2023年7月で閉館し取り壊される「中野サンプラザ」(日建設計、1973年、高さ92m)。じつは横から見ると三角形の形しています。災害時に人が避難することを考え、上の階にいくほど床面積が小さくなっています。多くの人が利用する施設ほど下に配置されています。形にしっかりと意味があるんですね。
それに対して跡地に新たに建つ高さ約250mの超高層ビル。「現中野サンプラザの三角形を活かしたトップデザイン」と謳われていますが、よくあるガラス張りのビルの外壁に三角のデザインがついただけで、機能的な意味はありません。欲しいのはただ床面積だけ。どんどん街から個性が失われていきます。
竣工当時の中野サンプラザを遠くから見た時の写真。三角の形はもちろんランドマークとしての意味もありました。さらば、愛しき中野の三角形。
神宮外苑再開発で思うのは、これだけ地域住民などから不安の声があがっているのに、三井不動産などの事業者は一度しか住民向け説明会を開いていません。それも計画が知れ渡っていない2019年にやった一度だけで、それ以後は開かれていません。私も関係する新宿区民ですが、これじゃ納得できません。
神宮外苑再開発の問題について「なぜ日本の大手メディアはほとんど取り上げないの?」という疑問を今日ちらほら聞きました。それは日本の大手メディアもこの再開発に関わり、甘い汁を吸おうとしているからです。新秩父宮ラグビーの建設には読売新聞、日テレが選定事業社の中に名を連ねています。
さらに選ばれなかった別の提案にはTBSも名を連ねています。日本の大手メディアはどこも本業が厳しいので、こうした不動産開発で儲けようとしています。だから明治神宮外苑のような明らかに異様な計画に対しても、なかなか突っ込んだ報道ができないのでしょう。
明治神宮外苑の再開発の最大の問題点は公園まちづくり制度を「悪用」している点です。秩父宮ラグビー場は「公園じゃない」という屁理屈をでっちあげ、もともと「公園」だったのを指定からはずして、超高層ビルを建てられるようにしています。でも、秩父宮ラグビー場ってどう考えたって公園ですよね。
明治神宮外苑の再開発で不思議なのが、新秩父宮ラグビー場の入札金額の違いです。他の2グループが357億円、226億円に対して、選ばれた鹿島建設、三井不動産などのグループは82億円とケタ違いの安さです。その謎のカギが下に書いてある「運営権対価」411億円ですが「運営権対価」って何でしょうか?
陸奥新報の最近の記事で弘前市立博物館(前川國男、1976年)の展示室が小さめなのは「公園内の樹木を一本も切ることなく、公園内の環境に配慮した結果である」とありました。前川は樹木を残すことにこだわった建築家でした。1000本近くの樹木を伐採する外苑の再開発計画を聞いたら何と思うでしょうか?
東京都美術館(1975年)にも、前川國男が樹木を切らないよう苦心した跡があります。それがこちらの通路。木を残すために道が曲がっていたり、通路の真ん中に木が残っていたりします。東京都もよく許したものです。都も昔は自然に対して思いやりがあったんですね。今の職員も見習って欲しいです。
日本テレビ(日テレ)が千代田区の高級住宅街に超高層ビルを建てる計画が、地元のセレブ住民の反対にあい注目を集めています。この件で怖いと思うのが、日テレが不動産業に力を入れてきているということです。日テレは新秩父宮ラグビー場の建設グループにも名を連ねています。news.yahoo.co.jp/articles/1b8d7…
東京・竹橋のパレスサイドビル(1966年、日建設計)。私はこの築55年を越えるビルの中で日々働いていますが、ビルとして全く問題なく使えています。新しいビルよりも味わいがあって好きです。「老朽化」の名のもとに近代建築を安易に壊すことに私が反対するのは、このビルの良さを知っているからです。
パレスサイドビルの入り口を入るとすぐに壁には数々の建築賞の銘板が飾ってあります。ホームページのトップ画面にも「近代建築の文化遺産」であることが書かれています。こうした歴史・文化のあるビルが、不動産的にも評価されるようになるといいなと思います。
