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ちなみに、空閑が虎石母のことを「おばちゃーん」と呼ぶのが(役者さんの芝居も相まって)とても好きなので、いつか虎石が空閑母を呼ぶ場面も書きたいと思っていたのですが、虎石は空閑母を名前で呼んでいるイメージだったのでお袋さんの名前を出さないといけなくなりそうで断念しました(笑)
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小学5年生からの幼馴染。最初はクラスも別々で、生物委員の委員会で顔を合わせるだけでした。ちなみに空閑が生物委員になった経緯は男子人気がなかったので残り物に収まったという想定でしたが、虎石は平日の朝も休日も夏休みも冬休みも女子と一緒にうさぎ小屋の掃除が出来るというブレない理由……。
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芸術少年の空閑と野球少年の虎石。沸点が高い空閑と喧嘩っ早い虎石。優しいお袋と怖い母ちゃん。あまり気が利かない空閑とサービス精神旺盛な虎石。生まれ持った性質はまるで違う2人ですが、出会ってから一緒に拾って育てたものは、お互いに自慢し合える、色違いでお揃いのスーパーボールのようです。
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家で遊ぶ時は絵を描く空閑の傍らでナイターを見た虎石です。虎石が売られた勝負に勝つため受けた喧嘩に、空閑はダチのためだと付き合ってくれました。虎石にとっていつも笑顔で美味しいご飯を食べさせてくれる空閑母ですが、空閑にとっては虎石母こそ、いつもお袋を気にかけてくれる優しい人です。
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一緒にミュージカルの道を志して、追いかけられ、追いかけてきました。片やちょっと変な指導者に見初められ、片や正統派な指導者に、それぞれミュージカルとはいかなるものかを教わりました。空閑のチームが人間関係でまごついている時、虎石のチームは結成1日目にしてエイエイオー!していました。
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すげえ優等生のくせしてぜってえボケだろ!な2人組。天然すぎて逆に最近ツッコんでねーわ!な大型犬。嘘だろお前はオレの味方じゃなかったのかよ慣れんな諦めんな戻ってこい!!とたまにツッコみたくなるカワイイ小型犬。そんな愉快な――そして心強い仲間がいるのもあいつと同じ、です。
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空閑とは永遠の腐れ縁。常に横目で意識し合って、たまに拳をぶつけ合い、「見ろよ、オレのスーパーボール超かっけえだろ!」とお互いの宝物を見せ合う関係。『ライバル』です。去年はオンナノコとのことを書いたので、今年は男臭く! その男臭さがある限り、子猫ちゃんたちは君の虜。おめでとう!
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色々なプランがあったのですが、最終的には背景枚数も膨大ならキャラクターも総動員じゃいと数をとりました。男子総勢28名いろいろな組み合わせが作れて楽しかったです。皆様にとってささやかなエンタメとなってくれたなら幸いです。
負けないぞ! オレたち、スターダスト!!!!! twitter.com/hstar_mu/statu…
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ということで北原廉の誕生日でした。有罪か無罪か知らんが人様の微笑ましい友情をままごとしてんじゃねーガハハなどと笑っているから丸一幕使ってああいう目に遭うんだゾ、スタミュって怖いだろ――というのは冗談ですが、この一年弱で心底惚れたライバルと、マブダチ(死語)を獲得した北原です。
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2期5幕、3期5幕と、奇しくも彼にまつわる話数の脚本を書いた縁もあり、何となく、気付くと横目で見て気にしてきました。
彼の心は格闘家です。無自覚に本気になるきっかけを探していた北原が、生まれて初めて親父と漣先輩以外の男に、あろうことか急所を一撃されたことは衝撃だったことでしょう。
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人を煽ってゲラゲラ笑ったり自身の情熱をのらりくらりと宥めすかしたりするような今時の若者感がある一方で、彼には天性の鋭い野生性があります。物理的に強く精神的にタフな彼の周りには人が集まりますし、無遠慮に他人の間合いに足を突っ込むというある種の気やすさも持ち合わせている北原ですが、
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無意識に、本能的に、警戒心を持って他者と接しています。ライオンや狼が群れる仲間を見極めたり、その中で自然と上下関係を築いてゆくような、そういう本能に頼るスタンスの取り方が抜群に上手いのです。敵であろうと味方であろうと無防備に背中は見せない。それ故デコを小突かれ即参ったのでしょう。
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そんな北原が出会った自分とよく似た相手――それが南條でした。ライバル相手だろうが仲間相手だろうが無警戒に信用したりせず、背中を見せず、弱みを晒さず、それ故に強か。団結しなくても、助け合わなくても、勝手にやらせときゃ悪くはならない、team鳳とはまるで違う距離感な2人です。
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クールでドライな相棒関係は3期を経た今も健在ですが、変化もありました。2人は似た者同士。北原がそうであったように、南條も、相手がチームメイトであろうとも決して自分の急所に触れさせるような人間ではなかったでしょう。
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(それを言うなら容易く揚羽に背後を取られてドンされるような人間でもなかったと思いますが、揚羽と南條の友情(もどき?)についてはまた別の時に、機会があれば(笑))
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あの時――北原の拳が南條に届かなければそれはそういうことだったということです。でもちゃんと届いたので。縄張り争いやボス頂上決戦とは違う、あれはグルーミングですね(笑)。ずっと同じ群れで、背中を預け合って、彼らは彼らなりのやり方で、一緒に戦ってきた仲間。そしてダチ。もういいね?
