「集団自決」をもて遊ぶ学者が唱えた言説への解毒剤として、中村医師の言葉を記しておきます。ご著書「医者、用水路を拓く」から。 『敢えて「変わらぬ大義」と呼べるものがあるとすれば、それは弱いものを助け、命を尊重する事である』 監督 谷津賢二
『裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる。それは、武力以上に強固な安全を提供してくれ、人々を動かすことができる。平和とは理念ではなく現実の力なのだ。』 映画の中で引用した中村医師の言葉。この世界、この日本、この時代に必要な言葉だと感じています。監督 谷津賢二
中村医師がアフガンに遺した用水路のことを再び。蛇籠護岸が美しいカーブを描くのは、カマ第2用水路。恵みの水を、今も静かに運び続けていました。 中村医師が手掛けた全ての用水路は、地域の人々に愛され大切に守られていることを皆さんにお伝えいたします。 写真は22年12月21日。 監督 谷津賢二
今日は中村医師のご命日。あの日から3年が過ぎました。「希望、良心、信義」という旗を高く掲げた生き様。「仁と義」をまとい人に接した心根。「クレヨンしんちゃん」が好きで優しかった人柄。 私たちの心に希望の灯をともし続ける中村医師のことを、これからも伝え続けて行きます。 監督 谷津賢二
昨年末の12月、アフガニスタンで取材をしてきました。3年8か月ぶりに見る用水路は静かに水を運び続けていました。 中村医師は生前「私の後継者は用水路です」と言っており、今回はその意味を心から実感できました。用水路が「希望」となり、人々の気持ちをしっかりと束ねていました。 監督 谷津賢二
劇場版『#荒野に希望の灯をともす』 🎬予告編解禁🎬   百の診療所より一本の用水路をー 戦火のアフガニスタンで病を治し、井戸を掘り用水路を建設した医師 #中村哲。中村医師は何を考え、何を目指したのか? 20年以上にわたり撮影した映像素材に現地の最新映像を加えたドキュメンタリーの完全版!
皆さんに謹んでお知らせいたします。先月末、映画の観客動員数が5万人を超えました。 心からの御礼を申し上げます。ありがとうございました。スタッフ一同、嬉しく思うと同時に、中村医師の生き様を映像で伝える責任の重みも感じ、身が引き締まる思いです。 上映は続きます。 監督 谷津賢二
アフガニスタンで中村哲医師は、ほぼ毎日アフガン人スタッフと同じ食事をしていました。朝はナンと紅茶、昼はジャガイモと肉のスープ、夜は昼のスープと炊いた米。 そして、時々持参した日本のインスタントラーメンを食し、そんな時「今日はごちそうですな!」と満面の笑顔になる人でした。
再び中村医師のTVドキュメンタリー番組再放送のお知らせです。毎回直前のお知らせですが、明日4月27日(木)下記番組が9回目の放送になります。 4/27(木) 23:20~0:59 NHK‐BS1 BS1スペシャル「良心を束ねて河となす 〜医師・中村哲 73年の軌跡〜」 よろしくお願いいたします。 谷津賢二
誰の命も理不尽に奪われて良いはずはありません。私たちの映画の中で、中村医師は次のように語っています。 『戦争にしろ平和にしろ、決してこれは悪い奴をやっつけるだとか、正義を守るとか、そういうことではなくて、人の命を大切にするということに尽きると思うんですね。』 (監督 谷津賢二)
『裏切られ盗まれ、これまで色々ありました。しかし、どんな悪人にも真心はあり、それは信頼に足る。逆に善人の中にも影はある。それをひっくるめて、人は愛するに足り、真心は信ずるに足ると思いますね。』 2006年のインタビューでこう語った中村医師。人間観の全てだと感じました。 監督 谷津賢二
2006年のインタビューで「人として大切にすべきことは?」という私の問いに中村医師はこう答えました。 『友達がイジメられていたら庇うとか、お母さんが辛い時にはご飯を作ってやるだとか、何でもない小さな真心をじっと守る。そのことが大切なんじゃないかと思いますね。』 監督 谷津賢二 続く⬇️