パレスサイドビル(1966年)の屋上は公開されています。皇居を見渡せるとても気持ちの良い空間です。ここは今のように容積率割増を受けるために「しかたなくつくられた公開空地」ではありません。本当に人間が生活する環境を豊かにしたいと想ってつくられた空間です。それが伝わってきて心打たれます。
先日、三井不動産と仕事をしている知人が「三井不動産の社員も、自分たちの再開発がおかしいことに気づいている。でも、彼らも自転車操業なので、おかしいと知りながらも再開発をやめることができない」と言ってました。自転車操業だからと言って、乱暴な再開発を進めて良い理由には絶対なりません。
まるで第二次世界大戦末期の日本を見ているようです。三井不動産の社員は良心の声に従って行動して下さい。今、あなたがたがやっている仕事は、本当に正しいことですか?自分の子どもや孫に向かって、胸をはれる仕事ですか?さもないと次のようにそしられるでしょう。  #三井不動産は無謀で無責任
【朗報!】京都植物園の再開発計画を見直すことを京都府が決定したそうです。商業施設の増設はごく一部にとどめるとのことです。 今、日本全国で公園や植物園などが再開発のターゲットにされています。全国で力を合わせて各地の計画を撤回させたいですね。 mainichi.jp/articles/20230…
まだ予断は許しませんが、住民の反対意見を聞いて京都府立植物園の計画を見直した京都府の西脇知事は一定の評価ができるでしょう。一方で、東京都の小池知事の動きが気になるところです。このまま住民の声を無視しつづけて良いのでしょうか?
伐採樹木が3,000本などあまりにひどすぎるので、こうした活動は本当はしたくないのですが、私も仕事を休んでスタンディングにいきます!新宿区民としてこれは許せません!!!! twitter.com/JICRochelle/st…
昨日、新宿区議会を傍聴してきました。明治神宮外苑の樹木伐採を止める権限をもつ吉住健一新宿区長は、再開発計画や樹木伐採について見解を問われたのに対して、答弁を役人に任せて自身は一言も発しませんでした。責任逃れでしょうか。政治家ならしっかりと自分のビジョンを自分の言葉で語って下さい!
昨日、明治神宮外苑の現状を見てきました。建国記念文庫の森は入口が閉鎖されてましたが、鳥たちは中を自由に飛び回っていました。この森がなくなったら鳥たちはどこにいくのでしょう?森や鳥たちの運命を握っているのが新宿区の吉住健一区長です。その責任から目をそらさないで下さい。@yoshizumi_ken
不可解なことがあまりに多いので、神宮外苑再開発について、新宿区で住民向けの勉強会を行うことにしました。これは正しい情報を得て、正しい判断を下すための勉強会です。再開発に賛成の方も反対の方も参加して頂きたいです。未来の子どもたちが笑顔になれる神宮外苑の在り方をみんなで考えましょう!
新宿区の吉住健一区長が神宮第二球場と建国記念文庫の森の周辺にある樹木の伐採を許可したそうです。このエリアで伐採・移植される樹木の数は3000本を超えるとのことです。区長はどのような理由で許可したか、新宿区民に明確に説明する責任があるでしょう。 huffingtonpost.jp/entry/story_jp…
明治神宮外苑再開発の現場を見てきました。工事には三井グループのゼネコン三井住友建設が入っているようです。建物解体で稼ぎ、建設で稼ぎ、建物が完成した後も稼ぎ、三井グループは笑いが止まらないでしょう。でも裏で、大勢の市民が憩いの場を奪われて泣いてます。知らんぷりは許されないでしょう。
三井不動産が吉田朗氏の作品を勝手に改変した件が大きな問題となっています。ここに三井不動産の「自社の利益のためには他者の権益をいくら侵害しようがかまわない」というスタンスが如実にあらわれています。もちろん神宮外苑再開発でもこのスタンスは貫かれています。news.yahoo.co.jp/articles/1aaa6…