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そして物理的に手は出ていませんが、チクッと鈍感男の鼻っ柱に針をお見舞いしてやった蜂矢とも、やっぱり良い友達だと私は思いますよ。不思議と彼らはなんだかとてもナチュラルに、大人になっても芸能人になっても特に理由なくメシに行ったり飲みに行ったりしている姿が目に浮かぶのです。
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メッセージなどの女性向けの台詞を書いていると少女漫画のヒーロー属性あるなと気付かされる所、スタミュ節を「どうにもならねーことってのもあるんだぜ」と一刀両断する所、群像シーンになると口数が減る所、どのキャラクターもそうですが、彼の彼らしい所が好きです。長くなりました、おめでとう。
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ワケあって大遅刻。戌峰、くまのさん、ごめんなさい。おそらく近い将来、綾薙の新たな伝説になるであろう男。天才・戌峰誠士郎の誕生でした。実は私も大好きです(猫派だけど)。彼の未来を空想すると、いち演劇ファンとして心が震えます。
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大きな体、ちょっと変なんだけど憎めないどころか敵(?)も味方も思わず彼を好きになってしまう程の眩しい愛嬌があり、背筋が凍る程の、才能の持ち主。物語の主人公は星谷であるし、メインのチームはteam鳳であるが、戌峰誠士郎は、『スペシャル』。初期案の段階から一度も揺らがなかった戌峰像です。
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例えばスタミュ界における輝くトップスターである遥斗でさえ、新しい役を貰ったらその作品を、時代背景を、人物像を知るために猛勉強します。直前まで演じた役を落として、更地になった自分がまた新しい誰かになるためには、それなりの時間を要し、ストイックにその時間に向き合っていることでしょう。
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それを助走なしに、ロジックなしに、突然やってのけるのが戌峰という役者です。台本を一読して感じたままに、体が反応するがままに、やってみる。それがほぼ正解である。勉強が出来ずとも、ものを知らずとも、この場面で『彼』が笑う、この場面で『彼』の表情が歪む、声が震える、それが“出来る”。
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『彼』は何故笑うのか、欺くためである。何故欺くのか、裏切り者だからである。何故裏切るのか、温もりを知らないからである――といったお勉強は、みんなとセッションする中で教えて貰ったりディスカッションしながらフムフムと答え合わせをしていくのでしょう。
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「お前これ知らねえでよくあの演技出たな!」ツッコまれることも度々でしょうが、台本を読んでいる時、戌峰の頭の中には鮮やかなイマジネーションが溢れているのです。冷たい夜風が頬を打ち…足元には仄暗い海がざわわと広がり…ふと見上げると、空に満点の星が…ああ、泣きたいなあ…と思うのです。
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泣こうか…泣いてしまおうか…と思っていた時、そこへ小さな男の子が現れるので、殊更にぎやかに笑って歌って見せるのです。戌峰は、それが『切なさ』であることは知らずとも、それが『彼』であることはハッキリ分かっているのです。