中村医師は偉大だが、尊大ではなく、静かな佇まいの人でした。ただ、ここぞという時の気魄は圧倒的でした。 仰ぎ見る聖人ではなく、喜びも悲しみも背負い懸命に生きた私達と同じ「人」だったと思います。 遺された言葉の多くは「命」と向き合う中で紡ぎ出された物だと思っています。 監督 谷津賢二
皆さんへ改めて。 映画の観客動員数が3万人を超え、その事実の重みに気が引き締まる思いです。観て下さった方々が映画のことを誰かに伝えくださり、静かに広がって行く。 その様は中村医師が言う「良心を束ねて氷河となす」そのもの。この温かな流れが絶えぬよう、頑張ります。 監督 谷津賢二
映画を観て下さった沢山の方々が想いを投稿してくれています。 その多くが中村医師の素朴な優しさと、真っ直ぐな勇気、そして深い慈しみの心への賛辞。本当に嬉しく拝読しています。 私にとって中村医師は、為政者が複雑にしてしまった社会で生きる為に必要な、温かな灯です。 監督 谷津賢二
映画のTwitterを始めて2か月。たくさんの方々がコメントしてくださり、また投稿をリツイートしてくださることで、映画のことが広く伝わり始めていると実感しています。 お一人お一人に御礼を伝えることは出来ないのですが、皆さんに心から感謝いたします。ありがとうございます。 (監督 谷津賢二)
観客の皆さまと、各劇場スタッフの皆さんに支えられ、映画の劇場公開から半年が過ぎました。長きに渡る各地での上映、感謝しかありません。 劇場上映は続きますが、自主上映も各地で始まりました。HPに案内を載せましたので、よろしくお願いいたします。 kouya.ndn-news.co.jp/#independent 監督 谷津賢二
下記は2009年に中村医師が、社会学者の大澤真幸さんと行った対話の中で真理に関して語った言葉です。 1)もし真理というものがあれば、それは地下水みたいなものです。どこを掘っても出てくるんですね。ただ、あちこちチョロチョロと動いていると、水は出てこない。 続く⬇
私たちの映画を観てくださって方々へ。 改めて心よりの御礼を申し上げます。沢山の方々が劇場に足を運んでくださった原動力は、皆さんのTwitterやFacebook、口コミだと感じています。 温かで真摯な投稿が束ねられ「中村医師のことを伝え続ける」大きな流れになっている様な気がするのです。 続く⬇️
東京の「ポレポレ東中野」@Pole2_theater にて本日1/2(月)から1/13(金)までアンコール上映が行われます。僭越ですが1/5(木)、7(土)、8(日)の3日間、私の舞台挨拶があります。 新しい年も皆さんの心に中村哲医師の「希望の灯」が届くことを願い話しをさせていただきます。 監督 谷津賢二
かつて中村医師に「医療、井戸掘り、用水路建設、こうした活動に通底するものは何なのでしょうか?」と問いかけたことがあります。 この問への中村医師からの答えはシンプルですが、力強いものでした。 『まあ、一言で言えば、人の命を粗末しないということなんですね。』 (監督 谷津賢二)
かつて横浜での講演会で、中村医師は聴衆の大学生にこう説きました。 『人が守るべき事は何かと問われましたが、逆に守るべきでは無いことの一つに「収入と地位」があると思いますね。こうした事に捕らわれず、喜びを持って進める事に、真っすぐに進んで行って欲しいと思います。』 監督 谷津賢二
私はカメラマンとして、これまで万を超える数の「顔」を撮影してきました。その中で最も深く人柄が出た「顔」は中村医師のそれ。 内に秘めた優しさ、知性、気魄が現れた、これだけ良い「顔」には、もう巡り合えないでしょう。 人の「顔」には内面が現れると私は確信しています。 (監督 谷津賢二)
この度、日本映画撮影監督協会(JSC)からJSC賞を授けていただきました。私に特段の撮影技術は無く、長く中村医師の撮影を続けてきただけ。ただ、その記録性への評価であるならばとても嬉しく思います。 映画を観て下さった皆さまからの応援のおかげ、心からの御礼を申し上げます。 監督 谷津賢二
2006年、講演会で中村医師は学生からこんな言葉をかけられました。「先生、私に何か良い言葉をいただけませんか?」。 そして中村医師が若者に贈った言葉は…「犬も歩けば棒にあたる」。 学生も聴衆もあっけにとられる中、中村医師はこう続けました。 続く ↓