藤井光/Hikaru Fujii(@fujiihikaru)さんの人気ツイート(新しい順)

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19世紀末から20世紀初頭にかけて、図書館本の貸出によって致死性の伝染病が広まるのではないか、という「図書大恐怖」(great book scare)が英米で広まっていたという記事。NYでは蒸気で消毒が試みられ、怪しい本は燃やされ…最後には図書館の努力で沈静化したそうです。 smithsonianmag.com/history/during…
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書評で「官能的な唇」と形容されるサリー・ルーニー、男性批評家から「娘」と呼ばれるエリフ・シャファク、同じ原稿を男女両方の名前で投稿したら男性名義のほうが好意的な評価だったキャサリン・ニコルズ…2010年代でも女性小説家を取り巻くジェンダー格差を指摘する記事。 theatlantic.com/international/…
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合衆国で現在、理髪店やコインランドリーで子供が待っているあいだに読書できるスペースを作るプロジェクトが進行中という記事。声に出して読むのもOKだそうで、すぐ読めるところに本があれば子供たちは塗り絵やブロック遊びよりも読書するという傾向も報告されています。 nytimes.com/2019/07/02/boo…
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ワシントン・ポスト紙が選ぶ、1歳から100歳までそれぞれの年齢で読むおすすめ本という特集。はらぺこあおむしからジェイン・エア、侍女の物語、アメリカーナ、ウォールデン、日の名残り、リア王、という具合に、人生の進み具合に合わせたコメントとともに紹介されています。 washingtonpost.com/graphics/2019/…
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FBで知った過去記事。アフガン女性が作る伝統的な絨毯のなかに、1979年のソ連侵攻以降は戦争のモチーフを織り込んだ「戦争絨毯」が出てきているそうです。タリバンの台頭、アメリカ軍の侵攻、という数十年のなかで世代を超えて作られる、暗いユーモアと日常への屈折した視線。 artsy.net/article/artsy-…
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パキスタンのイスラマバード西方にある広大な武器市場に私設図書館を開いた人の記事。「武器よりも本のほうが上」という信念から、武装組織の攻撃に苦しむ地域に図書館を作って一年足らず、現在は地域の回復のために軍の支援を受けて第二の図書館を作っているとのこと。 nytimes.com/2019/06/18/boo…
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1861年〜1928年のオーストラリア労働者階級の公共図書館の利用記録がデータベース化され、当時の多様な読書習慣が明らかになってきたという記事。877冊を借りた強者の紹介から、肉屋はスリラーを、アデレードの労働者と医者はディケンズを好んで読んだという話まで。 theguardian.com/books/2019/jun…
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数日前から話題になっている、中国の書店のデザインが天井にある鏡と階段の効果もあってエッシャーの騙し絵かインドの階段井戸のようになっているという記事。確かに忘れがたい空間で、人がどこからでも出入りして思い思いの時間の使い方で過ごせたら理想的です。 thisiscolossal.com/2019/05/infini…
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南極点到達レースに敗れたスコット隊のうち生還した別隊が氷を掘って越冬中に毎晩朗読していた本『デイヴィッド・コパーフィールド』の現物が、このたびロンドンのディケンズ博物館で公開されるという記事。イギリスの極地探検隊は本を持参するのが習わしだったそうです。 theguardian.com/books/2019/may…
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『時計仕掛けのオレンジ』の「続編」が、アンソニー・バージェスのアーカイブから見つかったという記事。キューブリック映画を受けて書き始められたThe Clockwork Conditionという未完のノンフィクションで、テクノロジーや映像文化の危険などの主題を論じているそうです。 thebookseller.com/news/clockwork…
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19世紀キューバの植物を調査・記録したアメリカ人女性アン・ウルストンクラフトによる美しいイラスト付きの原稿本が190年ぶりに発見されたという記事。作者の苗字に見覚えが、と思ったら、メアリー・ウルストンクラフト(メアリー・シェリーの母)とは義理の姉妹だそうです。 nationalgeographic.com/science/2019/0…
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クリストファー・コロンブスの息子が16世紀序盤に世界最大の蔵書を目指して集めた一万五千冊の図書目録がコペンハーゲンで発見されたという記事。現存している蔵書は1/4のみで、今では失われた本の要約は、五百年前に人々が読んでいた世界を見せてくれるそうです。 theguardian.com/books/2019/apr…
