、普段より強い弓を引くか、前のめりの姿勢で引く 木馬での追物射で弦が鳩尾の板に当たり、その後、前傾で引くと見事クリア。その様子が映像ではっきりと確認できる #紅葉台木曽馬牧場 #大鎧騎乗会 #甲冑装束騎乗会 #鎌倉もののふ隊 twitter.com/kerpanen/statu…
騎乗大太刀 大太刀で何度も叩くだけであるから、馬上の剣術は非常に単純である。このような時代に後世の精妙無比な剣術が発達するはずはなかった「馬上武芸」 木曽馬「黒曜」で重さ3kgの大太刀を振るっているのは月刊秘伝で馬上武芸検証記事を連載している里山武芸舎の生田覚通師 #紅葉台木曽馬牧場
弓で甲冑は射抜けたのか?  矢で鎧の裏をかく(貫通)のは当時から困難で、矢21本を受けて衣笠城に斬り込んだ金子家忠(右下)、橋板を外された宇治橋を強行突破した源氏方の僧兵、筒井明春(左下)は甲冑を脱いだら矢が61本刺さっていたと言う。負傷十数カ所とはいえ、大鎧の防御力はやはり生半可ではない
この映像を見ずして鎌倉武士を語るなかれ 鎌倉武士と言えば騎射戦闘。その技量の優劣が生死を分かちました とにかくすごい、貴重な動画。@tono_mikadoさんは甲冑騎乗による実証実験の先駆者であるとともに現在でも第一人者。現在、この人に匹敵する甲冑騎射技量のある人って他に誰もいないですよね twitter.com/tono_mikado/st…
まさにこれですね 甲冑を着用して弓を引くと、前のめりになっていないと弦が鳩尾の板や、太刀に引っかかります で、ここで便乗宣伝 まーこさんがモデルを務めてくれている「赤絲威鎧武者写真集」現在、編集中。8月末、モデルカステンから発売予定。1/12鎌倉時代の鎧武者プラモデルには必須の資料です twitter.com/sh0hta/status/…
モデルカステンのデカールを貼った1/12「鎌倉時代の鎧武者」。各所の絵韋と籠手の家地、鎧直垂の文様がデカール。デカールは19日発売、1,300円 チャチャッと塗って、我ながら上手にできたと思ったんだけど、写真に撮って拡大なんてするもんじゃないね 13日発売の月刊アーマーモデリングに製作記事
拙著、ビルマ航空戦の上巻、版元品切れとなりました。完売に20年もかかったので重版は難しいでしょう 当時はまだ従軍体験者がご存命でしたので、出来る限り話を聞き、また日本側と連合軍側の損害資料を突き合わせ、データの裏付けを得て戦闘機「隼」の思いがけない活躍を出来る限り客観的に書きました
名著「馬上武芸」で金子先生は概略、西洋の騎馬戦は一撃離脱の繰り返し、日本のは巴戦と述べている(もちろん例外も多い)。奇しくも空戦と同じだ 日本の騎馬戦は急旋回を繰り返して敵の後方を狙う。源氏の騎馬武者、熊谷直実は、零戦撃墜王の坂井三郎の捻りこみのように、鋭い急旋回で勝利を得ていた
騎乗木刀を試用 片手で振った時のすっぽ抜け防止の為、柄に滑り止めの革を巻き、柄頭に腕抜き緒を着けた騎乗用木刀を初めて実際の騎乗で試しました 面頬(めんぽう)には、騎乗で抜刀する際に馬を斬らないよう上に抜刀した時、自分の顔を傷つけないようにする役割もあると言います #紅葉台木曽馬牧場 twitter.com/i/web/status/1…