AkoTakahashi(@Ako_Takahashi)さんの人気ツイート(新しい順)

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訳詞して気づいたこと。ミュージカルの歌詞は登場人物の感情を吐露するものが圧倒的に多いけれど、メリーポピンズはそれが殆どない。代わりに、みんなを元気づけ、勇気付け、鼓舞し、人生を豊かにする歌が次から次へと出てくる。だから観ると元気になる!
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メリーポピンズは訳詞もオーディションで、4曲訳詞して本国に送って審査…決まったのが稽古開始の2か月前で、そこから超特急で訳詞作業。決定時の注文もほぼ韻のことしかなかったけど、昨夜、追加楽曲を作ったジョージ&アンソニーにも、日本語の韻について聞かれました。
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演劇通訳ってご存知でしょうか?ストプレでもミュージカルでも海外からスタッフが来日する際、稽古場にずっと帯同し、通訳する方々です。私が尊敬する方に鈴木なおさんという方がいて、今まで様々な作品でご一緒して、ずっと凄いと思ってきました。そんななおさんの仕事を紹介する記事が・・・
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ビリーエリオット、大千穐楽! ここまでの何が欠けても、この日は来なかったのですね・・。 素晴らしい舞台になりますように!   今日書かないと、もう書けないので「The Letter」の「love you forever」が「いつまでも」になるまでの訳詞裏話を。
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先日またビリーエリオットを見て、いろいろ思い出したので、また訳詞の裏話を。Electricityと共に、本国のレクチャーにより、自分の解釈が大きく変わったのがThe letterでした。画像にて。ネタバレしかありません。ご注意を。 リピする方は是非以下の視点でも観てみてください。
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でもビリーがもっと輝くためには石炭とは別のエネルギー源が必要で、だから旅立たなきゃいけない。ウィルキンソン先生の最後のセリフもまさに真理。でもあの輝きが消えるわけじゃない。ビリーは未来へ羽ばたき、炭鉱夫たちは誇りを持って、時代の舞台から降りていく。
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グランマやマイケルの言葉、ウィルキンソン先生のレッスン、父の決意、兄の葛藤、ママの手紙、そして炭鉱夫たちの最後の応援。すべてがビリーをあのオーディション会場に運んだ。そしてあのダンス。あの時、ビリーが身体中に感じてる電気は、「石炭」が生んだ「電気」みたいだな、と。
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つまり・・・「石炭」は発電の材料でもあったわけで、たくさんの「電気」を生み出し、一つの時代を築いてきた。炭鉱夫たちは英雄だった。でも時代は変わり、彼らは〝過去〟の〝恐竜〟になろうとしてる。そんな中、その「石炭」の町に育ったビリーはダンスと出会った。
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正直、私は最初、「電気」にするのは抵抗があったんです。でも帰宅して「石炭」を念頭に置きながらライブ版dvdを見直してみたら・・・あのナンバーの見え方がガラリと変わりました。それまではビリーのシーンだと思ってたけど、あれは父さんや炭鉱夫たちやあの町の人々全員のシーンでもあったのだと
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サイモンが言った理由は以下です。 「electricity」という歌詞の裏には「石炭」がある。加えて「石炭と電気」で「過去と未来(時代変遷)」もあらわしているから、と。 これを昨夜、リー・ホールさんに聞いたところ、本当にそうだった!(サイモンを信用してなかったわけじゃなく(続
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実は昨春の最初の訳詞打合せの時、演出のサイモンから「electricity」は「電気」という言葉で訳詞して欲しいと言われました。○○○な意味の言葉にして欲しいと言われることはよくありますが、言葉を限定されたのは訳詞家人生で初めてだし、ビリーの全歌詞の中でも言葉指定はここだけでした
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ミュージカルは突然歌うから嫌いとか、日本人にこの作品は無理とか、英語で慣れてるから日本語は違和感とか、ビリーに限らず翻訳ミュージカルについてはネガティブな声も絶えないけど、そういうのを見聞きするたびに思うの。全部楽しめばいいのに、もったいない!って。