1601
彼女「ハグして!」
僕「おいで」
彼女「ギュッ」
僕「ギュッ」
彼女「ヴゥッ…」
僕「?」
彼女「ヴゴォワァオオオオ!!ウガァ!ヴァウ!ヴァウ!」
僕「何っ?!」
彼女「愛する恋人がゾンビウイルスに感染してて抱き付いたときに発症しちゃうパティーン!」
僕「ムードぶち壊す天才か」
1602
彼女「都合も考えずに奴隷みたいに色々と頼みごとしてごめんね」
僕「気にしてないよ」
彼女「でも、お前は奴隷じゃなくて私の王子様だから」
僕「うん」
彼女「王子様はお姫様の言うことを何でも聞くものでしょ?」
僕「なるほど!奴隷と変わらない!」
1603
彼女「ケチャップ取って」
僕「ちょっと待って」
彼女「あと卵も」
僕「だから、ちょっと待って」
彼女「早く」
僕「奴隷じゃないんだから俺にも都合があるの」
彼女「何言ってるの?お前は奴隷じゃなくて私の王子様でしょ!」
僕「!」
彼女「エンダアアアアアアアアイヤァアアアアア!!!」
1604
僕「お前イケメン好きなの?」
彼女「イケメン好きだよ!ただし二次元に限るよ!二次元のイケメンは綺麗なイケメン!三次元のイケメンはクソばっか!死んでまえ!死んでまえ!」
僕「なるほど」
彼女「ただし、お前は除く!」
僕「!」
彼女「エンダアアアアアアアアイヤァアアアアアア!!!!」
1605
彼女「コンセント刺さってるのに冷蔵庫が動いてないの」
僕「いつから?」
彼女「氷が溶けてないから死亡推定時刻はさっきかな」
僕「バラしてみる」
彼女「死体解剖ね」
僕「ファンが霜で凍ってるけどこれのせいかな」
彼女「つまり自殺」
僕「冷蔵庫が止まってるのにさっきから楽しそうだね」
1606
僕「知らない女性のおっぱいがあるとするだろ。揉んだら犯罪。怒られる。揉んだらダメ」
彼女「うん」
僕「だけど、この女性と付き合うことになったらどんなに揉んでも犯罪じゃない!しかも喜ばれる!急転直下すぎる!やばい!」
彼女「やばいのはお前の頭だ。死に方は問わない。絶命しろ」
僕「」
1607
彼女「エルサ!(コンコン ココン)」
僕「…」
彼女「エルサァァー!(ドンドンドンドンッ)」
僕「うっせーな!」
彼女「雪だるま作ろう〜♪ドアを開けて〜♪」
僕「トイレだよぉ!!!!!」
1608
彼女「さっきから何探してるの?」
僕「ちょっとね…」
彼女「ペアリングでしょ?朝からしてなかったもん」
僕「ごめん…」
彼女「私もたまに無くすし責めたりしないよ」
僕「でも、全然見つからなくて…」
彼女「気長に探そう!もし見つからなかったら婚約指輪買ってあげるから!」
僕「!!」
1609
彼女「え?私のパンどこ?」
僕「机の上に食べかけが落ちてたから続きを担当させてもらった」
彼女「…」
僕「美味しかった!」
彼女「パンはパンでも食べられないパンなーんだ?」
僕「は?フライパン」
彼女「あぁん?」
僕「…」
彼女「…」
僕「腹パンかな…」
彼女「正解。こっち来い」
1610
僕「えっ?!マジで?マジで帰りの航空券破ったの?!」
彼女「お前は帰りたいの?地元の気温2℃だよ!試される大地だよ!」
僕「帰りたくないけど帰りの航空券まであるのに帰らないっていうのはちょっと…」
彼女「もう航空券ない!破って捨てた!沖縄続行!」
僕「ちょっとマジでちょっと…」
1611
彼女「はぁ」
僕「帰りたくないな」
彼女「地元の気温2℃だって」
僕「沖縄の最低気温18℃だよ」
彼女「帰りたくねー!」
僕「帰るのやめよう!」
彼女「賛成!帰りの航空券が手元にあるから帰らないといけない雰囲気になる!こんなものはビリッ!ポイッ!いらねーよ!バーカ!」
僕「?!」
1612
11:58pm
僕「誕生日も終わりか」
彼女「楽しかった?」
僕「最高!ありがとう!」
彼女「どう致しまして!沖縄に来て良かった!」
0:01am
彼女「やっと誕生日終わった!おい!ガムくれ!」
僕「お、おう」
彼女「王様気分はもう終わりだ!今から態度には気を付けろよ!ペッ!」
1613
彼女「お酒でも飲もうか!」
僕「まだ朝!」
彼女「地元で朝から酒飲み歩いてたら変な目で見られるけどここ沖縄!水代わりにオリオンビールを飲むのが正解!」
僕「移動は?レンタカー借りて俺が運転するんじゃないの?」
彼女「誕生日の主役に運転させる奴がどこにいるんだよ!ヘイ!タクシー!」
1614
僕「喉渇いたな」
彼女「何飲む?誕生日だから奢ってあげる!」
僕「じゃあ、空港内のスタバにでも」
彼女「バカ言ってんじゃねーぞ!」
僕「えっ?!」
彼女「何でスタバだよ!地元に掃いて捨てるほどあるよ!ここ沖縄!トロピカルジュースとか奢らせてよ!お前、本当に祝い甲斐のない奴だな!」
