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「独裁者が社会を不安定にするのではなく、独裁くらいでしか回らない混乱した社会ゆえ独裁者が生まれる」「独裁で社会が良くなるわけではないが無政府状態よりはマシになる」「その社会が豊かなっても別に民主化はしない」「民主化しても別に安定はしない」と『変革期社会の政治秩序』に書いてました。
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「煙草吸っても?」
「どうぞ。ところで一日に何本くらいお吸いに?」
「ふた箱くらいですね」
「では、あのベンツはあなたの?」
「そうですが、なぜお分かりに?」
「そんな高級煙草を日に二箱のまれるのは裕福な方だ。それに煙草を取り出すときベンツの鍵が見えました」
「流石ですなホームズさん」
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「14歳にある程度人生の自己決定権を持たせる」と「『え!!この紙袋を隣県のコインロッカーに置いてくるだけで6000円もらえるんですか!やります!』という中二をヤクザの手から守る」を両立するのはすごく難しいとはおもいます。
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なぜ中二をヤクザの手から守らないといけないかというと本人たちの人生はもちろんですが、失うものがない大量の前科者青少年が一定の割合で犯罪の道を選び、さらにごく一部が羽化して伝説のギャングになってあなたの家のご近所でヤクの販路を巡って殺し合うからです。母数がでかいから構成員も増える。
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昔の米国探偵小説の邦訳にマフィアの「長い銃を持った友人」という表現があって「マフィアの殺し屋か…こわ。でもなんで長い銃?」と思ってましたが、
「司法の長い腕(long arm of the law)」という表現があると知って「マフィアに買収された警官のことか!怖!」となりました。
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追記します。おそらく書かれた当時のアメリカでは「長い腕(long arm)を持った友人」=「ワイロをとって便宜をはかる警官」という暗喩が読者に通じたんでしょう。
しかし日本語に訳した方には意味が分からなかったので「長い銃(long arm)をもった殺し屋」と直訳してしまった。私の推測ですけど。
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「1960年代のアフリカでブラックラグーンするすごい話が描きたいんです」ってむかし友達に言ったら「犯罪都市を養うだけの生産力がある地域はアフリカには少ないよ。地下資源か、商品作物の積みだし港くらい」ってものすごく実用的なアドバイスもらった思い出が。
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カブールの韓国大使館の件で、これから創作物で「ピンチのときまとまった銃火器をこっそり提供してくれる外交官」を大手を振ってだせますよ。
「軍の連中が民間機で帰国したとき持って帰れないからと押し付けられた。まさか役に立つとはな」
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「一部の脆弱国家は徴税機構すら維持できず、兵士に給料を払えないので『悪い軍事政権』すらできない」と以前友達に聞いたとき「ホンマか?」と半分くらいは疑ってたんですが、アフガニスタンは軍も警察も実質アメリカ国防総省の予算で維持して米軍将校が指揮してたそうで「マジだったんだ」と。
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「アフガニスタンの米軍将校は評価基準が『何回パトロールしたか』などで出世のためノルマ消化ばかりしてた」
「現地将兵を訓練する最重要任務は評価が難しく、出世できないので誰もやらず」
「政府も徴税機構も存在せず、給料未払いの現地警察は市民を逮捕し身代金をとった」
jpost.com/middle-east/th…
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「米軍が金を払いアフガン上層部が全部盗んで現場に降りてこない」
「開発計画の入札でわざと高額な業者を指名する将校もいた。大金を使うとより効果的に見えるし、米軍は倒産しないから」
「アフガニスタン政府も軍も存在していなかったので『崩壊した』というのは間違いだ」
全部意訳です。すごい。
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「治安があまりにも悪いと、乞食が消えて武装強盗団のみになる(丸腰で現金を持っていると襲われるから)」というツイートと、
「幕末に日本に来た西洋人は、乞食が現金を欲しがるのに驚いた(貨幣制度が発達している)」という歴史豆知識が、
いま私の中でつながりました。
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イギリスが大不況から立ち直れたのは何故?→「北海油田がわいたから」
ボツワナが安定成長できたのは何故?→「ダイヤモンド鉱山が見つかった」
明治政府が立ち上げ期を乗り切れたのは何故?→「ちょうど欧州でカイコの病気が流行った」
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この恵まれた情勢から糞みたいな政治で汚職がはびこったり分離独立運動が激化したり内戦になったりする国もたくさんあるので、幸運をつかむだけの地力があったのはもちろんです。
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ファンタジー世界の衛兵とか兵卒で、おそろいの制服を着て同じ武器の人たちいますよね。すごいことです。明治新政府軍もエンピール銃とスナイドル銃がごたまぜで、統一までに10年以上かかったらしいので、ファンタジー政府はだいぶカネがあるなとにらんでいます。
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン、ランボー、ガッツ、トルフィン、相良宗助、レオンなどの「平和な祖国になじめない・戦場しか知らない人物」は、「安定した収入があるか」「理解あるパートナーがいるか」「居場所があるか」などでルート分岐しますね。生々しい。
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「戦争したいやつ」は近代国家には基本いなくて
・ここはうちの正統な領土(と両国が主張)
・10年以内に開戦しないと敵が強大化
・隣国が大国の軍門に下る前に保護しないと
・経済破綻で政府が維持できない。不満をそらさないと
等のよくある問題を解決する数少ない手段が戦争。
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TL構築に成功しているから、再現された中世のプレートアーマーが矢をはじく実証動画と、
「中世の金属は粘りがないから矢を受けたときへこまず割れる」「現代の金属が中世のよりも性能がいいことを見落とし、オーバースペックな実験用鎧をこしらえてしまってる」という反論が同時に流れてくる。
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「アメリカの士官学校は金がなくて食堂の食事が年々しょぼくなってるんだけど、OBや篤志家は招待された記念式典の豪華な飯しか知らないので寄付金に『スポーツに使ってくれ』とか指定してくる。だから食事の充実に使えるカネがなく士官候補生はスナックで飢えをしのいでる」話好き。
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「基本給が安いのをチップで補う」「政府は金を出さない代わりに税金もとらず、公共のものを金持ちの寄付金で補う」西欧のシステム、こんなバグがあるんだ。
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ダニエル・ラドクリフ氏、「ハリーポッターで稼いだ莫大なギャラをご両親がちゃんと管理してくれたので一生分の金があり、気に入った映画に出たい役で出演できる」と言うのは美談ですけど、
気に入った映画が「無人島に漂着した死体役」「両手に銃を固定されてしまった男の役」とかなのも好き。