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ナミビアのゴーストタウンが砂と交わる光景は、何度見ても幻想的です。ただし、二十世紀初頭のドイツの植民地時代にダイヤモンド鉱山の富を独占した名残であり、支配拡大のなかでピンチョンの『重力の虹』に出てくるヘレロ族の虐殺も行われた、暗い歴史の産物でもあります。 nationalgeographic.com/travel/destina…
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スコットランドのウィッグタウンにあるThe Open Bookという宿が、付属の古書店を滞在客に貸し出しているという記事。1~2週間の滞在中に書店をどう運営するのかは客に任され、イベントをしても書棚を独占してもいいそうです。2021年夏まで予約で埋まっているようですが...。 atlasobscura.com/places/open-bo…
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楽譜を打ち込めるタイプライターがあったことを初めて知りました。1936年に登場し、53年に改良版が出たKeaton Music Typewriter、使いやすいのかどうかは素人の僕には分かりませんが(記事下部に実演映像あり)、無骨な骨組みとキーの音符記号のコントラストがいい味です。 mymodernmet.com/keaton-music-t…
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ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』がNetflixによって映像化されるそうです。スペイン語のシリーズとして、主にコロンビアで撮影し、製作陣にはマルケスの息子二人が参加するという体制で、同書の初の映像化を見届ける予定とのこと。 deadline.com/2019/03/netfli…
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10年以上にわたって、作家にサインのついでにウサギの絵を書いてもらったコレクションの一部が紹介されています。10秒の制限時間でアトウッド、デイヴィッド・リンチ、エリス、ニコルソン・ベイカー、アメリア・グレイなどが挑戦した成果からはそれぞれの作風も味わえます。 nytimes.com/2019/03/01/boo…
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1900年から出版されたSF小説すべてをマップ化したという圧巻のウェブサイト。テーマごとに色分けがされ、キーワードのつながりが線で視覚化されていて、時系列と人気で並べ替えや主題のフィルターもかけられます。ハンガー・ゲームからアルケミスト、海辺のカフカまで登場。 app.openmappr.org/play/100YrsOfS…
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合衆国で独立系書店が好調な背景をまとめたワシントン・ポストの記事。「独立系書店はどうやってアマゾンと張り合うか」というタイトルを掲げ、「まあ、そのネット企業の創業者が本紙のオーナーだったりしますが」と冒頭に書いてみせるあたりがアメリカのメディアらしさです。 washingtonpost.com/goingoutguide/…
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ホルヘ・ルイス・ボルヘスの伝記をグラフィックノヴェルで描く"Borges, el laberinto infinito"(2018)のクリエイターの一人が、内容を一部公開しています。途中から夢が加速していく場面は見事の一言です。作成過程のスケッチや写真なども下のほうで見られます。 behance.net/gallery/625794…
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もし、あなたが読みたいと思う本があって、それがまだ書かれていないのなら、その本はあなたが書かなければなりません。 ---トニ・モリスン twitter.com/PenguinUKBooks…
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19世紀前半に花開いた本の表紙デザインの名作を、1820年代から1914年まで見せてくれる記事。コウモリ+髑髏に始まり、文学作品から指南書まで心を鷲掴みにされるデザインが続出します。ちょっと笑ったのはHow to Swimという本が全然泳げそうに見えないことでしょうか。 publicdomainreview.org/collections/th…
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メリーランド州の図書館に、73年間行方不明だった絵本が戻ってきたという記事です。1946年に2歳のときに自分が借り出した本を見つけた女性が、引越し先のカナダから郵便で返却したとのこと。延滞の罰金は上限の15ドルで済むそうです。映像で絵本の中身を少し見られます。 nbcwashington.com/news/local/Ove…
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オーストラリア・ヴィクトリア州の文学賞に、クルド系イラン人作家のBehrouz Boochaniが選ばれました。本人はパプアニューギニアの難民収容センターに六年前から収容されたままで、その実情を訴える受賞作は収容所からショートメッセージを一つずつ送る形で書かれたそうです。 theguardian.com/world/2019/jan…
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イギリスでは2018年に詩集の売り上げが過去最高を記録したという記事。総計130万部が売れ、購買層の2/3は34歳未満、41%は13歳から22歳という統計も出ています。政治的な不確かさの時代に、簡潔な言葉によって世界の見方を変えてくれる詩の力が見直されているとのこと。 theguardian.com/books/2019/jan…