1615
彼女「飛行機を降りた瞬間に夏!クーラーついてるし!」
僕「さすが沖縄!」
彼女「暑いからトイレで着替えよう!はい!これ着替えの服ね!」
僕「じゃあ、また後で」
彼女「お待たせ!」
僕「えっ?!」
彼女「ペアルックにしてみた!沖縄だから!ここ沖縄だから!旅の恥はかき捨てだから!」
1616
僕「いつかは沖縄に行きたいなって思ってたけど、まさか誕生日の今日がその日になるとは思わなかったよ」
彼女「夢を叶えてあげれて良かった!」
僕「ありがとう!」
彼女「ところで、私は誕生日にオーロラが見てみたいな!ノルウェーとか!でも、ただの夢だから気にしないで!ノルウェーだから!」
1617
僕「飛行機久しぶりだな」
彼女「これ飛ぶんだよね」
僕「飛ぶよ」
彼女「沖縄まで1000kmくらいあるのにこいつ休憩なしで飛ぶ気らしいよ?」
僕「大丈夫だって!ほら動き出したよ!」
彼女「おおお!すごいパワーを感じる!こいつ本気で飛ぶ気だ!だけどこのパワーなら飛べる!飛んだ!」
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僕「よく沖縄に行く金なんかあったね」
彼女「アベノミクスだよ」
僕「マジか」
彼女「外でお酒飲んだりして楽しい時間を過ごしても、お店を出たら寒さで一気に現実に戻されるっていうか、一度くらいは暖かく過ごせる誕生日があっても良いかなって去年思って、それから貯めてたりなんかしてないよ」
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僕「飛行機に乗る前にお腹空いたからコンビニでパン買ってくる」
彼女「バカ言ってんじゃねーぞ!」
僕「えっ?!」
彼女「沖縄に着いたらオーシャンビューのオシャレなカフェでブランチなの!お腹いっぱい食べさせてあげるから!お前はただ私に誕生日を祝われてれば良いの!勝手な行動は慎んで!」
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僕「朝日が昇ってきた」
彼女「この何の変哲もない朝日のことは忘れて!!」
僕「?」
彼女「明日は沖縄のアクアブルーの海と一緒に朝日が昇るのを見るから!その景色がお前への本当の誕生日プレゼント!写真いっぱい撮ってアルバムにして贈るから!」
僕「イケメンンンンンンン!!!!!!!」
1621
彼女「空港に着くまでに家から駅までしか外歩かないからできるだけ薄着にして!アウターは沖縄に着いたら荷物だからパーカーにして!」
僕「今、2℃だよ!寒いよ!」
彼女「お前がこのクソ寒い季節に生まれてくれたおかげで誕生日を祝う方も大変なの!それくらい我慢して!沖縄様は25℃だから!」
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僕「本当に今から沖縄行くの?!」
彼女「本当の本当に沖縄でお前の誕生日パーティーするから!あと30分で家出るから急いで!」
僕「えっ?!荷造りとか間に合わないよ!」
彼女「荷物ならお前が寝てる間に私が作ったから大丈夫!私に全部任せておいて!お前はただ私に付いて来れば良いから!」
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彼女「起きて!」
僕「まだ外暗い…」
彼女「誕生日おめでとう!プレゼント!」
僕「封筒?」
彼女「奮発した!開けて!」
僕「(現金だな…味気ないけどリアクションはしてやるか…)って航空券!えっ!?」
彼女「現金だと思った?沖縄にオーシャンビューの店をリザーブしてるから行こうか!」
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誕生日の朝。彼女から一枚の封筒をプレゼントに貰った。流れからして封筒の中身はおそらく現金。味気ないけど付き合って長いし、こういうのも仕方ないことなのかな、と開けて中を見てみると、まさかの往復航空券が。「沖縄に良いお店リザーブしてるから今から行こうか!」って、彼女イケメンンン!!!
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彼女「明日は朝早いからもう寝るよ!」
僕「おやすみ」
彼女「寝ないの?」
僕「やることあるからまだ寝ない」
彼女「困るし!」
僕「何で?」
彼女「O.I.S.Nだから!」
僕「オーアイエスエヌ?」
彼女「お前いないと寂しくて眠れないの略!」
僕「略しすぎて何も伝わらなかったよ」