626
今の政権は任命責任とか説明責任とかいう言葉をしょっちゅう使ってきたが、その責任を果たす場面を一度たりとも見たことがない。
627
廃棄したと説明してきた花見の資料が、今頃になって「やっぱり出てきました」だと。例によって「手控え」がありましたってか。
いやいや、それだって「出てきた」と言った方が有利だと踏んで、「やっぱり出てきました」と公表したわけでしょうに。もう政府が何を言っても信用ゼロですから。
628
花見。「そもそも『幅広く参加希望者を募り』がおかしいです。功績・功労者を招待する会なのに、幅広く募っちゃダメですよね」上西充子教授、毎日新聞。
公金私物化の根源。
629
こんどは「ツアーを主催したのは旅行会社」だと。どこまでも他人に責任を押しつけて自分は逃げまくる。「恥を知れ」とはこういう政治家に向かっていう言葉です、三原議員。
630
「幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」と首相答弁。朝日新聞デジタル。
次は「公金を横取りしているという認識だった。横領という認識ではなかった」とか言い出すんじゃないの。
631
花見の招待状を政府が発送する前に安倍事務所が参加決定を伝える文書を送っていた。首相が事実を認めた。
つまり、安倍事務所に申し込みさえすれば、事実上、参加が認められ、事務所が参加者の「とりまとめ」をしていたということだ。これが私物化でなくて何なのか。首相のウソの一角が崩れた。
632
公務員は「全体の奉仕者」であって「一部の奉仕者」ではないという憲法の規定を無視して、ウソとごまかしでどこまでも首相をかばいつづける内閣府エリート官僚。こういう官僚が日本の民主主義を破壊する。こういう官僚に守られている政治家が日本を根っこから腐らせる。
633
自分の事務所で希望者を募り、功績功労に関係なく花見に参加させておきながら「最終的な責任は内閣府にある」と首相。公金を私物化したあげく責任を内閣府に押しつけるなんて最低だな。最終的な責任は間違いなく首相にある。
634
花見の招待者名簿は個人情報だといって廃棄を正当化する首相だが、内閣府が各省に推薦依頼する際、名簿は情報公開法に基づき開示請求の対象となると説明していたことが共産党の指摘でわかった。開示が想定されるから変なヤツは入れるなというわけだ。
個人情報は廃棄を正当化する理由にならない。
635
首相の後援会が主催した花見の前夜祭。「ホテルとの契約者は(後援会でなく)800人の個々の参加者だ」と首相が言い出した。だから政治資金収支報告書に記載しなくてよいと。それですむならだれも報告書に記載しなくなる。仮にも首相だろうに、この保身は醜い。
636
だいたいニューオータニほどのホテルが宛名のない領収書を800枚も出すわけがない。領収書はパーティー代の総額について、安倍事務所あてに出ていると考えるのが常識だろう。つまり契約者は安倍事務所以外にない。
637
「前夜祭は参加者の個人契約だから収支報告書に記載しなくても法にふれない、問題ない」と首相。「しかし、それは政治資金の出入りを透明化しようという法の精神に反するでしょう」と辻元議員に追及されて絶句。政治家は不法かどうかの前に、公正かどうかが厳しく問われる。首相はそれを知らないのか。
638
「前夜祭参加者は首相事務所の募集に応じて参加を申し込んだ」「事務所がホテルに予約し、価格の優遇を受けた」「事務所が参加者から会費を集金した」だから契約主体は事務所。個々の参加者が契約したという首相答弁は詭弁だ、と民法学者が指摘。朝日新聞。首相のヘリクツは通らない。
639
そんなに「自分はクリーンだ」と言いたいなら、ホテルに頭を下げてでも見積書なり明細書なりを出してもらえばいいだろう。5000円会費でパーティーをやってくれるほど常連ならなおさらだ。それをしないのは、それらの書類が出てきたら「無罪」でなく「有罪」が証明されるからだろう。違いますか。
640
「繰り返しになりますが」と前置きする答弁を首相は8日間で少なくとも112回繰り返してきた。朝日新聞。
繰り返すのが嫌なら、個々の参加者が契約者だなんてごまかし答弁をやめて、物証を示してまっとうな説明をすればいい。
641
検察庁法は「検察官は年齢が六十三年に達した時に退官する」と誤解、誤読の余地なく書いている。法律をまげての定年延長。検事長に遵法精神があるなら今からでも辞退すべきではないか。
642
「王様は立派な服を着ている」と家来たちはずっとほめそやしてきた。
「いや、王様は裸だ」
事実をそのまま語るものがやっと現れた。
ANAインターコンチネンタルホテル。
「王様だって例外扱いはしない」
王様が困り果てている。
「おい、話をつけておかなかったのか」
643
明細書は発行している。例外はない。「営業の秘密」と言ったことはない……。
これで首相は明細書を提示しない理由を失った。首相に知恵(悪知恵)をつけている側近官僚は今度はどんな屁理屈をひねり出すか。そんな仕事に人生を浪費してないで、次の就職先を探した方がいいんじゃないの。
644
「何でANAホテルは(野党の質問に)回答を出したのか」とか「もうANAホテルは使わない」とか、自民党から出てくるのは逆恨みの声ばかり。民間企業も権力者の意向を忖度するのが当然とみているあなた方のほうが変なんだよ。
645
首相は虚偽答弁を繰り返したあげく予算委員会に出てこない。閣僚は新型肺炎の対策会議を欠席して後援会の会合へ。法改正の手続きをとらずに勝手に解釈変更。
この国の政府は、首相を先頭に、明らかにモラルが崩壊している。
646
お気に入りの検察官を検事総長にするために法の解釈を勝手に変える……。
「いくらなんでも総理、それをやっちゃ法治国家じゃなくなります、それはダメです」と閣議で発言する者は一人もいなかったのか。まったく、どいつもこいつも。
647
「公共が人権にひれ伏してどうする!」と雑誌「Will」の新聞広告にある(読売)。筆者は産経論説委員。
それを言うなら「公共より晩餐を優先させてどうする!」。
毎日新聞が今月から、Will、hanadaの広告掲載をやめた。
648
いちばん大事な初期段階に夜毎、高級レストランで会食していたのに、後手後手対応の批判を受けて、いきなりちゃぶ台をひっくり返した。そのあとかたづけをするのは国民だ。
649
花見に定年延長。「政権は適正な手続きをへて行われたことを裏打ちする確かな文書を示せずにいる。説明責任が果たされていないから、野党も同じことを重ねて追及せざるを得ない」
「この7年の安倍政権のもと、日本の統治の秩序は無残なまでに破壊されたと言わざるを得ない」
朝日社説。まさに。
650
検察官の定年延長。法相は「首相や官房長官の指示はない」とムキになって答弁するが、法務省内で法解釈の変更をめぐってどんな議論がなされたのか、その過程を示す文書を示さずに「口答決裁」したというのでは、だれも納得できない。
「あれ、頼むね」
「はあい」
これが真相でしょう。