426
「米国民の大半は……安倍政権に対し、深く感謝し続けている」アーミテージ元米国務副長官。読売新聞。
本当かなあ。米国民の大半は日本の首相がだれか知らないのではないか。
427
「歴史的作品」を書く人はWikipediaを参考にする、と社長言うが、あの大作家が書いたのは「歴史的作品」でなく「日本通史の決定版!」(発売時の広告コピー)だったはずです。蹴ったボールが外れたからといってゴールを広げちゃいけません。
428
厚労省の統計不正。「組織的隠蔽はなかった」と特別監察委。国会が始まる前に、話を小さくまとめたということか。これまた一種の真相隠し。
429
厚労省の統計不正。職員からの聞き取り調査の一部を、外部識者ではなく、同じ厚労省職員がやっていた。朝日新聞。
なんだ、それでは財務省の文書改ざんについて、あの理財局長が聞き取りをしたようなものだな。
430
〈防衛省沖縄防衛局から、辺野古移転の反対派リストをつくってほしいという依頼があった〉そういう内容の社内文書を警備会社幹部が作成していたことがわかった。市民60人分顔写真付きリストの存在が既に確認されている。防衛省は指示を否定する答弁書を閣議決定していた。毎日新聞。また一つウソが。
431
厚労省の統計不正。幹部職員からの聞き取りの場に定塚由美子官房長が同席し質問もしていた。この事実を厚労省はこれまで伏せていた。朝日新聞がスクープ。組織的隠蔽はない、というストーリーを身内でまとめただけじゃないか。
432
厚労省の統計不正は、あわててやった第三者機関の調査が実はお手盛りではないかと批判を浴びている。一方、財務省の公文書改ざんは省内の調査だけですませた。今からでもちゃんとした第三者機関を設置して、調査結果を洗いざらい公表すべきだ。
433
憲法は国の理想を語るもの、と首相は言う。どうやら憲法を読んだことがないらしい。理想なら今の憲法前文に書いてある。「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」
434
自民党の下村博文改憲推進本部長「(教育の充実など4項目の党改憲案のうち)どれかが9条より早くまとまるのであれば発議すべきだ」読売新聞。
もう何でもいいから、とにかく首相の総裁任期中に改憲を実現させたいということか。憲法は安倍家の家訓ではない。
435
厚労省の統計不正。いちばん事情を知っている担当者を更迭して、更迭したから担当者ではななくなったと国会に呼ぶを拒否する。何これ。政権ぐるみの隠蔽じゃないか。
436
行政府をチェックするのが国会の重要な役割の一つ。司法が頼りないから特に国会の役割は大きい。なのに政権与党の自公は全くやる気なし。なんで更迭した厚労省幹部を国会に呼ばないのか、隠蔽に加担するのか。多数党には多数党の使命があるだろうに。行政は何の反省もなく暴走するばかりだ。
437
たとえばの話、大学の運動部の監督が暴力行為を選手に指示した疑いで解任されたとする。本人は解任されたから後任に事情を聴くなんてあり得ない。ところが自公政権はそれで通すらしい。国会という名の無法地帯。
438
想像するに、首相官邸が厚労省に、あいつを更迭しろ、と指示した。現職から外して参考人召致を拒否するためだ。指示通りに厚労省は統計担当を更迭し、自民党は国会召致を拒否した。
野党の批判をうけて首相は言う。「誰を召致するかは国会が決めることだ(私は知らない)」
よく言うよ。
439
私人だから呼ばない。
公務員だけど現職じゃないから呼ばない。
現職だけど調査中だからという理由でしゃべらせない。
白昼堂々、事実はこうして隠蔽される。
440
北方領土問題。
毎日新聞社説「立脚点の後退が目立つ」
読売新聞1面「(首相)北方領土、解決に意欲」
正反対の評価。読売のよいしょぶりが際立つ。
441
「『3メートルより深い場所に(新たなゴミが)存在するとしておく』というのは国側からも学園側からも言われた。ストーリーを作るためだったのは間違いない」森友の工事関係者が今月、証言した。朝日新聞。
アベ案件架空のゴミで値引き8億。
発覚2年、森友忘るまじ。
442
三笠宮の言葉「偽りを述べる者が愛国者とたたえられ、真実を語る者が売国奴と罵られた世の中を、私は経験してきた。……過去のことだと安心してはおれない。……紀元節復活論のごときは、その氷山の一角にすぎぬのではあるまいか」
建国記念の日創設を批判した。
443
都道府県の6割が自衛隊員募集への協力を拒否している、だから改憲を、と首相。ところがこれか間違いで実際には市区町村の9割が個人情報の閲覧を認めていた。
「(自衛官募集困難の)主な要因は少子高齢化であり、憲法ではない。……一国の首相が事実をねじ曲げて憲法を語るべきではない」毎日新聞社説
444
自衛官の息子が涙ながらに「お父さん、憲章違反なの」……。このエピソードは実話かと問われて首相「実話だが、防衛省から聞いた」「私が言っていることをウソだと言ってんでしょ。非常に無礼な話で、人格攻撃だ」と色をなす場面も。毎日新聞。
さっきまで狼はそこにいたんだよ、か。
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「自衛官募集のために改憲をというのは飛躍がありすぎる」「9条は戦後日本の平和主義の根幹をなす。その重みを踏まえた熟慮の跡もなく、事実をねじ曲げる軽々しい改憲論は、いい加減に慎むべきだ」朝日新聞社説。
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自衛隊は合憲だとして長年、違憲論を無視してきたのに、今になって憲法学者に違憲論があるとか、自衛官の募集にさしつかえるとか、そんな状況論的な理由しか思いつかないのは、憲法改正に必然性がないことを自ら認めたに等しいではないか。
447
首相「桜田氏は副文部科学相として五輪招致に大変尽力した」と失言の五輪担当相を擁護。ところが桜田氏が副文部科学相に就任したのは、招致決定の約3週間後だった。毎日新聞。
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自民党の石破茂氏「自衛隊を憲法に書けば、自衛官の募集は容易になるのか。それと憲法とは無関係のものだと思う」毎日新聞。
なぜ改憲が必要か、首相は説得力のある説明ができなくて、あれこれ思いつきを言っているだけだ。
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「自衛隊はもはや戦力と呼ぶほかない、憲法は戦力の保持を認めていない、だから憲法を改正する(もしくは自衛隊を縮小する)」というなら賛否は別にして、論理としては通る。それを首相は「自衛隊は戦力ではない。だから憲法に反しない。でも憲法を改正しなければならない」というから支離滅裂になる。
450
「全国6割の自治体が、自衛隊員募集に非協力的」「自治体が円滑に業務を遂行するため、自衛隊の憲法明記を!」日本会議主導の改憲団体が昨年12月の大会で配ったチラシにそう書いてある。朝日新聞。
チラシを読んで「あっ、これだ」と思ったのか。